口述試験実況中継

みなさんこんにちは。さるよせです。

2次筆記試験が終わってから、早いもので1カ月経ちましたね。2次試験受験生の皆さまはどのようにお過ごしでしょうか。

本日11/22から2週間後の12/11には2次筆記試験合格発表。そしてその後2週間を置いて12/20に2次口述試験とイベントが控えています。

今回は、口述試験について、お話していこうと思います。

1.口述試験とは

令和2年度(2020年度)中小企業診断士第2次試験案内・申込書には口述試験の実施内容と合格基準が以下のように記載されています。

・実施方法

中小企業の診断及び助言に関する能力について、筆記試験の事例などをもとに、個人ごとに面接の方法により行います。

・合格基準

口述試験における評定が60%以上

 

次に、口述試験の受験票についてお話します。

2.口述試験受験票記載事項

受験票(表面)には、以下日時と会場、班番号等が記載されています。

受験票(裏面)には、当日持参するもの、口述試験の予定時間、口述試験の開始等が記載されています。

以下数字はさるよせが実際に受験した時のものです。

(1)受験票(表面・抜粋)

① あなたの口述試験の開始時間

令和元年12月15日(火)

午前10時36分(予定)

※上記開始予定時間の30分前までに受付を済ませてください。

② 口述試験会場

〇〇会場 202教室

③ 口述試験の班番号

第9班

(2)受験票(裏面・抜粋)

① 当日持参するもの

口述試験受験票(口述試験のお知らせ)

② 口述試験の予定時間・受付

(1) 口述試験時間は、1人当たり約10分間の予定です。

(2) 必ず、試験開始予定時間の30分前までに集合し、受付を済ませてください。

③ 口述試験の開始

(1) 自分の班と受験番号が呼ばれたら、所定の場所に移動してください。

(2) 開始時間は前後する場合もあります。あらかじめご了承ください。

 

次に、さるよせが令和元年度に経験した口述試験当日のお話をします。

3.口述試験当日の流れ

口述試験当日の流れは、以下の通りです。

(1)会場到着

・部屋は、待機用の大部屋、順番待ち用の部屋、面接室、の3つがあります。

・まず、受験生は、待機用の大部屋で待機します。

(2)待機用の大部屋

・待機用の大部屋は、さるよせが受験したときは、200名くらい収容できる大部屋でした。

・待機用の大部屋において、順番待ちの部屋に呼ばれるのを待ちます。

・試験開始予定時間に近づくと、係員から順番待ちの部屋に移動するように声がかかります。

(3)順番待ち用の大部屋

・順番待ち用の部屋の受付で、名前・受験番号などを確認し、順番待ちの部屋に入室します。

・順番待ち用の部屋では、面接室に行く順番を待ちます。

・さらに、試験開始予定時間に近づくと、係員が受験生をエスコートして、面接室に引率してくれます。

(4)面接室(外)

・面接室の外には、面接室の外でガイドする係員がいます。

・そして、イスに着席して、面接室入室の声がかかるのを待ちます。

(5)面接室(内)

・詳細は、次章で。

(6)会場出発(口述試験終了後)

・試験が終了し、会場を出ると、実務補習実施機関数社がパンフレットを配布していました。

 

次に、さるよせの口述試験での面接内容を心の声と共に実況中継します。

4.口述試験の実況中継

本章では、さるよせの令和元年度の口述試験面接の実況中継をします。まるカッコは心の声および行動、鉤かっこは会話内容、をそれぞれ意味します。

さるよせが口述試験面接を受けた際の面接室の間取りは、下図の通りです。

面接室の間取り

では、実況中継を始めます。

(1)イントロダクション

さるよせ:(ノックを2回して)

面接官A:「どうぞ」

さるよせ:(一礼して)「失礼しますっ。」

面接官A:「そちらの机に荷物を置いてください。」

さるよせ:(カバンを荷物置き場へ置く。自分の座るイスまで進み、面接官に一礼)

面接官A:「お座りください。」

さるよせ:「はい。ありがとうございます。失礼します。」「はー。ふぅー。」(緊張して、深い息を繰り返していました)

面接官A:「大丈夫ですか。」

さるよせ:「はい。だいじょうぶです。」

面接官A:「では、はじめに、あなたのお名前と生年月日を和暦でお答えください。」

さるよせ:「はい。名前は、さるよせ、です。生年月日は、昭和〇年〇月〇日です。」

面接官A:「これから事例Ⅰ~Ⅳの企業について、いくつか質問をさせていただきます。中小企業診断士として、適切な助言をしてください。回答は2分程度を目安にお答えください。」

さるよせ:「はー。ふぅー。はー。ふぅー。」(面接官Aは優しそう。面接官Bは恰幅が良く、いかつそう、と心の中でつぶやく)

面接官A:「大丈夫ですか。」

さるよせ:「はい。だいじょうぶです。」

(2)事例Ⅰ

(2-a)

面接官A:「それでは、事例Ⅰについて、伺います。A社はプロジェクトチームを結成しようとしているその留意点についてお答えください。」

さるよせ:(あれ。事例Ⅰの与件にこんなことが書いてあった? 質問は理解できたけど、回答が整理できていない。緊張しているのは、理解してもらっているので、時間稼ぎで、もう1度質問してみよう。)

さるよせ:「申し訳ございません。もう1度質問をお願いできますでしょうか。」

面接官A:(さきほどの質問)

さるよせ:「A社がプロジェクトチームを結成しようとしている留意点についてお答えいたします。プロジェクトチームは、各部から選ばれて集められたチームです。したがって、ワンマンツーボスになるため、各部プロジェクトチーム設立の目的を十分共有してプロジェクトチームを作る必要があると考えられます。」

さるよせ:(あっ、マトリックス組織と混同した?えい。このまま突き進もう。)

(2-b)

面接官A:「プロジェクトチームの成果を評価する際の留意点についてお答えください。」

さるよせ:(成果を聞かれているから、成果主義の観点で回答しよう。)

さるよせ:「プロジェクトチームの成果を評価する際の留意点についてお答えいたします。成果を評価するには、透明性、公平性、納得を得ることが考えられます。そして、成果の評価の透明性、公平性を保った上で、従業員にその評価を十分納得してもらうということが考えられます。」

(3)事例Ⅱ

(3ーa)

面接官B:「それでは、私からは事例Ⅱについて、伺います。」

さるよせ:(こわもて。来た。声も低くて威圧感がある。)「はい。」

面接官B:「顧客DBに情報を蓄積しようとしている。何の情報を蓄積するか、その活用方法をお答えください。」

さるよせ:(うーん。まだ回答が整理できていない。考える時間を稼ぐため、もう1度質問してみよう。」

さるよせ:「申し訳ございません。もう1度質問をお願いできますでしょうか。」

面接官B:(さきほどの質問)

さるよせ:(うーん。まだ、頭の中が整理できていない。オウム返ししながら、ゆっくりしゃべって時間を稼ぎ、考えよう。」

さるよせ:「はい。顧客DBに蓄積する情報とその活用方法について回答します。」

さるよせ:(頭が整理できていない。少しずつ短文で回答していこう。)

さるよせ:「顧客DBを使用する際にITを用いるので、ITに習熟しておく必要があります。蓄積する情報としては、例えば、ジオグラフィック、デモグラフィック、サイコグラフィックの情報を蓄積することが考えられます。具体的には、地理的、人口的な基準として、基本的な情報として、氏名、住所、を蓄積する必要があります。また、従業員が接客した際の顧客の好み、を蓄積します。活用方法は、顧客DBを用いて、他の従業員が顧客に対して接客するという活用方法が考えられます。」(自分で何を言っているかよくわからなかったが、長くしゃべることができた。)

(3ーb)

面接官B:「画像とかはどうでしょうか?」

さるよせ:(あっ!質問に回答できていないんだ。助け舟を出してくれたのかな。)

さるよせ:「デザインの画像を顧客DBに蓄積することにより、サービスが視覚化され、その画像を用いることで従業員の接客が向上し、顧客満足度が上がることが考えられます。」

さるよせ:(これで、2人の面接官から1事例ずつ2つの質問が出たから、これで終わった。。)

(4)事例Ⅲ

面接官A:「それでは、私からは事例Ⅲについて、伺います。」

さるよせ:「はい。」

さるよせ:(あれっ?模擬面接では、2事例2つの質問しか聞かれないと聞いていたのに。話が違う。。)

さるよせ:(事例Ⅲは、本試験で難しかったから、変なことを聞かれるのは嫌だなぁ。)

面接官A:「機械加工を移管するX社のねらいについてお答えください。」

さるよせ:(与件にも“機械加工”と書いてあるし、これなら回答できそう。)

さるよせ:「機械加工を移管するX社のねらいについてお答えします。機械加工を移管するX社のねらいは、 X社のコア技術に特化するためだと考えられます。また、外注することで、費用を変動費化できることがねらいと考えられます。」

(5)事例Ⅳ

面接官B:「それでは、私からは事例Ⅳについて、伺います。」

さるよせ:(えっ!まだ続くの?事例Ⅰ~Ⅳフルセットで質問をされるなんて聞いていないよ)

面接官B:「EDI導入の財務的な視点での効果についてお答えください」

さるよせ:(これは、設問通りだ。ただし、頭の中が整理できていないから、与件に書かれているD社の状況を説明しながら、回答を考えよう。)

さるよせ:「はい。EDI導入の財務的な視点での効果についてお答えいたします。まず、建材事業部は、非効率な在庫を保有しております。そして、その在庫を補填するため、短期借入金が増加しております。EDI導入により在庫を適正化できることができるので、短期借入金が減り、当座比率が改善つまり短期的な安全性が高まることが考えられます。また、EDIにより在庫を適正化できるので棚卸資産回転率が改善できることが考えられます。」

面接官A:「それでは、面接を終了します。おつかれさまでした。」

さるよせ:「ありがとうございました。」

さるよせ:(イスから立ち上がり、面接官に一礼。荷物置き場から荷物を取り、部屋を出る前に、再度一礼をして、部屋を出る)

 

5.口述試験の振り返りなど

以下に、口述試験の振り返りなどをお話します。

・さるよせは、緊張するタイプなので、AAS、受験生支援の勉強会、中小企業政策研究会、の3回の模擬面接を受けました。

・筆記試験の合格発表から口述試験当日まで、①事例読み、②受験校の模範解答読み、③受験校の口述試験対策の想定問題集読み、対策をしました。役に立った順番は、①、②、③の順です。ここで、①において、4事例を全て頭の中に入れておくことは大前提だと思います。

・口述試験当日、やっぱり、一番衝撃的だったのは、当初2事例2質問で準備していたところ、事例について全て質問をされたことです。恐らく、質問に対して、短時間の回答であったため、質問数が増えたことだと思います。したがって、4事例をまんべんなく質問される場合があるという心の準備をしておくと、当日余裕を持って受験することができたかと思います。

口述試験に臨む際、質問に対する回答を整理する時間を確保するため、以下2点について、当日実施しようと準備していました。

①「オウム返し」

②「質問は理解していても、もう1度質問をする」

・回答はしどろもどろになったものの、沈黙する時間はなかったので、総じて良かったかと思います。

・模擬面接3回受講、事例読み等、を筆記試験合格発表から口述試験当日までの8日間で行い、口述試験の対策を取りました。再現答案も作成しており、自分の再現答案を振り返ることで、4事例のことが思い出すことができました。したがって、再現答案作成済みの方は、筆記試験合格発表後に、口述試験の対策を取っても十分間に合います。

6.最後に

激闘の2次筆記試験から1カ月経ちました。あと、筆記試験合格発表まで3週間ほど時間があります。

このまま、自分の好きなことに打ち込んでみたり、筆記試験が未合格の場合のために、1次試験の学習を再開したり、筆記試験が合格した場合のために、実務補習のスケジュールや今後の診断士活動を調べたりしたり、いろいろな過ごし方があります。それらは、全部正解です。後は待つのみです。

3週間後の、2次試験受験生の皆さまの筆記試験合格を祈念いたします。

きょうはここまで。

さるよせでした。

 

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