実務補習2社目

みなさんこんにちは。実務補習1社目に続いて、本日は実務補習2社目について書いていきたいと思います。

前回の記事では、”聞くではなく聴くことが大切だ”とお伝えしました。社長からのヒアリングを行い、その内容をもとに経営診断報告書を作り上げたならば、実務補習を締めくくる大イベントが待っています。それは補習先企業での報告会。言い換えれば、社長へのプレゼンテーションです。報告会では、各メンバーが自分の担当したパートを受けもって、一人ずつ、診断結果とその内容に対する提言を行います。

2社目の訪問先は、サービス業を営むH社(仮)でした。耳と心を傾けてヒアリングを行った結果、以下の内容を抽出しました。
・既存の事業分野では業績のめざましい改善は見込めないこと
一方、
・既存顧客に新たなニーズがあること
・新たなニーズに対して、生かせる経営資源があること
以上から、”既存顧客の新たなニーズに対して、経営資源を生かした新規事業に取組む。”
といった割とダイナミックな趣旨の報告書を作りあげて、報告会へ臨みました。

「この方向性しかありえない。完璧な提案だ。」「戦略フレームワークもばっちり。○○のマトリクス的な裏づけもある。」
ある程度の自信をもって報告を行いました。その間、社長は真剣な顔で私の話に耳を傾けてくれました。しかし、残念ながら提案内容の採用には至りませんでした。。
若干ふてくされていた私に、班を担当する先生が声をかけてくれました。「社長(経営者)は、会社に万が一のことがあれば、これまで積み重ねてきた事や、自分で蓄えた財産を失う立場で仕事をされています。ですから、意思決定を促すことは簡単なことではありませんし、慎重になるのも当然のことです。」
確かに。ごもっともです。。

実務補習で報告書を作ることと、その内容を実際に採用してもらえるかどうかは別の話になります。二次試験では解答を書いて、あとは採点という流れでしたが、報告会では、実際に提出先の人(経営者)が目の前にいます。
ぜひとも報告会では、用意した資料よりも、社長の顔をみて話をしてみてください。きっと、生の温度といいますか、ドラマといいますか、感じることができると思います。
自分の提案に経営者が耳を傾けてくれる(採用されるかは別ですが。。。)なかなかできない貴重な体験なので、楽しみにしていてください。

ではまたっ!宋

 

 

 

 

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