こんにちは、あおたろです。
前回の記事でも書きましたが、私は2度目の2次試験で合格できました。
1度目の2次試験の敗因は2次試験の罠に陥ってしまったことでした。

今回は、2次試験の罠からいかに脱し、リベンジに成功したのかを書きたいと思います。
2度目の2次試験の心構え
保険受験をするべきか、しないべきか、それが問題だ
そもそも保険受験についてご存じない受験生の方もいると思うので、簡単に説明しておきます。
保険受験のメリットは、翌年の1次試験の負荷を減らすのみではなく、1次試験知識の補強ができる点にあると思います。
一方でデメリットは、1次試験の受験料が発生することや1次試験の勉強にリソースを割かれることです。言い換えれば、保険受験は機会費用が高いのです。
保険受験に対する考え方は人それぞれでどちらが正解というわけではありません。
私の場合は、メリットよりもデメリットのほうが大きいと判断し、保険受験はしませんでした。
2度目の2次試験はボーナスステージと捉える
保険受験をしないことのメリットは、2次試験に専念できる時間を多く確保できることです。
1度目の2次試験では、勉強期間は1次試験終了後の3ヶ月間しか確保できませんでした。
それに対して、2度目の2次試験では、1度目の2次試験結果が発表された1月から約10ヶ月間の勉強期間を確保できました。
他の受験生に対して、7ヶ月間のアドバンテージを得られていることになるので、これを活用しない手はありません。
私はこの7ヶ月間をボーナスステージと捉え、2次試験の勉強に専念することを決意しました。
2度目だからこそできた勉強方法
2度目の2次試験には地図がある
不合格だったとはいえ、2次試験を1度経験していることも、他の受験生に対して大きなアドバンテージになります。
1度目の2次試験がまるで地図のない登山のようだったのに対し、2度目の2次試験では地図が初めから与えられた状態で勉強を開始できます。
その地図には、合格に向けた課題や優先すべき取り組みが書かれています。
私の地図には、「44点だった事例Ⅲの得点を伸ばすこと」「事例Ⅳのタイムマネジメントに留意すること」などが書かれていました。
このような地図が手元にあるのは、2次試験を1度経験したからこそです。
私はこの地図の内容を元に2次試験の勉強方法を以下のように変えました。
独学から予備校へ
1度目の2次試験は独学でしたが、2度目の2次試験では予備校の通信講座を受講しました。
予備校の最大のメリットは、2次試験合格のための標準化されたメソッドがあることや長年培ってきたノウハウやテクニックがマニュアル化されていることです。
標準化やマニュアル化は事例Ⅲにおいて生産性向上のための定番施策ですが、試験対策においても同様です。
また、独学では自身の解答を客観視する機会がないため、自身の解答の良し悪しがなかなか把握できませんが、予備校では客観的なフィードバックを得られるという点も大きなメリットです。
独学での限界を感じている受験生の方は、予備校という選択肢を検討することをおすすめします。
振り返りに時間をかけた
前回記事でも書いた通り、1度目の2次試験の敗因は質より量を重視してしまったことでした。
その反省を生かし、2度目の2次試験では、下の画像のように過去問演習後に解答用紙の余白に反省点やできなかった点をすべて書き出すようにしました。

解答用紙に書き込んだ内容はPDF化して、スキマ時間にスマホで確認したり、ファイナルペーパー代わりとして活用していました。
解答の振り返りとファイナルペーパー作成を同時並行で進められる一石二鳥の方法なので、参考にしていただければ幸いです。
弱みの克服に努めた
前述の通り、1度目の2次試験では事例Ⅲが44点でした。
そして、4事例の合計点は239点でしたので、事例Ⅲの出来がよければストレート合格できていたはずでした。
このことからも合格のためにやるべきことは明確でしたので、とにかく事例Ⅲの点数を伸ばすことに注力しました。
また、1度目の2次試験では、事例Ⅳのタイムマネジメントに失敗してしまい、NPVの解答欄がほぼ空白になってしまいました。
事例Ⅳは経営分析だけを解いたり、CVPだけを解いたりと、設問単位で解くことができるため、他の事例と違って、80分というまとまった時間が取れなくても過去問演習が可能です。
1度目の2次試験の勉強では、設問単位で問題演習を行い、計算力を高めることに比重を置きすぎてしまい、過去問全体を通しで解く機会が少なく、タイムマネジメントが疎かになってしまいました。
2度目の2次試験ではこの反省を生かし、過去問全体を通しで解くことに加え、設問単位で解くときは制限時間を意識して取り組むようにしました。
最後に
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この記事が、少しでも受験生の皆様のお役に立てれば幸いです。
特に、私と同じ境遇の2次試験に1度落ちてしまった受験生の方の参考になれば、とても嬉しく思います。