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最強のテキスト② 「中小企業診断士に相談することにした」(事例Ⅱ)

こんにちは。AAS東京の三木です。

いよいよ3日後の8月23日から2次試験の受験申し込みが始まりますね。筆記試験までちょうど2ヵ月、学習のペースを上げていきましょう。

私が2次試験学習の最強のテキストだと思っている「中小企業診断士 実務補習テキスト」から学ぶシリーズの第2弾、事例Ⅱ編です。

 

 
⓪予告編はコチラ

①事例Ⅰ編はコチラ

 

前回は事例Ⅰについてお伝えしました。

事例Ⅱでは、設問文ではなく与件文中に「中小企業診断士に相談する」というフレーズがでてきます。特に平成24年度以降は、まるで所定の様式のように文末に明記されるようになりました。
中小企業診断士になるための試験ですから、診断士になりきって相談に乗るのはあたりまえのように思いますが、何か特別な意味があるのでしょうか?

過去問で確認してみましょう。

(協会のHPでは平成18年度以前の問題は掲載されていませんが、AASのHPでは現在の試験制度が始まった平成13年度まで入手できるってご存知でしたか?しかも全事例の再現解答用紙付きなので、セルフ模試に便利です。)

 

平成30年度 事例Ⅱ 第9段落

こうした様子を目にした8代目は、経営刷新して営業を継続したいと考えるようになり、中小企業診断士にその方向性を相談した。

 

平成29年度 事例Ⅱ 第11段落

・・次期社長は事業継続のためには、地域の繁栄が必要だと考えている。次期社長は、取り組むべき施策について、中小企業診断士に助言を求めることとした。

 

平成28年度 事例Ⅱ 第9段落

B社は・・原状のままでは著しい成長は期待できない。・・生き残りと成長を求めて、危機感をもった11代目予定者は中小企業診断士に相談することにした。

 

平成27年度 事例Ⅱ 第10段落

これらの課題解決のため、代表理事は、組合および商店街店主への助言を求めて中小企業診断士に相談することにした。

 

平成26年度 事例Ⅱ 第8段落

現社長はこれらの課題に対するアドバイスを求めるため中小企業診断士に相談することとした。

 

平成25年度 事例Ⅱ 第9段落

これらの新たな取り組みに関し、副社長は専門的なアドバイスを求めて中小企業診断士に相談することとした。

 

平成24年度 事例Ⅱ 第14段落

B社の社長は地域に根ざした企業ブランドのより一層の強化に向けて、中小企業診断士に今後の展開について相談することとした。

 

事例Ⅱでは、与件文の最終段落から、事例企業の求めている「診断・助言のニーズ」を読み取ることができるように工夫されているということがわかります。

事例Ⅰと同様に、中小企業診診断協会が発行している実務補習テキストの内容に照らし合わせてみましょう。

第Ⅱ章 5項 実務補習における「診断」「計画」のプロセス

【第1プロセス】経営者ニーズ確認、経営実態把握
【第2プロセス】経営環境分析
【第3プロセス】経営資源分析
【第4プロセス】経営課題抽出(SWOT分析)
【第5プロセス】全体最適調整
【第6プロセス】改善提言・改革提言
【第7プロセス】経営診断報告

 

最終段落から事例企業の求めている「診断・助言のニーズ」を読み取るということは、実務補習における「診断」「計画」のプロセスの、【第1プロセス】である経営者ニーズ確認、経営実態把握に該当しますね。

すなわち、「中小企業診断士は、経営者のニーズに基づいて診断・助言しなければならない」というのが「中小企業診断士」というフレーズのもうひとつの意味ではないでしょうか。

事例問題にも、経営者のニーズを踏まえる意識で取り組みたいですね。

 

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