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わたしの再現答案リアル解説(R06事例3 64点) けーたろー

本日解説するわたしの再現答案はこちらです(R06年度事例3 64点) けーたろー

みなさん、こんにちは!

けーたろーです。

前回に続き、R06年度の私の再現答案について解説していきます。

少しでも皆さんのお役に立てるような情報を発信していきたいと思いますので、よろしくお願いします!

今回は事例Ⅲです。

事例Ⅲの試験直後の感想ですが、「まずまずできたかな?」でした。

こちらの記事にも書きましたように、製造のプロセスの理解に苦手意識はあったものの、事例Ⅲは出題のパターンがほぼ決まっているので、過去問を10年分やった結果、「だいたいこういう問われ方をするのだろう」と想定でき、対応ができる状態になっていたと思います。

具体的には、第1問は強みや弱みを答えさせる問題なので、第2~5問に出てくる、より重要な要素を、最後に短時間で解答する。

第2~4問は、QCDの特にC、Dの問題点を解消する設問。

第5問は「機会」に「強み」をあてて、どのようにC社が今後発展できるかを問う、というような感じです。

それでは以下に具体的にどのように対応し、解答したかを書いていきます。

目次

第1問

[設問文]C 社の強みを 80 字以内で述べよ
[解答 ]社長の生産性を高める工場設備レイアウト設計力、搬送機能の提案力。設計等技術者を抱えること、X社からの安定受注、営業部がメンテナンスも可能なこと

第1問は基本的に第2問~第5問の解答骨子ができあがった後で、つまりC社のストーリーがおおよそ整理できた後で、重要な強みを列挙するようにしました。そしてできるだけ多面的に、幅広く要素を入れることに気をつけました。

第2問

[設問文]コロナ禍以降増加傾向にある受注量に対応するため、C 社製造部では工程改善に
よって生産能力の向上を図る検討を進めている。どのように工程改善を進めるべきか、100 字以内で助言せよ。
[解答 ]工程改善は残業等が多い製缶課の業務を見直しラインバランスを行い、それに基づき社長のレイアウト設計力を活かしSLPを行い製缶課での停滞を解消し生産能力を向上。短納期化し増加傾向の受注を取り込み売上拡大を図る

第2問と第3問は、似たような設問が並んでおり、どのように答えるべきか迷った受験生も多かったと聞きます。私も一瞬悩みましたが、設問文の違いを探し、第2問は「工程改善」つまり「現場で、“実際に”起こっている問題を解消する」ということと、第3問は「工程管理」つまり、「工程を管理する“そもそもの考え方”に問題はないか」を問われていると理解しました。この切り分けができたのは大きかったかなと思います。

そこで第2問ですが、与件文から「製缶工程に問題があり、前後の部門はそうでもない」という状況から、工程の割り振りを見直し=ラインバランスをすれば良いと考えました。そして、社長が「レイアウト設計」の経験があり、「生産性を高めた」との記載がありましたので、「これは間違いない答えだ!」と思えました。

試験直後は「この問題はできた!」と思いましたが、家に帰ってみて振り返ると「ラインバランスとは書いたが、“ヒト”の割り振りを見直すとは書けてないな・・・」と思いました。自分の頭の中には当然、ヒトの割り当て方を変えるつもりで文章を書いていましたが、アウトプットとして出てきた文章を後で客観的に読み返すと必要な要素が抜けることがあるんだな・・・と少々落ち込みました。ヒトのことまで言及すれば、より点数は良かったかもしれません。

第3問

[設問文] C 社では、受注量の増加や納期短縮要請などの影響で製造部の工程管理が混乱して
いる。どのように工程管理業務を改善するべきか、その進め方を 100 字以内で助言せよ。
[解答 ]生産会議含む生産統制含めた生産工程管理業務を生産管理課に移管。工数見積もり作業を標準化しマニュアル化。大日程だけではなく、中・小日程計画も活用。設計・進捗情報はITで情報共有し生産計画と統制の精緻化を図る

この問題では「工程を管理する“そもそもの考え方”に問題はないか」という観点で考えました。

まず気になったのが、与件文に「大日程計画に準じて製造を行う」、「詳細の進捗管理は・・・週1回週末に開催される生産会議」とあり、大日程からいきなり週単位の調整に入るところに違和感を感じました。

次に、「工数見積もりは、・・・経験を基に作成」とありますので、これは事例Ⅲで例年出題される定番のパターンなので「(経験に頼らず)標準化する」としました。

さらに「製造部ではITの利用も図りながら・・・」とありますで、工程管理にITを活用することを盛り込み、解答をまとめました。

第4問

[設問文]C 社の顧客企業との契約金額は、最近の材料費や人件費の高騰に対応した見直しは行われているものの、

現状のコスト高には対応できていない。今後、顧客企業と価格交渉を円滑に行うための社内の事前対策を 120 字以内で助言せよ。
[解答 ]対策はコスト見積もりを過去の契約金額ではなく、資材管理課等現場が最新の情報を把握したものを元に算定し営業部が独断で決めるのではなく関連部門と協議の上、社長決裁とするルールを策定する。それをもとに契約金額を決定することとする。

価格交渉の問題でした。

中小企業白書などを読んでいれば、多くの箇所で、価格交渉のことに触れられていますので、出題は予想できたかもしれません。

私は毎年、2次試験対策として中小企業白書の概要(サマリー)のPDFファイルに目を通していました。白書は全部読むと数百ページとたいへんですが、このサマリーだと大事な点に絞られて40~50ページでまとめられていますので、「中小企業庁が今どのようなことに課題意識を持っているのか?」を把握するために目を通していました。

ご参考 2025年版

https://www.meti.go.jp/press/2025/04/20250425001/20250425001-1r.pdf

 さて、問題の方ですが、「過去の契約金額を参考に決めている」ところがおかしい、「現状のコスト高に見合っていない契約金額を、社長に諮りもしないで営業部長が決めて良いの?(ヘタしたら、会社潰れるよ?!)(社員が数千人とかだったら担当部長が決めるかもしれないけど、社員70人の会社だったら、1件1件社長が確認できるのでは?」と思い、解答に反映させました。

 ところで、「最近の材料費や人件費の高騰に対応した見直しがされていない」と与件文にあり、これをどう解答しようかと考えたのですが、こちらに記載のように、「シンプルに書くことを意識する」ということを今回の目標に置いていましたので、「材料費・人件費」の項目のレベルまで細かくは記述せずに解答を作りました。

(細かく書いていたらその部分では点伸びたかもしれませんが、項目が増えてごちゃごちゃした結果、筋の通らない文章になったかもしれないので、どっちが良かったかはわかりません・・・)

第5問

[設問文]C 社社長は、小規模の工場施設や物流施設の新設や更新を計画している企業と直接契約し、自社企画の製品を設計、製造することで事業を拡大したいと考えている。この新しい事業展開を成功させるにはどのように推進するべきか、120 字以内で助言せよ。
[解答 ]企画部門を新設し、営業部と共に社長からレイアウト設計・搬送機能の提案のノウハウを伝授し企画・営業力を強化する。工業団地や増加傾向の国内回帰企業から特注品の受注を獲得し売上拡大を図る。営業部はメンテナンスも可能であることを訴求する。

こちらの問題も定番の出題の形で、「機会」に対して「強み」をあてて、C社の成長プランを描く、というものでした。設問を見たとき「例のパターンだな」と思えたので、冷静に対応できました。

 そしてこれも定番ですが、「新しいことをやろうとするときに、それに対応する組織がなければ新設」で「企画部門を新設」。

 「誰に、何を、どのように、提供するのか」を意識して解答。取り扱うものには具体性を持たせて与件文に出てきた「特注品」を記載しました。

 ところで、与件文の最後に「メンテナンス」のことが、わざわざX社の場合とそうでない場合に分けて記載されていました。「これはどこかの問題で使うのだろう」とは思っていましたが、結局この第5問で使うしかない状況でしたので、何とか盛り込みたい・・・。

 しかし、「メンテナンスを営業から外して営業活動に集中させるか?」、それとも「メンテナンスもできる営業として、それを強みとして打ち出すか?」に迷いました。結局、売上のマジョリティを占めるX社の営業マンがメンテナンスをやっているので、それを引きはがすよりも、強みとして生かすほうが得策だろうと考えました。

試験後の自分の採点予想は63点でした。与件文の中に出てきた「部品構成表」をどのように解答に使ったら良いかわからず、「それが失点につながっているかも」とは思いましたが、あらかたどの設問も、出題の意図に沿った解答ができたかなと思いました。

最終的な結果は64点でした。

パターン化された出題が多い事例Ⅲは、過去問10年分と、より遡ってトレーニングした甲斐がありました。

今日のブログは以上です。

次回は、事例Ⅳの再現答案の解説をさせていただきます。

また、次回もお会いしましょう!

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