こんにちは、おくとです。
今回で12回目の投稿となります。
思考のブラックボックスを開く鍵
2次試験で多くの受験生が直面する壁。それは「頭ではわかっているのに、答案に落とし込めない」というジレンマだと思います。与件文を読み、設問を理解し、解答欄を埋める。この一連のプロセスで、あなたの頭の中では何が起きているでしょうか。
なんとなく読み、なんとなく書く。本記事では、解答作成の思考プロセスを4つの問いかけに分解し、あなたの思考を「見える化」する方法をお伝えします。
解答プロセスを支配する4つの問いかけ
2次試験の解答作成は、次の4つの問いに答える作業です。
①何を聞かれているか?(設問要求の把握)
②どこに根拠があるか?(与件文からの情報抽出)
③どう組み立てるか?(解答の構造化)
④本当にこれでいいか?(セルフチェック)
この4つを意識的に言語化することで、思考の「抜け」「漏れ」「ズレ」を防げます。では、各ステップで具体的に何をすべきか見ていきましょう。
ステップ1:設問分解技術─「何を・どう・どこまで」
設問文を読んだら、まず3つの要素に分解します。
・「何を」:問われている対象(課題、施策、効果など)
・「どう」:求められている視点(理由、方法、影響など)
・「どこまで」:解答の範囲(現状分析のみか、提案まで含むか)
例えば「A社の強みを活かした新規事業展開の留意点を述べよ」なら、「何を=留意点」「どう=強みを活かす形で」「どこまで=新規事業展開における」と分解します。この部分に下線を引いたり、問題用紙の余白にメモすることで、設問要求を「問い」として明確化できます。
ステップ2:与件文の構造化─SWOT分析の実践
与件文は情報の宝庫ですが、そのまま読むと情報過多で混乱します。ここで有効なのが「SWOT分析」です。読みながら、強み・弱み・機会・脅威に該当する箇所にマーキングし、余裕があれば問題用紙の余白に簡潔にメモします。
重要なのは「設問要求と関連する情報を優先的に拾う」こと。全ての情報を均等に扱うのではなく、設問の「問い」に答えるための「根拠」を意識的に探します。この段階で、与件文が単なる文章から「解答の材料庫」へと変貌します。
ステップ3:解答設計の型─箇条書きから文章化へ
いきなり文章を書き始めるのは危険です。まず、解答の「骨子」を箇条書きで設計します。
1. 結論(端的に答える)
2. 理由・根拠(与件文のどこから導いたか)
3. 具体策・効果(設問要求に応じて)
この骨子を問題用紙の余白にメモし、文字数配分を確認してから文章化します。「骨子→文章」という二段階プロセスにより、論理破綻や文字数の過不足を防げます。
ステップ4:セルフチェック法─設問要求との照合
解答を書き終えたら、必ず「ステップ1」に戻ります。「この解答は、設問の『何を・どう・どこまで』に答えているか?」を自問自答してください。
特に注意すべきは「どう」の部分。「理由を述べよ」と問われているのに施策を書いていないか、「効果」を問われているのに方法だけを書いていないか。この最終チェックが、得点できる答案とそうでない答案を分けます。
問題用紙活用術:余白を味方にする
問題用紙の余白や裏面は、思考の「作業スペース」です。ここに設問分解のメモ、与件文の構造化、解答骨子を書き込むことで、頭の中のブラックボックスが「見える化」されます。
採点者が見るのは解答用紙だけですが、あなた自身が見るべきは余白です。余白が思考の痕跡で埋まっているなら、それは正しいプロセスを踏んでいる証拠です。
プロセスの反復が合格への最短ルート
この4つの問いかけを、過去問演習で繰り返し実践してください。最初は時間がかかりますが、プロセスが体に染み込めば、自然と思考が整理され、解答スピードも上がります。
2次試験は「何を書くか」以上に「どう考えるか」の時点から重要になる試験です。思考プロセスを可視化し、言語化する訓練こそが、合格への最短ルートです。
YouTubeチャンネルでは、1次試験、2次試験ともに各科目の勉強法を公開しています。ぜひご覧ください。
https://youtube.com/channel/UC2DVVfq-6H3O3qTUBy-gpoQ?si=krp0VUQc3qOUtgw0
あなたの合格を心から応援しています。







