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【おくと】第10回:計算科目で差をつける

財務・会計や運営管理の計算問題で、こんな経験はありませんか?「公式は完璧に暗記した。なのに本番では手が止まる」―私も過去問演習で痛感した壁です。

計算科目の本質は「公式の暗記」ではなく「問題文→式→答えの変換プロセスの型化」にあると思います。頻出パターンを確実に押さえることが合格への最短ルートです。

財務・会計:落とせないパターン

・パターン1:CVP分析(損益分岐点)

頻出です。

基本の型:

1. 問題文から「固定費」「変動費(率)」「売上高」を拾う
2. 損益分岐点売上高 = 固定費 /(1 − 変動費率)

応用公式(頻出):

– 安全余裕率 + 損益分岐点比率 = 100%
– 営業レバレッジ = 安全余裕率の逆数

・パターン2:NPV(正味現在価値)

2次試験の事例Ⅳにも直結する重要論点です。

基本の型:

1.キャッシュフローを時系列で整理
2.割引率を確認
3.各年のCFを現在価値に割引

・パターン3:財務諸表と財務比率

構造を理解していれば、未知の項目を逆算できることもあります。

頻出の財務比率:

– 流動比率 = 流動資産/流動負債
– 自己資本比率 = 自己資本/資産
– ROE = 当期純利益/自己資本

ファイナンス分野で差をつける

財務・会計は後半のファイナンス分野に時間を確保することも鍵だと思います。

・CAPM(資本資産評価モデル)

公式:個別証券の期待収益率 = リスクフリーレート + β ×(市場の期待収益率 − リスクフリーレート)

・加重平均資本コスト(WACC)

負債の利子は損金算入できるため、節税効果を考慮します。CAPMで株主資本コストを求め、WACCの式に代入するパターンが頻出です。

運営管理:基礎計算で確実に得点

運営管理の計算はそれほど複雑ではありませんが、単位や条件の読み落としが多いです。

・在庫管理の計算

経済的発注量(EOQ):発注費用と在庫保管費用のバランスで最適発注量を求める

発注点:発注点 = 調達期間中の推定需要量 + 安全在庫

実践したミス防止策:

1. 単位を常に意識
2. 問題文の数値に○、条件に下線
3. 常識的に答えが明らかにおかしくないかチェック

・その他頻出計算

工程管理(編成効率)、店舗管理(交差比率、GMROI)も頻出です。

計算ミスを防ぐ

・原則1:変換プロセスを言語化

いきなり計算せず「何を求めるか→どの公式→どの数値を代入するか」を頭で整理してください。

・原則2:検算ルーティン

– 例えば、CVP分析なら安全余裕率+損益分岐点比率=100%

・原則3:選択肢を最後まで読む

計算して答えを出したら終わりではありません。選択肢を最後まで確認して選択しましょう。

まとめ:計算科目は「型」で攻略

計算問題が得意な人は、頻出パターンの解法を型化し、ミス防止の仕組みを持っているだけです。

今日から実践してほしいこと:

– CVP、NPVなどのパターンを過去問で反復
– ファイナンス分野に優先的に時間を割く意識
– 自分のミスパターンを記録

財務・会計や運営管理の各論点の詳しい解説はYouTubeチャンネルで科目別に紹介しています。動画ではさらにわかりやすく説明していますので、ぜひチェックしてください。

https://youtube.com/channel/UC2DVVfq-6H3O3qTUBy-gpoQ?si=ayaGh7tm4cOUITTq

計算科目を得点源に変えて、合格を確実なものにしましょう。

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