お疲れ様です。SNYです。
夏、真っ盛りですね。
とにかく熱いのでエアコンをガンガンにきかせていたら、電気代が今年度最高額に到達しました。
環境にもよくないですし、反省しないといけません。
さて、8月初頭の1次試験も終わり、いよいよ2次試験が迫っています。
私は1次試験1回、2次試験2回で合格していますが、この時期の不安や焦りは相当なものでした。
特に2回目。1次免除最終年ですし、1次試験を突破した現役組がいろんな情報を仕入れていく中、じっくりと勉強してきたはずなのにフレッシュな受験生に勢いで負ける気がして、落ち込み気味な試験前だったのを思い出します。
1回目より2回目のほうがそりゃ緊張しますよね。上位18%すこしくらいの相対試験で、そこに入れなければ今までやってきたことが一旦水に流れていくわけですから。気が気じゃなかったです。
今回はそんな中で、今でも思う本当にやっておいてよかったことをひとつだけ紹介します。
難関な事例4
「事例4を制する者は2次試験を制する」とは、何度耳にしたことでしょうか。
私はこの言葉が正直信じられませんでした。
というのも、事例4は年によってかなり専門的な管理会計スキルが求められ、計算問題のため1要素外したらすべてが崩れ、文章記述問題も与件文を活用しきれないものが多い。
定量経営分析には型があり、それは確かに型の通りに評価されている感じはありましたが、生産性指標をあげさせる年もあったり。
とにかく概念を知らないと対応できない問題になりがちなので、要は初見殺しの不安が試験までぬぐえないんですよね。
加えてこの試験、最近は会計士や税理士も多く受験しているようです。
彼らに財務会計で立ち向かうのはなかなか困難。また彼らもふるいにかけなくてはいけないので、より専門的で難解な問題が出がちです。
そこで、イケカコノートです。
「イケカコ」ノート
イケカコノートとは、「意思決定会計講義ノート」という書籍の愛称です。
受験生間で話題になりますよね。やるべきかやらないべきか。
難易度が過剰だからやる必要はない、問題が解きづらく時間もかかるため効率が悪い等。
確かに、難易度は高く、理論についてのコラムすら難解で、問題は完璧に整理されたものばかりではありません。
ただし、過去数年においてはこのイケカコノートを意識した出題が毎年出題されています。
ここ数年、毎年です。文章記述・計算のどこかに一つは必ずです。
その時点で、1冊ものにすれば必ず最低10点以上は伸びる魔法の参考書といえるんです(諸説ありとさせてください)。
私の合格年は令和6年。最終問において、いままでノーマークだった”事業部の評価”についての出題がされました。
イケカコの理論を叩き込んでいた受験生であれば即答できたはずです。そのくらい、理論と状況が一致している問題でした。もちろん私はしっかりと記載しました。
また、最近ではおなじみのセールスミックス(リニアプログラミング法など)も、イケカコでしっかりと学べます(令和6年度も出題されましたね)。
完璧にすることで、間違えようがない問題が出てくるんです。そんなの事例1~3にはありません。
正直緊張でボロボロだった事例1~3。実は私、すべて60点を下回っています。ただ、事例4は70点を超え、無事合格したわけです。
「事例4を制するもの」となれたがために、「2次試験を制する」ことができたのかもしれません。
時間には限りがある
とはいえ、イケカコノートは診断士受験生には確実に難易度が高い参考書です。
私は2回目の2次試験だったので、1年の準備期間の中で少しずつ進めました。
今からは残り2か月ですから、それでもイケカコをやれ!と勧めることはしません。が、確実に合格に近づける参考書ではあります。
事例4の基礎的な計算、解き方を学び、もう少し武器が欲しいと思ったとき、理論だけでも覗いてみるのはいかがでしょうか。