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二次試験対策【コウジ:第6回】

みなさん一次試験お疲れさまでした。
さて、無事一次試験を突破できる見込みの方は、さっそく二次試験に向けた勉強を始めていきましょう。

今回の記事は非常に長いので、二次試験についてすでに多くの情報をお持ちの方は、サラッと読んでいただければいいですし、あまり情報を持っていない方は、じっくり読んでいただければと思います。

スタートラインは受験生ごとに異なっていますので、うまく利用できるポイントだけを抽出して、ご自身の力になるようにアレンジして活用していただきたいと思います。

目次

改めて簡単に自己紹介

以下の初回のブログにも記載していますが、私はもっぱら理系の人間なので、二次試験でいうと、事例1~3は非常に苦手、事例4は得意というバックグラウンドがあるうえで、二次試験にどのように取り組んだのかという内容になります。

また、一次試験から二次試験までの間は、平日は2時間(問題演習60分+復習30分+知識のインプット)、土日は3時間くらいは、試験勉強に取り組んでいました。

全事例共通の勉強方針

私の一次試験の記事をすでに読まれた方は、その記事と同じような話題が続きますので、この章は飛ばしていただいて構いません。

最も重要なのは問題演習

一次試験を含むどのような試験についても言えることですが、二次試験でも最も強力な勉強法は問題演習です。
特に中小企業診断士の二次試験は、問題の特徴を把握しておくことで、大幅に得点を伸ばすことが可能な試験(というよりは、特徴を把握せずに問題を解いても得点につながりづらい試験)です。

問題演習にかける時間も80分だと長すぎるので、試験直前期を除き答案の清書はせずに60~65分以内くらいで解くようにしていました。

問題演習をした後は徹底的に復習

特に二次試験では復習は大事になります。

というのは、二次試験の勉強は主に過去問を使って勉強することになりますので、近年の過去問のうち初見の問題というのは非常に貴重な存在になります。
過去問を浅くたくさん解いていってしまうと、ある程度勉強を進めたときには、初見の問題がなくなってしまうという状態になります。
このような状態に陥ることを避けるためにも、ひとつの過去問を徹底的に分析して、どのように対策をすれば自分に今不足している点を克服できるのかを考えていくことが重要になります。

そのため、テキストの選定もしっかりと復習をできるものを選ぶことが基本となります。

私が取り組んだ二次試験対策方法

ここからは、私が実際に取り組んだ二次試験の対策方法について、厳選してお伝えしていきます。

事例1~3の解き方

最終的に行き着いた当日の問題の解き方は、以下の通りです。

当日の問題の解き方
  1. 設問文に目を通す(2,3分)
  2. 与件文を読みつつ、キーワードにマークする(10分)——ここまでで約15分
  3. 各設問にキーワードを割り当てつつ、答案の骨子を作成(各5分)
  4. 答案の骨子から、下書き答案を作成(各5分)——ここまでで約65分
  5. 下書き答案を清書する(10分)
  6. 予備(5分)

このような方法を確立するまでの勉強法について、以下に書いていきます。

事例1~3の勉強法

二次試験の問題に慣れる

最初は、二次試験がどういった問題であるかわからない状態だと思いますし、大半の人はこれまであまり見たことがないタイプの問題なのではないかと思います。そのため、まず初めに、二次試験の限られた試験時間の中で、何をしないといけないのかを把握しておく必要があります

知識をインプットするやり方よりも、とにかく実践をする方が早いと私は考えていますので、いきなり演習を始めました

勉強方法
  • 使用テキスト
    • ふぞろいな答案分析(合格答案)
  • テキスト選定基準
    • 自己採点できること
    • 復習ができること
  • 勉強法
    • 特定の年度の過去問を繰り返し解き、明確に理由をもって答案を書きあげることができるレベルを目指しました。
  • 勉強法の理由
    • 初見の過去問を多く残せる
    • 数をこなすことができる
    • 復習を繰り返し、解き方を覚えられる

このような演習を3年分ほど重ねていくと多少コツをつかめるようになります。そうすると、初見の問題に対しても、「ふぞろい」の採点でもある程度の点数は出るようになると思います。私は9月中旬時点で、40点台くらいは取れるようになっていました。

与件文から必要なキーワードを見つける

ある程度問題に慣れてきたタイミングで直面した壁が、なかなか一発で50点台後半の得点が出ないことでした。その原因について深掘りすると、必要なキーワードを答案に盛り込めていないことがわかりました

できないことをできるようになるには、とにかく実践あるのみなので、過去問を1年分通して解くのではなく、今できない点を解決することだけを目的とし、キーワードを抜き出すだけの練習を行いました。この方法のいいところは、1事例を解くのに20分もあれば充分であることで、普通に1事例を解いている間に3事例くらいをこなすことができます

勉強方法
  • 使用テキスト
    • ふぞろい「10年データブック」
  • テキスト選定基準
    • 直近の貴重な過去問を初見で残せること
    • 量が豊富であること
  • 勉強法
    • 設問文を読み、その設問に必要なキーワードを与件文の中から見つけ出す
  • 勉強法の理由
    • 時間がかからず、短時間で苦手なポイントをつぶすことができる
  • 特徴
    • 知識不要
    • 文章の要約不要
    • 記述不要

この勉強を1週間程度繰り返しているうちに、与件文のクセを見抜くことができるようになり、短時間でキーワードを拾えるようになりました。また、初見の過去問についても、50点台くらいは取れるようになりました。

設問文に正面から回答する

次の課題は、抜き出したキーワードをどのように答案にしていくかという点でした。

与件文のクセからキーワードを見つけられても、そのキーワードがどの設問に対する回答になるか迷うようなケースが多くありました。

これに対しては、あまり明確な解決策を打ち出すことができませんでしたが、設問文に対してずれた回答にならないように気を付けることで、得点できる確率を高めることにしました

勉強方法
  • 使用テキスト
    • ふぞろいな答案分析(合格答案)
  • テキスト選定基準
    • 自己採点できること
  • 勉強法
    • 通常の過去問演習と同じですが、答案の骨子を作成する際に設問文に立ち返るようにしました。
  • 勉強法の理由
    • 前段の勉強で与件文に注力しすぎた副作用ですが、当然のことながら、設問文に対して正面から回答する必要があるということを、改めて意識しました。

このあたりの問題をクリアできるようになっていると、初見の過去問に対して、ふぞろいでの自己採点をすると60点台くらいをコンスタントに取れるようになります。

論理的な答案を書く

試験直前2,3週間は、ふぞろいの自己採点では解決できない問題に取り組みました。ふぞろいでは、キーワードでしか得点がつかないですが、実際は文章の論理性等も得点に影響を与えると考えられています

そのため、論理的な文章をどのように書けばいいか、自分なりに答案作成の型を作るようにしました。

答案作成の型
  • ポイント
    • 論理が破綻しない文章を書く
  • 答案作成時の手順
    • 骨子を作成する際に、因果関係があるキーワード同士はそれが明確になるように「A→B」のように「→」でつないでメモをしておく
    • 下書きを作成する際に、「AであるためB」、「Bを目的としてA」、「Aした結果B」というように、因果関係に従った文章を作成する

事例1~3が苦手な方は、こちらの動画も参考になると思います。

事例4

事例4は計算問題が中心なので、事例1~3とは別のアプローチをとりました。

簡単な問題は確実に正解できるレベルを目指す

試験の計算問題を解けるようになるためには、どのような問題に対してどのような計算式を使うかを理解している必要があります。そのレベルに達するために、最初は基本問題から取り組むことにしました。

計算問題が苦手な方は、より簡単なレベルからスタートする方がいいと思います。一例としては、分からない点は一次試験のテキストに立ち返って、基本的な計算式の意味や使用する場面などについて、他人に説明できるくらいのレベルで定着させるのもいいかもしれません。

勉強方法
  • 使用テキスト
    • 30日完成!事例4計算問題集
  • テキスト選定基準
    • 基本を押さえるための問題演習をできること
    • ひとつの問題が長すぎず、シンプルな一問一答レベルから始められること
  • 勉強法
    • 問題集を使って前から順に演習
    • 詰まったポイントがあれば、適宜前の章の問題に立ち返って復習
    • テキスト1冊を3周程度繰り返し、解けない問題をすべてつぶす

この時点で9月上旬頃でしたが、基本的な問題をほぼ解けるようになっていましたので、おおよそ60点を取れるめどがついていました。

(応用編)計算式の導出過程を把握し、どんな問題に対しても応用できる基礎力を高める

二次試験までに時間の余裕があれば、より高いレベルを目指しましょう。時間の余裕がなければ、このプロセスは飛ばして、過去問の演習に取り組む方がいいと思います。

勉強方法
  • 使用テキスト
    • 事例4の全知識・全ノウハウ
  • テキスト選定基準
    • 問題演習+解説が豊富であること
    • 過去問と同等レベルの問題を解けること
  • 勉強法
    • 直近6年分くらいの問題には手を付けないようにし、古い問題の演習を繰り返す
    • 問題演習を繰り返すとともに、計算式がどのように導出されているかを把握する

計算式の導出過程について理解することで、間違った値を用いて計算してしまうミスを減らすことができたと思います。このあたりのレベルまで到達できると、70点は越えられるようになると思います。

過去問演習で、80分の時間内にできるだけ高得点を取れるように練習する

試験直前2,3週間は、実際の過去問を通しで解いて、実際の80分の制限時間内でできるだけ高得点を取ることができるように対策します

事例4では計算量が多いので、すべての問題を解こうとすると、時間に余裕がありません。私の場合は、事例4が得点源なのでほぼすべての問題を解けるようにスピードアップを図りました

計算問題が苦手な方は、過去問演習を通して、どの問題が解ける/解けないという点を素早く見抜けるようになる練習をしていただくのが良いと思います

勉強方法
  • 使用テキスト
    • ふぞろいな答案分析(合格答案)
  • テキスト選定基準
    • 1年分の過去問を演習できること
    • 自己採点ができること
  • 勉強法
    • 事前に電卓の使い方を調べておき、できるだけ効率よく計算できる方法を叩き込んでから、過去問演習を行う
    • 計算ミスがあった場合、その原因を明確にし、同様の問題を確実に解けるように復習する

最後に

二次試験には明確な解答が用意されていないことも多く、勉強においても迷うことが多いと思います。最適な勉強法を見つけるための努力や情報収集は必要でありますが、時間は限られています。

問題を解く能力を高めるためには、問題を解く鍛錬を積むしかありません。試験まで残り2カ月少々ですが、できる限り皆さんが苦手とするポイントを克服し、当日の試験に自信を持って臨めるように準備していただければと思います

今回は以上です。

お勧め2次対策講座

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