添削講師をやってみて

皆さん、こんにちは。たかみず7と申します。いよいよ第2クールに突入し、1次試験の総仕上げと 2次試験のこれまで得た知識や解法の総点検をされている時期と思います。今回は、「添削講師をやってみて」というタイトルでお話をいたします。

3月の自己紹介で記載いたしましたが、合格直後から約 4か月間、AASの採点講師をさせていただいております。私は多年度生で受験生としての経験 (失敗)はいろいろとありましたが・・・、この 4か月で新たに経験した新米採点講師として、採点者目線で受験生の皆様にやってほしくないこと、と言う観点でお伝えできればと思います。新米採点講師の愚痴と思ってお気軽にお付き合い下さい。

 

目次

はじめに

皆さんの職場で何らかの書類を書いた経験はお持ちだと思いますが、必ず形式面内容面の両面から見られている (審査・採点されている)ハズですので、採点者目線でそれぞれの面について、気になるところをお示ししたいと思います。ただし、くれぐれも新米添削講師からの視点ですので、ベテラン採点官に当てはまるか、信じるか信じないかはあなた次第です。

 

形式面

1)  受験番号 (名前)

絶対に書きましょう。極たま~に書いていない人がいます・・・。落とされても文句は言えません・・・。100%自己責任です。

 

2) 解答欄を取り違える

取り違えた両方とも、0点になる可能性が高いです。事例Ⅰは 100字×5問のパターンが多く、本番で緊張して焦っていると間違えやすいので、特に注意しましょう。実は過去の AASの合宿の事例Ⅲで私もやらかしてしまいました。2問とも、0点でした・・・。

 

3) 空欄

採点する側からすれば、空欄でない他の設問も採点する気力を失います。今から重要なことを書きます。中小企業診断士 2次試験は「落とす」ための試験です。空欄がある解答は、はなから挑戦権を放棄しているように見えませんか? 5問のうち 1問が空欄で、残り 4問素晴らしい解答で 8割取っても 64点でギリギリ A判定です。本番のタイムマネジメントをしっかり過去問でトレーニングして、すべての解答欄を埋め尽くすことに注力しましょう!

 

4) 文字

達筆でなくていいんです、普通に楷書で丁寧に書いてください、ホントお願いします (笑)。おそらく、達筆過ぎて草書体でもダメだと思います。自分の文字に自信のない方は、とにかく丁寧に書きましょう! 丁寧に書いていただくだけでいいんです。

意外と盲点なのが 「小さい字」「消し跡」です。まず、「小さい字」は読めません。また、「消し跡」はどっちやねん!と一人ツッコミ状態になって、イライラが増します。採点官も人間です (まだ、AIではないハズです)。採点官に気持ちよく採点いただくよう、採点官と一緒に合格答案を作り上げるんだ! という心意気で、普通に楷書で丁寧に書きましょう。

 

5) です・ます調

うーん、これまで「報告書」を読んだり書いたりしたことないのかしら? 答案は事例企業の社長に対する報告書の気持ちで書きましょう。

 

内容面

1) 題意 (主語)

書いてないと、あなたが何を言いたいのか、こちらが想像しなければなりません。→無駄に疲れます。解答は読者の想像を描き立てる物語ではありません。最後に犯人がわかる推理小説でもありません。何を言いたいのか、題意は主語で最初に書きましょう

また、「対応策」を聞かれているのに「対策」を答える人がいます。なんで 1字端折るの~・・・。意地悪な採点官なら、「俺は対応策を聞いているのであって、対策は聞いてないから、0点。」ってなるかもしれません。無駄なリスクを背負いこむのはやめましょう

 

2) 制約条件

例えば、「3代目社長」の成功要因を聞かれているのに、「5代目社長」の時代のことを解答する人がいます。→加点できません、5代目社長のことは聞いてませんから。与件文以上に、設問文の制約条件はしっかりと読み込んで、解釈しましょう

 

3) 事例企業に関係のない一般的な解答

一般的な知識のみで解答する人がいます。→事例企業の社長がそんな報告書をもらっても嬉しくないハズ。一般的な知識はネットでいくらでも調べられる時代ですから。与件文に書いてある具体的な内容から解答しましょう。

 

おわりに

読み返してみると、当たり前のことしか書いていませんね。でも、実際に見られる失敗例なのです。素晴らしい解答を作るという意識も大事ですが、地雷を踏まないように、リスクを避ける解答作りも同じくらい重要なんだと思います。また、偉そうに書いてますけど、名前 (受験番号)以外は私も散々やらかしてきたくちです・・・。

あまり細かく言うと、AASの解法に触れてしまいそうなので・・・このあたりで締めたいと思います。水曜日はむりんさんです。 むりんさん、よろしくお願いいたします。

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