スランプに陥ったときの対処法

受験生の皆さんこんにちは、「せとかとはるひ」です。

1次試験まであと2か月となりましたね。みなさん、勉強は予定通り進んでいるでしょうか?長く勉強を続けていると、伸び悩みを感じる時期もあるかと思います。私の場合は、2回目の2次試験の3か月ほど前がその時期でした。伸び悩むどころか逆行してしまった感じでAASの添削も合格点から遠ざかっていき、2回目なのに前回より点数が低いということもあったりして、「こんなことで今年合格できるのだろうか・・・」と、かなり落ち込みました。

本日は、そんなスランプに陥ったとき私がとった対処法を3つご紹介します。

試験勉強から一旦離れてみる

本業であればスランプを感じたとしてもそれを忘れていったん離れるということはなかなか難しいと思いますが、幸い試験勉強なので、いったん頭をすっきりさせようと思い、少しのあいだ問題を解くことから離れることにしました。

当時、それまで繰り返してきた過去演習と振り返りのおかげで自分の弱点や思考の癖についての気づきがそれなりに蓄積していました。それ自体は大変貴重な財産になりつつも、一方で、それらに気を取られすぎて与件や設問を「素直に読む」「素直に解く」ことができなくなっているな・・・とも感じていたのです。

それまでは本業の繁忙期以外は基本的には毎日何かしらの問題に触れていましたし、週末に家族で出かけるときも勉強道具を必ず携帯していました。しかしリセットの期間には仕事に集中したり、何も持たずに純粋に遊びを楽しむ週末を作ったりして、自分が診断士試験を受けていることもあまり考えないようにして過ごしました。

※「毎朝5時に起きて勉強する」、「昼休みは30分問題を解く時間を確保する」、などの習慣が身についている方は、そのリズムは崩れないようにすることをおすすめします。診断士の勉強以外のことで過ごすようにしてみてくださいね。

 

関連書籍を肩の力を抜いて読んでみる

一度頭の中を空っぽにした後は、何冊か本を読んでみました。岩崎尚人先生の著書「経営をしっかり理解する」や岩崎邦彦先生の「スモールビジネスマーケティング」、「小は大を超えるマーケティングの法則」等はもともと試験勉強の一環で読んでいましたが、この時は診断士試験の得点に直接繋がるものではない本(けれども分野としては関連のあるもの)をあえて読んでみました。いくつか紹介させていただきます。

金井壽宏『働くみんなのモチベーション論』(2016年 日本経済新聞社)

診断士の試験にも出てくるモチベーション理論が整理されつつ、自分のモチベーションを高めるための実践的な方法が書かれています。モチベーション理論が苦手分野であり、かつ自分が将来どうやって働いていくかを考えるうえでも有益な本でした。

琴坂将広『経営戦略原論』(2018年 東洋経済新報社)

1次試験の勉強で様々な経営理論に触れ、試験問題を解けるようにはなっていたものの、「どうしてこのような理論に至ったのだろう?」「この理論とこの理論はどういう関係があるのだろう?」という疑問が残ったままでした。2次試験で経営理論に関する直接的な設問が出題される可能性は低いとは思いつつ、せっかくならもっと腹落ちさせたいという気持ちがあり、このタイミングで読んでみました。最近のものを含めた各理論について、時代背景や他の理論との関係性ともに整理されていてとても勉強になりますし、後半では実務にそれらをどういかすかという視点で展開されますので、受験生としてだけでなくビジネスパーソンとしてもおすすめの1冊です。

中小企業庁『中小企業白書小規模企業白書』(日経印刷)

これは試験勉強の一環で読むべき本とも言えますが、非常にボリュームのあるものなので、隅々で読むのはなかなか難しいと思います。しかし、実際の企業の事例であればひとつひとつは短く、かつ読み物として大変面白いので、息抜きとして読むのにも適していると思います。「診断士になったらこんな仕事に携わりたいな」という前向きな気持ちも生まれてきますので、モチベーション回復にも繋がりました。そろそろ最新版が発行される時期ですので、読んだことのない方は是非一度目を通してみてくださいね。

 

初見の問題を解いてみる

本格的な試験勉強に戻る前には初見の過去問を解くようにしました。演習では大体過去5~10年分くらいの問題を解いている方が多いと思いますし、試験対策としてはそれで充分ではないかと個人的にも思いますが、気持ちを切り替える意味ではそれよりさらに遡った見たこともない問題(けれども模試等ではなく、本試験の問題)が良かったです。

新鮮な気持ちで取り組めますし、過去の自分の答案が存在しないので、比較して「前よりできなくなっている」と落ち込むこともありません。そして、最近の試験とは趣が異なることが多いので、本試験で万が一試験の傾向が大きく変わった場合の対応力が身に付きます。

おわりに

スランプに陥ると思考がどんどんネガティブな方向に進んでいってしまいますが、スランプはある程度以上の実力がついてきたからこそのものですし、それを乗り越えれば大きく飛躍するチャンスとなります。それまでの頑張りの証と思ってぜひ自信を持ってくださいね。

最後まで読んでいただきありがとうございました!暑くなってきましたので、体調管理にお気をつけください。

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