『他資格』見聞録 〜診断士合格への“布石“あるいは“迂回“〜

みなさんこんにちは、あるいはこんばんは。3回目の登板になります「馬車の第五輪」です。

前回から、受験歴9年の多年度受験生ならではの「オリジナル遠回り体験シリーズ」をお届けしておりますが、

第2弾はズバリ、「診断士に合格するための他資格受験」をテーマに取り上げてみたいと思います。

2次試験が2回連続で不合格になると1次試験からやり直しになるのはご高尚の通りです。

他の執筆陣の皆様から保険受験についての各種アドバイスがなされておりますが、小生はAASの門を叩く前は、今年こそはの「背水の陣タイプ」だったこともあり、流石に3週目ともなってくると、絶望感もひとしおであり、1次やり直しのモチベーションを維持するのが一苦労になってきました。

そこで、1次試験の学習のメリハリをつけること、2次突破のための多面的な幅広い知識・知見を身につけること、を目的に、関連する資格の攻略を企図し実行してみました(単に足踏み状態に耐えきれず「合格」の2文字を渇望していたという説もありますが)。

トライした『他資格』は次のとおりです。

1.CFP(2017年〜2018年受験 合格○)

2.1級ファイナンシャルプランニング技能士(2019年口述試験受験 合格○)

3.応用情報技術者(2018年受験 不合格×)

4.ビジネス実務法務検定2級(2018年受験 合格○)

5.日商簿記検定2級(2019年受験 不合格×)

6.経営学検定 中級(2014年受験 合格○)

仕事が比較的落ち着いていた時期であったこともあり、振り返ってみると比較的集中的に受験しました。

極めて主観的ではありますが受験してみての感想・印象をお伝えしてみたいと思います。

1.CFP

・経済学の各種知識、キャッシュフローの考え方、オプション取引、相続法務、各タックス分野の知識等、意外と診断士試験と親和性あり。

・分野によってより深く知識を習得できるため、自信につながる。

・6科目合格しなければならないことに障壁を感じる方が多いということであるが、7科目突破が当たり前の診断士受験生からするとハードル低い(しかも合格に期限なし)。

・FP資格の最高峰として名高いが、診断士試験に比べれば出題傾向が一貫しており、難度低い(自分が金融畑なことも関係しているかも)。

・個人分野はCFP、法人分野は診断士、というダブルライセンスでの相乗効果が魅力的。

2.1級FP

・CFP取得者は学科試験免除。口述試験のみで資格取得可能。

・CFPより知名度高く、せっかくなので勢いで受験。

・流石に診断士口述試験よりは合格率低く、緊張感高し。

・内容は診断士試験との親和性はあまりないものの、結果的に口述試験の場数を踏む意味でいい経験だった。

3.応用情報技術者

・診断士の情報システムは何度やっても苦手意識が払拭できず、この資格を受けることで学習の山を立てて集中的に取り組むことを目的にした。

・あわよくば合格して、情報システムの学科免除をゲットしたかった。

・過去問情報もウェブに充実しており、学習はしやすかった。

・セキュリティ関連の知識が必須になり、得意分野ができた。

・結果は残念ながら不合格も、知見が広がり苦手意識は一定程度解消された。

・「キタミ式 イラストIT塾 応用情報技術者」という非常に読みやすくわかりやすい参考書に出会え、診断士試験にも役立った(かなり分厚いけど)。

4.ビジネス実務法務検定2級

・多年度受験生には周知の通り、経営法務は年度によって発作的に難度がはね上る科目であり(情報システムもそのきらいあり)、集中して学習する山を立てるべく受験。

・経営法務との親和性はかなり高く、学習の相乗効果が感じられた。結果も合格で満足。

・7月試験であり、1次の直前に法務を集中的に勉強するのに役立った。

5.日商簿記検定2級

・言わずもがな事例Ⅳ対策と、1次試験の財務会計対策を兼ねて受験

・ずっとなんとなく覚えてきた簿記分野の根本的な知識を腹から理解することができた点は最大のメリット

・原価計算の意味、連結会計の意味など、そうだったのか感が満載。

・荒れ狂う難度の回だったこともあり(言い訳?)結果は不合格だったが、やってよかった感は大きい。

6.【番外編】経営学検定 中級

・勤務先から受験必須といわれて受験した資格

・まだ1次突破前の受験だったこともあり、かなり四苦八苦しながらだが診断士の学習との相乗効果を感じながら勉強した。

・診断士の知識は診断士ワールドだけのものではないと感じられたことが収穫。

・強制がなかったとして自主的に受験したかといわれると微妙。

以上です(各資格の制度詳細はHP等をご確認ください)。

 

いやいやいや、そんなに色んな資格を勉強している暇があったら、診断士に集中すればもっと早く合格したんじゃないの?

というツッコミが聞こえてきそうです。

本当にそうかもしれません。

でも、その都度々々すべては診断士に合格するために最善策であると考えて真剣に取り組んできました。

迂遠な回り道だったのかもしれませんし、近道だったのかもしれません。むしろ私の合格の要因のひとつだったのかもしれません。

これは経験した本人としてですが、診断士以外の資格の世界があることを知り、診断士の知識がどの分野に位置づけられているのかを知り、それぞれの分野で本気で頑張っている人達がいることを知れた点で、やってよかったと総括しています。

あなたはどう考えますか?

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