診断士試験と向き合った日々を振り返って

皆様こんにちは。「せとかとはるひ」と申します。
これから1年間、どうぞよろしくお願いいたします。

初めての投稿なので、自己紹介をさせていただいた後に、
受験期間を振り返って「やってよかったこと・後悔していることについて」をお伝えしようと思います。
ほんの少しでも皆様の受験生活のお役に立てれば幸いです。

自己紹介

東京在住。一児の母です。
受験のきっかけは育児休業でした。

入社以来約8年、大好きな仕事に打ち込んで、日々様々な刺激を受けながら過ごしていました。
しかし妊娠・出産を機に生活は急変。
休日以外は言葉の通じない息子と二人きり、出かけるといっても近くの公園程度という毎日
になりました。
もちろん息子は世界一大切でかわいいのですが、夫の仕事の都合で馴染みのない関西で暮らしていたこともあり、孤独感や、「子供の世話に追われて自分は何も進んでない」といった思い込みから、気持ちがどんどんふさいでいきました。

余裕ができた今では、「育児ほど大変で、かつ成長できるものはそうそうない」と思えるのですが、当時は育児ノイローゼ気味だったのだと思います。
「日々の刺激になって自己研鑽にも繋がるものを」と思い、中小企業診断士の資格にチャレンジすることにしました。

結論から申し上げると、日々の刺激を目的に受けるには、育児との両立も含めて難易度が高すぎたな、というのが正直な気持ちです。
途中から復職もしているので、仕事が忙しい時には勉強時間を確保するのも一苦労でした。
が、間違いなく自分の成長に繋がりましたし、「受けてよかった、最後まで頑張ってよかった」と心から感じています。

 

合格までの経緯


2019年3月 1次試験科目のうち、3科目(財務・情報システム・中小企業政策)の勉強をスタート。その年に科目合格し、残りの科目に着手。

2020年7月 残り4科目を受験。自己採点で合格を確認し、2次試験の情報収集スタート(これが大失敗でした)。慌ててAASの短期通信コースに申し込み。
2020年10月 初の2次試験で不合格。AASの通信本科コースに申し込む決意を固める。
2021年11月 1年間AASで学んだことをすべて出し切って2次試験合格。 その後、コロナが猛威を振るう中、なんとか熱を出さずに無事口述試験に合格。

 

受験勉強中にやってよかったこと


1.ファイナルノートの作成

ファイナルペーパーというのはよく聞くと思いますが、こちらはそれよりもう少しボリュームのあるものです。
直前期に効率的に見直せるように意識して作成する、自分専用の参考書と捉えていただくといいかもしれません。

私はインプットしたことを自分なりに図や文章にしてまとめることで定着させるスタイルが合っていると自覚していたので、
1次試験の苦手分野と、2次試験全般でこれを取り組みました。
特に2次試験では非常に有益だったと思います。

具体的には、AASのテキストを自分なりにノートにまとめなおした上で、講義中の先生の言葉や自分の気づきなどを加えていきました。
また、ノート後半は過去問からの気づきをまとめるようにしました。
1年あたり数ページを割いて、過去問を解いた後に振り返った内容を書いていきます。

ここでのポイントは、正しい答えをただ書くのではなく、「自分の解答に至ってしまった理由」や、
「同じ間違いをしないためにはどうしたらよいか」ということを考えて書くことです。
何年分も書いていくと自分が陥りやすい思考パターンに気づくことができますし
試験直前に回避方法を書いた部分をさっと振り返ることで本番でも意識することができます。

 

2.前半は事例Ⅳに集中したこと

事例Ⅳが得意な方はよいと思いますが、私はとても苦手だったので、
2度目の2次試験に向けた1年間のうち、最初の数か月はほぼ事例Ⅳに費やしていました。
(ほかの事例も、時々添削を出して講義を聴くことはしていました)

使ったのは主にイケカコノートです。
はじめは全く歯が立たず、これが解ける日が来るんだろうかと思いましたが
何度も何度も繰り返していくうちに実力がついたことを実感しましたし、
去年魚の問題を見つけたときは「本当にイケカコをやっていてよかった」と思いました。
事例Ⅳが苦手な方、ぜひ早めにイケカコに取り組むことをお勧めします。

「イケカコをやってきたんだから足切りはない!」と思って強気(?)に挑むのと
「経営分析で取れなかったら足切りだ・・・」とびくびくしながら本番を迎えるのとでは
精神的余裕が全く違い、ほかの事例の出来にも影響します。
(私の精神状態は1年目が後者、2年目が前者でした)

 

受験勉強を振り返って後悔していること

 

1.二次試験の勉強のスタートが遅すぎたこと

他の方も仰っていますが、これはできるだけ早く取り掛かることをおすすめします。
私はさらっと過去問を見て「書くのは得意だし、記述だから答えはひとつじゃないし、それっぽいこと書けば大丈夫だろう」と思い
1次試験合格後までほとんど何もしませんでした。
本当に大馬鹿者だったと思います。
1次と2次を同時進行することで知識の定着も早まると思いますのでぜひお早めに。

 

2.保険受験をしなかったこと

こちらも他の方も仰っていますが、保険受験、多少無理してでもやったほうがいいです。
「これで落ちたら1次からやり直しだ・・・」というプレッシャーは、自分を追い込むという意味でプラスに働くこともあると思いますが、
体調不良など予期せぬ理由で2次を受けられないこともあります。
実際私自身も、身内のトラブルで2次試験が受けられないかもしれないという状況に一時期陥り、
保険受験しなかったことを後悔しました。
ぜひ検討してみてください。

 

3. 勉強仲間を作らなかったこと

子供がいましたし、途中で仕事も復帰していたので現実的に難しかったのですが、
できれば通学コースに通って勉強仲間を作りたかったな、と思っています。
夫は私が勉強できるように育児も家事もずっと協力してくれていたので心から感謝していますが、
やっぱり試験を受けた人にしかわからない部分があるんですよね。
試験直後の開放感の中、「ビール飲みながら豆腐丼について語り合える人がいたら!!」と切に思いました。
コロナの心配もありますが、機会がある方はぜひ何かしらの方法で他の受験生と交流をしてみてください。

 

終わりに

合格までの間家族には多大な負担をかけてしまいましたし、ゴールが見えない中心が折れそうになったことも何度もありました。
ですが、それに勝っていたのは「診断士って楽しい!!」という気持ちでした。(もちろん当時はただの受験生で、今もまだ登録前なのですが)

初めは生活のスパイスとして始めた勉強でしたが、進めるうちに、
「こんな楽しい仕事があるなんて。絶対にやってみたい!」という想いが強くなったのです。
恥ずかしい話、過去問の事例を読んで、実在しない経営者に共感しすぎて涙を流したこともありました。

診断士試験、特に二次試験は本当に難しい試験だと思いますが、
結果がすぐに出なかったとしても、すべてが人生の糧になります。

ぜひ勉強を楽しみながら日々過ごしていただけたらと思います。

すっかり長くなってしまいました。本日はこれで失礼します。

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