診断士試験、果たしてどうなっていくのか

こんにちは、くろいのです。

早いもので、2次筆記試験から一ヶ月以上が経過しました。同時に結果発表までも一ヶ月を切りましたね。

さて、私も今年度の試験内容を見てみましたが、個人的な感想としては、例年と比較して全体的に難化しているように感じている次第です。

特に事例Ⅲ,Ⅳあたりは令和に入った頃から毎年難易度が更新されていっており、各サークルの模範解答や解説を見ても、各設問の根拠が分かりにくくなっている印象です。

皆さんもご存じの通り、2次試験においては公式な解答というものが公表されず、その代わりに公表される「出題の趣旨」が唯一の公式ヒントとなっています。

とはいえ、その「出題の趣旨」も設問文とほぼ同一の内容だったりする場合もあり、現実的に出題者が想定していた正答というのは分からないのが実態です。

参考までに、同じく経済産業省による国家資格である「ITストラテジスト」の採点講評を見てみると、こちらは「出題者がどんなことを期待していたのか」、それに対して受験者の解答はどうだったのか、というのが割と丁寧に公表されています。

「この設問は意図を組んでほしかったが、答えてくれた人が少なくて残念だった」とか、結構本音の部分も語られていたりして面白いので、興味がある方はIPAのサイトからご覧になってみてください。

中小企業診断士に限らず、国家資格の問題というのは有資格者のあるべきスキルや考え方を示す機能も備えていると考えているので、同じ経済産業省でもこれだけ異なっているということについては若干不思議に感じています。

また、問題が難しくなっていく一方で、毎年の合格者割合に大きな変動はないというのも診断士試験の特徴です。割合は一定に保っているのだとすると、難易度を挙げる理由は何なのかという話になります。

個人的な見解としては、書籍やweb媒体などから有益な情報が獲得できる環境となり、受験者の質が高まったことで、差をつけることが難しくなってきていることが背景にあるのではないかと思っています。

なので、受験者にとっては問題が難しくなること自体はそこまで悲観的になることは無いとも言えるのかもしれません。

あくまでも勝手な予想ですが、このまま各事例の難化が進んでいった場合、大多数の受験者が完答不能となるような状況になっていくのではないかと思っています。その場合は、より設問の優先度を判断することが勝敗を分けるカギになってきそうですね。

以上、とりとめもない話で恐縮ですが、今回はここまでとさせていただきます。ここまでご覧いただきありがとうございました。

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