採点者側からみた二次試験を考えてみる

こんにちは。受験生サポーターの豆柴です。
皆さん、二次試験の勉強は進んでますでしょうか?一次試験が先日終了しましたが、前年を大きく上回る受験者数となりましたね。ストレート生も参戦し、いよいよ本格的に二次試験の勉強期間へ突入していることと思います。がんばれ!
今日は、この二次試験勉強を、違う角度で考えてみたいと思います。どういうことかというと、「採点者側に立ってみる」ということです。
私も受験生のときに言われてはいましたが、なんとなくしかイメージできませんでした。
しかし今、診断士となり補助金関係で事業計画書を沢山拝見する機会が増え、少しずつこの意味がわかってきました。
事業計画書は、二次試験と同じなんですよね。事業計画書を書く練習を、今皆さんはしているんです。SWOT分析して、クロスSWOTで、今後の事業展開を説明する。ターゲットは誰で、成功するにはどんなことをするのか。ここに妥当性がないといけないわけです。
1日に何件もこの事業計画書見ていますが、正直大変です。ましてや期限も決まってます。読んでいてなんだか良くわからない計画書なんて、見る気が失せますよ、人間ですから。
ということで、試験テクニックとは違うかもしれませんが、私が個人的な意見として、採点者が×にしたくなるポイントを考えてみました。題意を外してるとかそういうことではありません。そもそも全然関係ないこと書いていたら、どんなにポイント押さえていてもダメですから。あくまで+α的に参考にしてみてください。

ポイント①:字が汚ない

事業計画書でいうと、誤字脱字が多い。一カ所くらいならまだ許せます。何カ所かあると、見直ししないのかなーって考えちゃいます。お仕事でもそうですよね。企画書作ったら見直しますよね。変な日本語になってないかな、とか。漢字の変換間違ってないかなとか。
答案でいうと、字が汚い、漢字の崩しが激しい、これ読めないです。何て書いてあるんだろう?ってゆっくり解読してくれるとは思いませんし、全ての設問の解答がこうだとイラッとするでしょうね。心当たりがある方、直しましょう。

ポイント②:何でそうなるのかわからない

事業計画でいうと、現状分析をこうしているのになぜこのターゲットなの?ってなる感じです。因果が不明、もしくは因果を無視した内容です。答案も同じだと思います。読んでいて「ん?なんで?」ってなる感覚です。その時に、この人はどういう思考プロセスでこういう解答になったのかなーって、与件文を読み直して、ああここでこういう風に考えたんだなーって、そこまでやってはくれないでしょう。読むの面倒くさいなーとなると思います。

ポイント③:説明不足

事業計画書でも、書いてる本人(経営者)はわかってるから、短く簡単に書いてくるけど、読んでる人はその業界の事、あなたほど知りませんってことなので、説明が少ないと伝わりにくくなります。答案で言うと、与件文の内容を自己流に変えすぎ、もしくは省きすぎちゃうことですね。伝わりづらくなるので、点数入れられなくなります。この人本当にわかってるのかな、って不安にさせる人です。

ポイント④:見出しがない

事業計画書でも、例えば見出しをつけて書いてあると、この見出しの内容について書いてあるんだなとすぐにわかります。そうすると、スッと頭に入って読みやすいです。最後まで読まないと何について書いてあるかわからないものは、少し疲れますし、読んだ人がそのように解釈してくれるかはわかりません。何度も言いますが、一日に何枚も読まなくちゃいけないわけです。仮に見出しと内容多少違っていても、よほどおかしな内容でなければ、「見出しのことが書いてある」って解釈をします。答案も同じで、「主語をつける」、「①~②~と番号振る」のも分かりやすいですよね。何について解答していて、論点は2つあるんだなって言うのが瞬時にわかるからです。もちろん、こうしたら絶対受かるというものではありませんが、読みやすい文章を書く自信がない方は少なくともこれはやっておくべきです。

ポイント⑤:実現可能性

事業計画書でいうと、こういうことがしたいのはわかったけど、本当に出来るの?って思う内容です。投資金額が大きかったり、売上の見込みが甘かったり、調査もたいしてしていなかったり・・・。これでは不安になりますよね。なので、答案でも同じなんです。施策を書くとき、すぐに出来そうな内容とか、過去の成功事例を組み込んだりしますよね。○○大学や○○企業と連携する、共同受注するとか。事例Ⅱとかも○○体験、○○を利用して、など与件文に出てくる過去にやって成果が出たものが色々あったと思います。なぜそうするかというと、過去に成功したことはやっぱり未来も成功しやすいと考えるからです。そのノウハウも実績もあるというのは強みですよね。もし自分がその会社に出資するとしたら、お金を貸すとしたらどうでしょうか?全くやったことない事業やります!よりも、過去にこれで成功したので、この経験を活かしてこの○○をやります!の方が上手く行く気がしませんか?時代の流れは早いですから、もちろん全てがそうだとは言いませんが、他人が評価するポイントはそこだと思います。
いかがでしょうか?では最後に簡単にまとめます。

合格に近づく解答5つのポイント

①丁寧に書いてくれてるもの=漢字はあまり崩さず、字は丁寧に誤字脱字なし
読みやすくなるので印象が良いです。

②こうこうこうだから、こうなんだよ、ってわかりやすく説明してくれてるもの=因果をしっかり論理的に
読んでいて納得出来る事は重要!論理性を意識しましょう。

③きちんと説明する=与件文の言葉は省きすぎない
長々と書くと字数が足りなくなりますが、重要そうなキーワードはしっかり書きましょう。

④何の事を書いてますよ、と見出しがあるもの=聞いてることを主語として書く

沢山読むので、こうやってわかりやすくしてくれてるとありがたいはずです。

⑤これなら実現できそうだな、と思わせる解答=過去の成功体験をなぞる施策
与件文の中で、過去に成功したことは是非使いましょう。

試験まで残りあと2ヶ月!大変だと思いますが、今の努力は必ず自分を成長させてくれますよ。
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