2次試験に役立つ(かもしれない)考え方③

こんにちは、くろいのです。

今回は、2次試験に役立つ(かもしれない)考え方のシリーズ第三弾ということで、自身が昨年のこの時期に考えていた内容を共有させていただきます。2次試験対策に向けて何かしらの気づきを与えることができれば幸いです。

今回は、「ミスとの向き合い方」をテーマとさせていただきます。

皆さんは、2次試験の答練で発生する己のミスについて、どういった方針で向き合っているでしょうか。

私は昨年のおよそ今頃の時期、何度練習しても無くならない自分のミスに悩んでいました。

具体的には、時間をかけて推敲したマイベストの答案と、時間を80分以内に収めた場合との理想と現実のギャップがなかなか埋まらず、対応策に窮していました。

当時の自分は事例問題を解くたびに気を付けようと思ったミスをリスト化していき、定期的に見直して再発防止に努めていました。

しかし、日を開けて同一問題を解いた時でさえ、新たなミスや前に起こしたミスが少し形を変えて再発するといったループを繰り返していました。今現在から当時を振り返るとかなり焦っていたと思います。

そんな状況に対して向き合えるきっかけになったのは、気分転換に見ていた診断士受験関連のyoutubeでした。具体的にはこちらの動画です。(当時は誰でもフルで見られた記憶があります。)

動画解説自体も他と一線を画す内容で、初めて見たときは雷に打たれたような衝撃でしたが、特にミスに対する考え方に影響を受けたのは、動画に登場する「発生確率・影響度マトリックス」の概念でした。

言葉自体は言われればある程度説明できますし、それなりに馴染みのある単語だったはずなのですが、当時は全く発想にありませんでした。やはり知識を実際に応用するということは本当に難しいですね。。

この「発生確率・影響度マトリックス」を受け、自分なりにミスを分類して重みづけしたところ、自分が気にしていた内容はそれほど悲観しなくて良いのかも、と気持ちを楽にすることができました。

具体的にどんな基準で分類したかというと、私の場合は「採点者にとってのバツのつけやすさ」という視点で考えました。

その基準で考えた結果、設問文の「題意」や「制約条件」を外すミスというのが最も無くすべきミスであると考えました。

採点する側の立場になりきって考えてみると、十人十色の答案を素早く採点しなければなりません。

そんな中で、最も自信をもってバツをつけられるのはどんな解答だろうか?と突き詰めてみると、それは出題側が最も「網」を張っている部分、すなわち「題意」と「制約条件」を外した解答だろうという結論に至りました。そのため、どんなに切迫した状態になろうとも、少なくとも「題意」と「制約条件」についてはエラーが起きないように何度も確認する解答フローを自分なりに構築することにしました。

続いて重要度が高いものとして据えたのが、解答構成、すなわち全体の解答要素を決めるいわゆる「切り口」です。

大部分の設問は切り口が可能性一択である場合が多いものの、設問によっては、模範解答ごとに解答要素の切り分け方がありました。なので、切り口設定を誤ってしまった場合でもワンチャン残っている、とポジティブに考えることにしました。

さらにその次点として、各解答要素の中身の因果関係や、与件文中の設定との整合性を重要と考えました。そして一番最後に、一番発生率の高かった漢字や文法レベルの細かいミスをカテゴライズしました。

まとめると、全体から部分にかけて影響度の高いものを重要度の高い課題として最優先で撲滅する手順を設計する方針とし、頻度は高いものの影響度の低いものは、余裕のある時に見直しする程度にとどめる方針としました。

試験本番は、80分という制限時間の中で解答しなければならないというプレッシャーで正常な精神状態を保つことは困難です。そのため、ミスをある程度想定した上で解答の戦略を考える必要があるでしょう。そうした前提に立つと、重大なミスを優先的に防ぐことは非常に有効であったと考えます。

伝わりずらい内容だったかもしれませんが、ここまで読んでいただいた方々に気づきを与えることができれば幸いです。ありがとうございました。

 

 

 

 

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