勉強に集中できないときは試験に集中する練習だ

こんにちは、スローパンダです。

学習にあたって、どうしても集中できないとき、ありますよね。特に自宅で自習しているときなどは、ついついスマホに手が伸びて、SNSをしてしまったり、家族と暮らしている方は話しかけたり、話しかけられたり。

特に、初学の第一年度はともかく、2年目にもなってくると、もう知っている内容だなぁと感じてしまったり、またこれかぁと感じてすぐに飽きてしまうなんてこともあると思います。

筆者も、事例4の問題を繰り返し解いているときは、1問解いてはSNS見て……、なんてついついやってしまいました。それでもまだ、やろうとしているだけマシですね。ひどいときは、問題集とノートを広げて、それでも30分くらいニュースサイトを見ていました。一応、経営系のニュースなので、なんとなく勉強した気になっていたのも悪いところです……。

そしてこんなに集中できないのでは、2次試験で最後まで集中して全力を出せないんじゃないか? と不安と自己嫌悪に襲われてしまって、更に集中出来なくなってしまったりします。

さて、そんなどうしても集中できない・集中するまでにオススメのテクニックが、ポモドーロテクニックです。

目次

ポモドーロテクニックて?

ご存じの方も多いと思います。キッチンタイマーで25分はかって、その間だけ集中して、25分が経過したら5分間休む……。というサイクルを繰り返すテクニックです。

4サイクルほどやったら、15分ほどの長い休憩を入れることもありますね。大体、それだけのサイクルを繰り返す前に、他のことをしなくてはならなくて長時間の休憩まで取れることはありませんでしたが。

このポモドーロテクニックのポイントは、25分経ったら、数値を計算している途中でも事例の回答を書いている最中でも、とにかく手を止めて休憩に入らなくてはいけないことです。

非常に有名な時間管理・集中のためのテクニックなので専用のアプリも多数出ています。が、効果としては昔ながらのキッチンタイマーを手動で操作するのがもっとも効果が高いと言われています。

ちなみに、このポモドーロというのはイタリア語でトマトの意味だそうで。その由来は、考案者のフランチェス・シリロ氏の使用していたキッチンタイマーがトマトの形をしていたからだとか。

ポモドーロテクニックの効用

勉強するぞ、のスイッチ

近年、YouTubeで投稿者たちが朝のルーティンを投稿することが流行った、ルーティンと同様の効果ですね。というよりは、勉強のルーティンとしてタイマーのセットを行うことで、やる気が出たり、集中力が向上する効果が期待出来ます。

専用のアプリではなく、昔ながらのキッチンタイマーを使った方が効果が高いのでは? と言われる、一見非合理的な理由がこれです。

アプリでは、自動的にアクティブな時間と休憩の時間を切り替えて計測してくれます。そのため、タイマーを(とめて)セットする、という一連の流れを行うのが最初の1回だけになってしまうからです。勉強を続けて行くうちに疲れてしまうのもありますが、アプリで行うとなんとなく、後の方がダレやすい気がしました(個人の感想です)。

後が気になるツァイガルニク効果

人間、途中でやめられると続きが気になって仕方がならなくなります。TVのいいところでCMに行ったり、連載漫画や小説が、すっぱりいいところで終わらずに中途半端なところで次回に続いてしまい、どうしても気になる……というのがツァイガルニク効果です。

この効果は、仕事術として非常に有効なので、是非試験勉強以外にも役に立てて欲しいところです。しかし、診断士の2次試験の勉強とも非常に相性がいいのです。

何故かというと、診断士試験、25分じゃとても切りよく終われません。過去問をよーいスタート、で開始して25分後、皆さんは大体どの辺りの工程をしているでしょうか。50分後であれば割と問題を大分埋め終わっていてキリがいいタイミングかもしれません。しかし25分後はそうではないです。

そこで休憩に入ると、大体、与件文を思い出してぐるぐる考えてしまうと思います。考えるのはいいですが、決して問題を読んだり、書いたりしてはだめです。

これで次の25分も集中して頑張れるという効果につながっていきます。

ポモドーロテクニックの応用

学習の間だけ集中できても、試験はもっと長いし意味がないのでは? という考え方もあります。

そこで、実際にスローパンダがやってみたポモドーロテクニックの応用・効果をご紹介します。

5分間の休憩の効果

途中で休むことで、ツァイガルニク効果が発生し、それによって次の25分集中できるということは先に書きました。

しかし、この5分の休憩の間に何も見ず、何も書かずに事例問題のことを考えるということには、もうひとつ、ふたつ効果がありました。

与件文の検索能力があがる

何も見ないで事例問題のことを考えてしまうときは、当たり前ですが記憶を頼りに思考のヒントを探すことになります。

そうすると、余程記憶力に優れた方でもない限り、「大体与件文のあの辺りに関係ありそうなことが書いていたな」というような曖昧な思い出し方になると思います。

そして、次の25分が始まったら真っ先にその辺りを見に行く……ということを繰り返します。

するとどうなるかというと、設問文を読んでから当てずっぽうに与件文を読みに行くということが減ります。それどころか、与件文を読んでいる最中でも、関連がありそうな以前の記述をすぐに見つけて、リンクさせることができるようになります。そうなったら、シャーペンでもなんでもいいので、薄く線を結んでおくといいですね。

怪しい記述に気づきやすくなる

与件文の検索能力とも近いですが、こちらは覚えた与件文や問題文を頭の中で繰り返すことで違和感や引っかかりに気づきやすくなります。

急いで与件文や問題文を読んでいると、ついつい読み飛ばしたくなったり目が滑っていってしまうこともあります。それを避けるためにマーキングをしたりするのですが、今度はマークすることに意識をとられて実際の言葉と正面から向かい合えないことがあります。

強みでも弱みでもないな……、と思いながら線を引いた箇所が、解答解説を開いていたら、非常に重要な記述だったという経験をした方もいると思います。

そういう記述は、頭の中で言葉を繰り返してみると、意外なほど分かりやすく、気になる書き方をされていることがあります。それに気付くための訓練にもなります。

時間を延ばしてみる

2次試験の試験時間は80分です。これはポモドーロテクニックのほぼ3サイクルと同じです。しかも2次試験には時間的余裕がほとんどありません。可能な限り集中力を80分間持続させたいですよね。

そこで、ウルトラディアンリズムというものを活用するといいらしいです。

こちらは、ポモドーロテクニックほどはネットでは出ておらず、筆者はDaiGo氏の「自分を操る超集中力」という書籍で知りました。

テクニックというよりは、実際の人体に具わっているリズムらしく、精神生理学者のペレツ・ラヴィー博士が体内時計の「90分、20分」というサイクルが集中力にも当てはまると発見したらしいです。

90分はポモドーロテクニックの3サイクル相当なので、3, 4サイクルで長い時間休憩するのと大体一致しますね。

ただ、2次試験に応用する場合は「じゃあ、3サイクルで長時間休憩にしようか」ではなく、集中する時間を25分から伸ばして、80〜90分に届くようにすることです。ちょっとずつ伸ばすよりは、いきなり50分とか、60分とかにした方が筆者はやりやすかったです。

こんなことをしなくても、本番の試験では集中力は続くよ、という方もいると思います。しかし、「自分はこのくらいは集中していられる」という実感は、筆者にとっては試験当日に大きな安心感につながりました。

おわりに

効率的な勉強方法というのはいろいろあると思います。

ただ、どんなに効率的な勉強方法でも集中していないと意味がないですし、試験当日にちょっとしたことで集中できなくなってしまったら、勉強したことを上手くいかせないかもしれません。

ですので、勉強のついでに、本番の試験で集中しておく練習をしておけば一石二鳥ですね。

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