製品開発のQCDと診断士試験のQCD

「ときはいま」50代後半の技術屋です。私はコンシューマ向けの製品開発に携わっているので今日はQCDについて少し書いてみたいと思います。

製品開発のQCD

QCDで一番重要なのは品質です。品質基準を満たせなければそもそも商品にならないので全てが無駄になります。

Q

商品として成立し、競合優位性を打ち出すため製品の品質基準を決めます。そして製品の品質を確保するために項目ごとの基準を決めます。例えば

  • 製品保証期間において通常動作で壊れないための基準、
  • 使用温度範囲において正常動作するための基準、
  • 外観・画像の品質、
  • 法規制対応、

これら基準を満足するように設計して図面を出図し、想定しているタクトで生産できる工程設計をします。そしてエンジニアリングチェーンにそって以下の順番で設計・生産・販売となります。

  1. それぞれの基準をクリアしていることを確認し、
  2. 製品全体で品質基準をクリアしていることを確認し、
  3. 量産しても全ての製品で品質が守られていることを確認し、
  4. 生産タクトが想定内であることの確認し、
  5. そして出荷・販売します。

D

市場導入の日程は変更することはできないと考えて開発は行います。市場への投入が遅れてもお客さんは待ってはくれず、競合の製品を購入することになり機会損失になるからです。(並んででも発売初日に買いたいお客さんがいるような本当に強い商品やコアなファンがいる商品であれば別です)各段階でチェックポイントを設けて確認し、不良によるあと戻りを最小化して計画日程どおりに進めるようにします。

C

計画した製造原価に収めることが必要なのはもちろんです。コンシューマ製品では売値は変えられないと想定します。『D』のところとかぶりますが、同じクラスで競合よりも高い値付けをすれば購買者数は減ってしまいます。原価が想定以上になると利益がその分減少することになります。

診断士試験のQCD

さて診断士試験のQCDって何でしょうか?ここでも一番重要なのはQ:品質、すなわち60点以上の解答となります。

Q

60点以上の解答になるように、私の場合は項目ごとにチェック項目を設定しました。

  • 設問解釈:設問の題意/制約条件の把握ができていること
  • 与件解釈:与件企業の経営課題、強み/弱み、外部環境の分析ができていること
  • 解答の仕方:制約条件を踏まえ題意に答えていること/因果は与件にあるものを使っていること/きれいな字で書く/指定文字数の9割以上で書く

D

日程は試験までの日数(開発期間)と、本番での解答時間(生産リードタイム)と分けることができます。このどちらも決まっているもので勝手に変えるわけにはいきません。私は試験までの学習を以下のように計画を立て、だいたい(このだいたいという感覚も結構大事かと思ってます)このとおりに学習を進めました。

  • まずは合格レベルの答案を作成すること、
  • そして80分以内で確実にその解答ができる解答プロセスを確立し(タイムマネジメント)、
  • 毎回80分で60点以上の解答が書けるように練習する

上記の準備・学習をしっかりとやっていれば、本番はタイムマネジメントにしたがって自分の基準をクリアする解答を淡々と作成するだけでいいはずです。実際にはいろいろな想定外があり、現場対応で何とか乗り切ったのも事実ですが、今のところはそれは考えないで計画を立てて実行することに集中すればいいと思います。

C

C:コストって何でしょう?私は資格取得に費やす金額だけでなく、勉強にあてる時間もはいってくると思っています。無理な出費や勉強時間が生活や仕事に悪影響を与えては、売上よりも原価が上回る状態と同じとなり、これでは何をしているのかがわかりません。コストも考慮して計画を立てるべきかと思います。


今回は製品開発でのQCDの観点だと診断士試験はどうなるのかを考えて書いてきました。比べてみると結局同じことが言えるのだと改めて感じました。みなさんもご自分の仕事ではどうしているかを考えると診断士試験への取り組み方が見えてくるかもしれません。うまくいく計画を立てて、あとはそれを淡々とやっていくことが大切かと思います。

みなさんの何かのきっかけになったり役に立てば幸いです。

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