努力は続くよどこまでも

こんにちは。アラカン新人診断士(登録申請中)の「コンチョウコク」です。2回目の投稿になります。
今回は、実務補習の体験をご報告します。

私は、今年1月5日の合格発表の余勢を駆って、2月5日に始まる実務補習15日間コースに参加し、3月15日に無事修了しました。

その後直ちに、中小企業庁に登録申請を出すとともに、東京都診断士協会に入会しました。(老い先短い老人は気が短い)

15日間コースは、班員が集まり議論や作業、社長へのインタビューや報告会をするのが15日間ですが、自宅での個人作業を含むと、約1ヶ月半の間に3社の経営診断報告書を作成するものです。

1社が終わるとすぐに次の会社の情報収集や社長インタビューの質問事項の検討に入り、休む間がなく結構ハードでした。

今年は、緊急事態宣言が発出されたため、中止やリモートでの実施が検討されたらいしいですが、我が班は全日程リアルで実施できました。

1月下旬に指導員の先生(中小企業診断士)からメールをいただき、いきなり最年長だからという理由で班長に指名されました。(拒否権はありませんでした)
同時に、1社目の役割分担も決められました。(2社目以降は班員でジャンケンで決めました)

一次試験、二次試験ともに試験勉強で得られた知識が大いに役に立ちました。

私の班は、5人で構成され、「経営戦略」、「マーケティング」、「人事管理」、「(生産)情報管理」、「財務(施設)管理」の5つのパートに分かれ、ああでもないこうでもないと活発な議論をしながら作業を進めました。

「経営戦略」が全体戦略、その他のパートが機能別戦略と位置づけ、二次試験で学んだ戦略フレームワークを使い、SWOT分析をして、全体戦略と機能別戦略のタテの整合性と機能別戦略間のヨコの整合性をとりながら進めました。

1社目は飲食業、2社目はスポーツ施設、3社目は製造業と3社3様異なる業種の経営診断を短期間で実施でき、スケジュール的にきつかったですが、たいへん貴重な経験が得られました。

1社目は、モツ鍋屋でした。
新型コロナウィルス感染拡大で、宴会需要が激減している中、新たに昼の営業やテイクアウトを始め、売上の維持に努力されていました。

コロナ禍を乗り切り、なんとか経営を維持し立ち直ってもらいたいと班員全員で知恵を絞り新規顧客開拓の提言をしました。

1ヶ月後に訪問した時、我々が提案したことがいくつか早々に実行されていることを知り、驚いたと同時に、僅かでもお役に立てたかもしれない(効果はまだ出てませんが)と若干の満足感がありました。

2社目は、ゴルフ練習場でした。
ここは、経営状況も良く、コロナ禍で逆に来客が増えているとのことでした。

しかし、近年のゴルフ人口が減る中で将来的な経営不安がありました。

施設の稼働率を上げ、中長期的に経営を安定・維持させるための提言をしました。

3社目は、金属加工業でした。
一応製造業ですが、自社で製造しているのは全体の売上の10%程度で、外注や仕入れ販売がメインの会社でした。

経営状況は、コロナの影響もあり、あまり良くなく赤字が続いていました。

12年前に始めた新規事業を自社で一貫生産し直販することで経営を改善することを提案しました。

3社の社長とも、まだ診断士ではない我々の診断報告を真剣に聞いて、感謝の言葉もいただきました。(社交辞令だけではないと思います)

また、1社では我々の提案を早々に実行に移してもらっていることを知り、中小企業診断士の影響力の大きさと責任の重みを実感しました。

これからも勉学に励み、経験を積んで、信頼される中小企業診断士になろうと決意をあらたにしました。

 

受験生へのメッセージ
皆さんご存知とは思いますが、試験に合格しただけで中小企業診断士になれるわけではありません。
診断士登録のためには、合格後3年以内に15日間の実務補習か診断実務が必要です。

また、登録後も真に役に立つプロフェッショナル・コンサルタントになるためには日々の研鑽が必要です。
そのため、診断士協会には、スキルアップのための研究会や勉強会など多くのプログラムが用意されています。

もちろん、受験生の皆さんは、目の前の試験に全集中してください。

ただし、試験合格はゴールではなく通過点であり、合格して資格を取得した後も努力の継続は必要だということは肝に銘じてください。

努力は続きますが、必ず報われます。頑張ってください。

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