足の裏についた米粒

読者の皆さま、こんにちは。
AAS東京の渡邉です。

一応毎回自己紹介をしておこうと思うのですが、
私は現在岡山県で、父親の経営する会社で後継者として経営に携わっております。
一方、診断士としての活動もしており、岡山県よろず支援拠点や商工会議所の経営相談員
の仕事もさせて頂いております。

さて、本日のテーマは「足の裏についた米粒」です。この言葉、聞いたことありますか?
私が受験生だった3~4年前は良く言われていました。「診断士資格は足の裏についた米粒の
様な物で、気になりだすと取りたくて仕方ないが、取っても食えない」という事だそうです。

実際のところどうでしょうか。私の感覚的には半々ではないかな、と思います。周りを見ても
診断士として独立して大成功している人もいれば、上手くいかずサラリーマンに戻ったという人も
同じくらいいます。

その違いは何かというと「プラスα」の何かを見つけられているかどうかという事だと思います。

やはり、「診断士」というだけだと独占業務も無いし何をする人なのか分かりにくいです。
成功する人というのは、「プラスα」で自分はどんな強みを持っていてどんな価値を提供できるのか、
明確にできています。

現在は企業にお勤めで、診断士資格を取って独立したい、という人達も多くいると思います。
そんな人たちにお伝えしたいのは「今の会社での業務をとことん極めろ」という事です。
決して「診断士」という肩書だけで食べていけると思わない方が良いです。
結局経験がモノを言うので、今やっている業務を他社に支援ができる程度まで極める、それが貴方に
とっての「プラスα」になるのです。

あと、お勧めしたいのは、「診断士」として売り出すのではなく、「診断士」をプラスαにする事です。
例えば、貴方がITを専門にやってきた人で、診断士資格を取ったので独立したいと考えているとすると、
「ITに強い診断士」よりは、「経営支援のできるIT専門家」として売り出すことをお勧めします。
診断士というよく分からない人になるよりは、IT専門家という明確な人になった上で経営支援を付加価値
的に提供した方が良い、というのが私の個人的な意見です。

誤解して欲しくないのは、「診断士なんて取るな」という話ではないという事です。
診断士資格を取ると、本当に知識も人脈も増えるし、新しい世界が切り開けると思います。私自身、たくさんの出会いがあり、新しい事をいくつも経験させてもらっているので、苦労して資格を取って本当に良かったな、と思っています。なので皆さんにも是非資格を取ることを勧めたいし応援したいと思っています。

その上で、やはり「プラスα」の何かを見つけておくことを忘れないでいて欲しいと思っています。
はっきり言って、試験で身に着けた知識だけでは実務には太刀打ちできません。
診断士になってから提供できる何かを今のうちにとことん磨いておく、という事を肝に銘じておいてください。

診断士資格が「足の裏についた米粒」になるか「美味しいコシヒカリの粒」になるかはそこで決まるでしょう。

今年度の私のブログとしては、今回が最終回となりました。駄文にお付き合い頂き誠にありがとうございました。来年度以降、私が書く機会があるかは現時点では未定ですので、一旦ここで閉めさせて頂きます。

一人でも多くの読者の方が試験に合格され、いつかどこかでお会いできることを期待しております!

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