実務補習15日コースの感想

こんにちは。AAS東京卒業生の盆栽イチ朗です。令和2年度の中小企業診断士試験に合格された1,174名の皆様、心よりお祝い申し上げます。念願叶わなかった受験生の皆様も診断士になりたいという熱い心があるならば、迷うことなくまた挑戦し合格を手にされることでしょう。諦めなければ合格できる試験だと思います。

さて、試験に合格しますと次は登録手続きにより晴れて「経済産業大臣登録 中小企業診断士」となります。登録要件を満たすには実務補習や実務従事などの方法がありますが、本日は私が昨年経験した実務補習15日コースの感想を綴ります。15日コースは、1社あたり5日(と言っても班メンバーの集合が5日、合間に個人作業日があり期間は10日間程度)の診断実務を3社分行い計15日となりますが、インターバルもあり約1か月半を要します。

1.よかったこと

(1)短期間で診断士登録できた

合格までに長年を要した私は早期の登録を望んでいたため、約1か月半という短期間で登録申請ができたことは狙い通りでよかったです。12月に合格、翌年2月~3月に実務補習、3月に登録申請、5月に登録されました。中小企業診断士登録証、氏名が掲載された官報を手にしたときは感慨深いものがありました。実務補習時には「中小企業診断士登録予定」と印刷していた名刺から「登録予定」を外すことができました。

(2)同期生との友好関係を築けた

3社の診断を6人の同じ班メンバーで乗り越えたため、メンバーの人となりがわかり、友好関係を築くことができたと感じています。 初日は自己紹介も手短なままに顔合わせの2~3時間後には企業訪問という緊張感でしたが、その夜の懇親会でようやくメンバーの経歴などを知ることができました。その後は日を重ねるごと、2社3社と進めるごとに良好なチームワークが育まれていったと感じています。大げさかもしれませんが、私にとっては15日コースを戦い抜いた戦友とも言え、生涯の友人でありたいと思っています。メンバー6人のうち4人は同じ地域の中小企業診断協会に所属し活動しています。余談ですが、実務補習最終日に一緒に登録申請を行い、登録番号も連番になっています。なお、昨年は1社目の頃はまだ新型コロナウイルスの拡大前で班メンバーの懇親会も行っていましたが、3社目の頃になると拡大が進行し協会の修了式や大人数の懇親会は中止になりました。

(3)多様な診断スタイルを学べた

班メンバーは同じまま役割分担のみ変えて3社の診断を行いますが、指導員、副指導員は1社ごとに変わりました。3人の指導員に師事することにより、診断スタイルの多様性を学ぶことができました。また3人の副指導員にも恵まれました。実務補習そのものはもちろん有り難いものですが、協会や実務経験の貴重なお話をたくさん聞くことができ、診断士の無限の可能性を感じました。これらの点については、5日コースを3回に分けて受ける場合も同様だと思います。

それからこれは後日に実感したのですが、経営改善計画策定支援の実務に携わったときに実務補習で学んだことが活きたと感じています。企業訪問前の下調べから、訪問および社長ヒアリング、診断報告書の作成・報告に至るまでの一連のプロセス、要領を3社の診断実務補習を通じて体得できたこと、診断のスタイルは多様、十人十色であることを学んだことです。実務では実務補習時に6人で分担して行ったことをひとりで行うイメージです。

2.よくなかったこと(大変だったこと)

よくなかたことは思い当たらないのですが強いて挙げれば大変だったこととして、企業勤務の傍ら短期集中の実務補習であったため、多少精神的、肉体的なキツさを感じました。もっとも受験生時代も似たようなものではありますが、早朝および帰宅後に作業に集中して取り組んでいました。生みの苦しみを味わいましたが私の場合は徹夜することはなかったです。大変なのは5日コースでも同様だと思いますが、1社終えた後、次が始まるまで数日という短いインターバルの15日コースは、もう二度とやりたくないなとも思います。

以上、私は実務補習15日コースを経験して満足しています。苦労はしましたが、よいメンバーのおかげで乗り越えられたと思っています。本当によき指導員、副指導員、班メンバーに恵まれたことに感謝しています。

それでは今週も皆様にとって素敵な1週間になりますように。

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