口述試験、当日に考えたこと

こんにちは。AAS東京卒業生の盆栽イチ朗です。

2次筆記試験、通過された皆様おめでとうございます。次は最終関門、口述試験ですね。惜しくも通過ならなかった皆様もお疲れ様でした。特に今年は例年とは異なる環境となり、頑張った受験生の皆様は本当に素晴らしいと思います。さて、口述試験の受験生の皆様、準備は万端でしょうか。試験対策や当日の進行などについては数々のブログ等で紹介されていますので、私は昨年の受験当日に考えていたことなど思い出話を綴ります。

1.絶対に時間厳守で会場入り

穏やかに晴れた日曜日だったと思います。ここまで食事や睡眠など体調管理に万全を期し、元気に当日を迎えることができました。次は時間厳守で会場入りすることが極めて重要です。お昼過ぎの時間帯が指定された試験時間でしたので、鉄道の遅延なども想定し会場のある駅前のカフェで軽食を取りつつ待機しようと考え早く家を出ました。電車内では音楽を聴きながら口述試験対策として自分でまとめた4事例の戦略シートに目を通していましたが、集中するよりも本番のことを考えていました。

前日にAAS東京の模擬面接を経験していたためか緊張感はあまりなかったのですが、それでも長年かけてついにここまで来たかという感慨があり、ここは何としても乗り越えなければならないという緊迫感はありました。私は多年度受験生であり、「口述試験が10分、受験期間は8年≒420万分とすると、最後の最後はこれまで苦労してきた受験期間のたったの42万分の1ではないか」などと気が入るのか入らないのかわからない計算をしていたことを覚えています。

電車を降り、駅前の焼きたてパンのカフェに入るとお客さんの半数ぐらいでしょうか、スーツ姿で資料に目を通している同志らしき人達が目に入りました。私もパンとコーヒーを買い席につき、ゆっくりとパンを食べながら戦略シートに目を通すも心ここにあらず。一人また一人と席を立ち会場に向かって行く様を見ると、私にもその時が近づいていることを実感し落ち着かない心境でした。

2.沈黙しない、何か話すと心に決める

意を決して試験会場の大学内に入りますと随所に係員がいますが、挨拶から感じ取れる温和な雰囲気から落とす試験ではなさそうな最終関門であることを感じました。待機の大部屋で顔見知りの受験生と何人か会いました。軽い会釈を交わした程度でしたが孤独感が薄らぐというか、自分ひとりが戦場にいるわけではないというような変な安心感がありました。無事に会場入りし受付も済ませたら次は、試験では沈黙しない、何か話すと心に決めていました。やがて係員に誘導され試験部屋の前で着席したとき、急に緊張感が高まりました。お茶を一口飲むとすぐに入室するように言われ試験開始です。

試験そのものは面接という感じで、穏やかな雰囲気で終えることができたと思いました。2名の試験管からも温厚な感じが伝わってきて安心感がありました。2つの事例から、2問ずつだったと記憶していますが、沈黙することなく答えることができました。とは言えやはり緊張するもので、一生懸命に話している間に肝心の質問内容を忘れてしまうことがあります。「〇〇について、営業面、技術面からどうすべきだと思いますか?」と問われ、営業面しか答えていなかったとき、「技術面ではどうですか?」と再度問われ。「あ、失礼いたしました。技術面では、△△です」などと答えたことを覚えています。退室したときには口の中がカラカラに乾いていたので、極度の緊張だったのでしょう。我ながらよく乗り越えたと思います。

このように口述試験は言葉のキャッチボール、コミュニケーションが良好に成立することを確認するものだと思いました。中小企業診断士として以前に、社会人としてまともな振る舞いができる人物かどうか、ではないかとも思います。もちろん、試験冒頭に「中小企業診断士として答えてください」と言われましたので、回答は診断士としての知識などにもとづき経営者にわかりやすい内容であることが求められると考えられますが、多少方向性がずれても追加質問など助け船を出してもらえるようなこともあることが多くの受験経験者の話からも伺えます。

3.早く診断士登録をしたい

結果は合格発表までわからないとは言え、まず大丈夫であろうという安堵感と心地よい疲労感とともに家路に着きました。口述試験を終えると少しずつ合格の先を考え始めていました。後日の話になりますが、合格発表当日は休暇を取り自宅で発表を確認しました。合格確認後、直ちに実務補習の申込をするためです。多年度受験生だった私は少しでも早く診断士登録をしたいと思っており、迷わず翌年2月に始まる実務補習15日間コースを狙っていたのです。特に東京地区は比較的早く定員になると聞いていたからです。

最後に私から口述試験に向けたアドバイスをさせていただくとすれば、①4事例の与件を理解しておくこと、②体調管理を万全にしておくこと、③社会人としての振る舞い(時間厳守、良好なコミュニケーションなど)をすること、以上3点です。

それでは今週も皆様にとって素敵な1週間になりますように。

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