2次試験 白書事例企業で短文トレーニング

こんにちは、ほそかわ(仮)です。2次試験まであと約6週間になりました。受験か自粛か悩ましいところではありますが、きっとどちらも正解だと思います。無理に理由をこじつけず、受けたいかどうかで決めて良いのではないでしょうか。早めに決断して学習に集中するか、来年に向けて気持ちを切り替えることをお勧めします。いずれにせよ時間を無駄にせず有効に活用していきましょう。

概要

 対象(誰に):2次試験受験者
 内容(何を):白書理解と短文力の同時向上
 方法(どう):1つの事例企業を40字で表す

内容

第8回目は、中小企業白書の事例企業を使って短文作成力を向上させる方法についてです。

やり方は簡単です。1事例なら短時間で取り組めるので、スキマ時間を活用した日課にすることをお勧めします。お金をかけずにゲーム感覚でできます。最初のうちは苦戦するかもしれませんが、数をこなしているうちに段々コツがつめるようになり、読み書きのセンスが磨かれていくのを実感できます。

トレーニング手順

1.白書の事例企業ページ(下図参照)を表示または印刷物を準備する

2.最上部の事例タイトルを隠す(PDFならスクロールで、印刷物ならペンや付箋で)

3.内容を読む(ストップウォッチで時間を計測)

4.(誰が) 何をどうしてどうなったか を40字前後で書く(ストップウォッチで時間を計測)

5.40字表現と事例タイトルを比較して答え合わせ

 

ポイント1: 読むスピード・書くスピード

“読む” と “書く” それぞれの時間を計測して下さい。うで時計やスマートフォンのストップウォッチ機能を使っても良いでしょう。ご自身の読むスピードと書くスピードを知ることができ、解答手順のタイムマネジメントに活用できます。また、読み書きのスピードが既にわかっている方も、目標時間を設定することで、より速く読んで書くトレーニングができます。

白書の事例企業は1,000~1,200文字程度で書かれており、事例の与件文は2,000~3,000文字程度(事例Ⅳを除く)で書かれていると言われています。また、解答文字数については最近低下傾向にありますが、450~560字程度です。H27の事例Ⅲが640字だったので、それくらいを目安にトレーニングしておくと良いでしょう。ちなみにH14は670~950字という地獄の年だったようです。

ご自身の読むスピードと書くスピードを 「~秒/字」 で把握して、与件文の文字数や解答文字数と照らし合わせながら、本番でのスピード感覚を身につけましょう。

ちなみに私の読むスピードと書くスピードの実測値は以下の通りで、白書事例短文トレーニングにかける時間は1企業10分程度(読む3分+考える+書く1.3分+答え合わせ)でした。

読む:0.1~0.15秒/字(与件分3,000字の通読に7.5分)

書く:1.5~2.0秒/字(答案640字の記入に21.3分)

 

ポイント2: 40字の根拠

✓ 人が視覚的に読みやすい文字数が35~38文字と言われている(与件分は37文字)

✓ 100字指定の設問が多く、答案を2~3文で構成すると書きやすく読みやすい

✓ 80字や120字指定の設問にも対応しやすい

✓ 解答欄の1行20マスと相性が良い

 

ポイント3: 事例タイトルで答え合わせ

白書の事例タイトルのほとんどが40字以内で書かれています。また、公的文書なので、タイトルだけ読んで概要が伝わるように配慮されていると推測でき、答え合わせをするには絶好のお手本になります。

 

期待効果

ほんとかな?と自分でも疑ってしまうくらい効果が多いですが、少なくともムダにはならないはずです。

✓ 短文でまとめる力が高まる

✓ 因果関係の構築力が高まる

✓ 40字の肌感覚が染みつく

✓ 与件文を読む力が高まる

✓ 事例企業の最重要ポイントを捉えやすくなる

✓ 白書の成功事例を知って答案の引き出しが増える

✓ タイムマネジメントの精度が向上する

 

2019年版中小企業白書には82の事例企業が掲載されています。今日から1日2事例のトレーニング(約20分)を毎日実施すれば、すべて終わるころにちょうど2次試験本番を迎える計算になります。 是非お試し下さい!


今回はこのへんで失礼します。
最後までお読みいただきありがとうございました。

自己プロフィール

職業:会社員(製造業、機械系エンジニア)
年齢:40代
受験生期間:4年(令和元年2次試験合格、令和2年中小企業診断士登録)

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