二次試験模試について

初めに

皆さん、こんにちは。「AE86カローラレビンGTV」です。皆様の学習は順調に進んでいるでしょうか。先週の土曜日から今週にかけてお盆休みの方も多いと思います。本試験の10月25日まであと76日、10週+6日です。まだまだ時間はありますが、メリハリをつけた学習で実力をさらに伸ばして下さい。

二次試験模試

8月からは各予備校の直前全国2次試験模試があります。実力を試す良いチャンスですから受験されることをお勧めしますが、模試の点数、順位、そして判定などに一喜一憂する必要はありません。

模試の目的は「模試受験時点での自分の力」を知り、さらに「自分の弱点」を認識・修正し、具体的な対策を立てて本番に備えることです。模試が終わったらすぐに解答解説が渡されますが、出来不出来を確認したら「なぜ出来なかったのか(出来たのか)」「どこを理解していなかったのか(していたのか)」を分析してみましょう。この際に注意すべきことは「解答を覚える」ことではなく、「解答へ至るプロセス」を分析することです。

二次試験では協会から「出題の主旨」が公表され、出題者の意図の一端が判りますが、模試の利点は出題者の意図が明確で、しかも正解が用意されています。国家試験である本試験ほどの精緻さには劣るかもしれませんが、出題者の意図を理解し、それを解答に落とし込む意味では「解答へ至るプロセス分析」には効果的です。

模試後の分析

模試後の分析の視点としては、大きく6つを考えてみました。

1)知識について

・そもそも(一次)知識が足りず、論点が判らなかった。

・知識はあったが論点と結びつかず、使えるレベルに至っていなかった。

2)与件について

・与件文が読めておらず、キーワードが判らなかった。

・与件文の解釈を間違えた。

3)設問について

・設問のレイヤーを間違えた、リンクする与件段落を間違えた。

・設問の制約条件に反した、例えば、理由を聞かれているのに施策を答えたなど。

・設問を読んだときにおおよその解答の想定ができなかった。

4)試験に臨む準備について

・事例問題に取り組み方、例えば、解法手順や80分のタイムスケジュールが決まっておらず、場当たり的に対応した。

5)思い込みについて

・過去問に類似していると思い、過去問解答をコピペした。

・自身の経験から解答を書いた。

6)気持ちや体力について

・緊張して実力が出せなかった。

・事例Ⅳまで気力や体力が続かなかった。

1)については、例えば、TBC二次テキストの「抽象化ブロックシート」などが有益です。これは隙間時間に英単語を覚えるような感覚で学習できます。2)~3)については模試の解答解説に記載されていると思います。TACなどの解説は段落との紐づけなどが丁寧に解説されていますが、「出第者が何を考えていたのか」の意識で解説を読んでみて下さい。

また、1)~6)と広範囲については、例えば、電子書籍になりますが「まとめシート流!ゼロから始める2次対策」などが有益です。「なるほど」と思うことが多く、初学者から我流に走りがちなベテランの方にも良いと思います。6)はメンタルの影響も大きいと思います。今年の模試は会場受験がほとんどなく、試験の雰囲気を感じるのは難しいかもしれませんが、自宅で取り組むにしても、開始時間、休憩時間などは本試験と同じようにするなどの配慮が有効です。

最後に

余力のある方は多くの模試を受験すべきでしょうが、受験した模試の数で満足し復習が疎かになるようでは本末転倒です。模試と本試験の間に何をするかが大切になります。よしんば模試の点数が悪くても本試験で合格点を取れば良いのですし、点数が良くても油断しては元も子もありません。

暑い夏、体調管理には充分に留意し、学習をお続け下さい。

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