一次試験の実施が決定されました。

初めに

皆さん、こんにちは。多年度シニアの「AE86カローラレビンGTV」です。1次試験まで1か月を切りました。先週の6月12日には協会から予定通り1次試験を行う旨の発表がありましたが、このような発表を今まで引っ張るのはどうなのかと思います。もっと早い決断は出来なかったのでしょうか。

今年は東京オリンピック開催のために試験日が1ヶ月早まり、加えてコロナの影響で他の資格試験日などは延期され、不安な気持ちをお持ちの方も多かったと思います。しかし、不安な気持ちを持つのは皆さんに一次試験に向けての意識があるからこそ。1年に1回しかない1次試験です。7月11日、12日に心や身体のピークが来るように心がけて下さい。

私は初めて1次試験を受けて以来、毎年、保険受験でも7科目を受験していました。そのため、この時期は2次試験の学習には全く手を付けず、日課の財務会計の学習を済ませると暗記系科目を詰め込んでいました。

1次試験は試験開始の直前まで実力は伸びますが、この時期から不安に駆られて新しいことに手を付けたりするのはよく考えてからにした方が良いと思います。あと4週間です。本試験までの学習計画を再度を確認し、適宜修正を加え、本試験に備えて下さい。

本当の合格率は?

1次試験の受験資格は特にありません。よって、ちょっと腕試しで受験してみようか、という人もいると思います。私の友人は経理部門にいるため財務会計には強いのですが、それ以外の科目は全く勉強せず、それでも毎年1次試験を受験し、当然のことながら毎年不合格でした。まさか「まぐれ合格」を期待するほど能天気ではないと思いますが、そのような記念受験者も中にはいる、と云うことです。

記念受験者を除くと、本当の合格率は高くなります。令和元年度は1次試験合格率が30.2%と例年より高かったのですが、記念受験者が1割近くいると仮定すると、合格率は34%程度になります。

もちろん、合格率は結果ですから試験前から楽観すべきものではありません。1次試験はマークシートで、配点も決まり、解答も発表されます。また、合格基準は協会によると(1) 第1次試験の合格基準は、総点数の 60% 以上であって、かつ1科目でも満点の 40% 未満のないことを基準とし、試験委員会が相当と認めた得点比率とする。(2) 科目合格基準は、満点の 60% を基準として、試験委員会が相当と認めた得点比率とする。各科目の合計が420点以上で40点未満の課目がないことが合格の条件である、とあります。つまり、しっかりと決まっているのです。

協会としては1次試験の合格率が毎年上下するのは好ましくありません。約20%前後にしたい訳です。そのため、上記の基準に沿うように問題の難易度を調整するのですが、難易度が高く、合格者が少ない場合には点数調整が入ります。最近では平成30年度の経営法務で8点加点されました。

過去15年(平成17年から令和元年)の1次試験のうち加点されなかったのは平成19年、平成27年、令和元年の3回だけだそうです(https://consul-circle.com/itiji-botumon-tyousei/)。没問により全員が加点されたこともありました。「加点に救われた!」と云う人を何人も知っています。やはり人が行う試験ですから完璧はありませんね。

一方、難易度が低い場合、先に述べた採点基準に従うと合格者は多くなります。今年は昨年の反動で難易度が高くなるだろうと云われていますが、昨今の社会状況を見ると中小企業診断士のニーズが非常に高まっております。経産省では中小企業診断士の数を増やしたいと思っているのではないでしょうか。

1次試験は中小企業診断士になるための第一関門です。難問で苦しんだとしてもそれは皆同じです。どうか本試験まで体調に気を付け、今までの努力の結果を十分に発揮していただき、最後の最後まで諦めないで戦っていただきたいと思います。また、自己採点をして点数が足りなくとも、前述のような加点調整もありますので試験終了後は二次試験に向けて気持ちを切り替えましょう。

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