R1のB社を深読み(その弐)

こんにちは。AAS東京の三木です。

緊急事態宣言は全国的に解除されましたが、はたして一次試験は日程通りに実施されるのでしょうか?
受験の申し込みはすでに終わっていますので、申し込まれた方は残り一か月を有効に過ごしてくださいね。

前回のB社に続いて、もう一点だけ深読みします。
事例問題に対する理解を深める一助になれば幸甚です。

 

第1問の設問文は「SWOT分析をして各要素を説明すること」です。
この設問文を読んで頭に浮かんだのは、「誰に説明するの?」ということでした。
他の事例問題で多用されている「述べよ」であれば採点者に伝わるように解答を書けばいいでしょうが、「説明せよ」といわれたら、B社社長に説明するつもりで解答を編集する必要があるのではないかと考えました。
この視点で解答用紙を見ると、「①S、②W、③O、④T」と診断士なら当たり前に使用する環境分析の略号が示されていますが、この略号の意味を社長は知っているという前提に立ってよいのでしょうか?
さて、そのB社社長ですが、勤務経験はあるものの専業主婦から2年前に起業したばかりの40代の女性です。これまで手探りで経営をしてきた方のようなので、社長に説明しようと「貴社のSは・・・」といったとたんに、「Sって何ですか?」と問い返されるのでないでしょうか。

自ら組織再編を検討できるA社社長や、新工場の在り方を方針として社内に示すことができるC社社長とは、異なった対応が求められているということもできるでしょう。
解答欄は40字以内と制約が厳しいですが、①S「強みは・・・」と説明するのが、個々の社長に寄り添う中小企業診断士の姿勢ではないかと思います。
採点構成としても、20÷4=5点/枠、1枠5点=2つの解答要素×2点+SWOTの説明1点という想定ができます。たがが1点、されど1点ですね。

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