差がつく知識の使い方

皆さんこんにちは。
AAS東京の石渡一徳です。

新型ウィルスとの共存の中で気ぜわしい日々が続いています。
学習の進捗はいかがでしょうか。
ここ数回、私の担当では2次試験を解く上での「読む」&「考える」プロセスについて取り上げてきました。考えながら読もう、というものです。

今回は「書く」プロセス。その中でも、知識をうまく活用した書き方についてです。
例えば、組織に関する助言問題でこんな解答があったとします。

「A社は、共通目的を設定し、社長が従業員とコミュニケーションを大切にすることで、従業員の貢献意欲を高めるべきである。」

ロジカルでそれっぽいですね。うーん、でもどうでしょうか。
ではこんな助言はどうでしょう。

「A社は、**分野に進出するというスローガンを掲げ、その重要性を従業員一人ひとりに説明し、**分野開拓の意欲を高めるべきである。」(ちょっとベタですが、差がわかりやすいように表現しています。)

前者の解答は「組織成立の3要素」の知識を用いており、間違っているところはありません。
でも、社長(相談相手)に刺さるでしょうか・・・
それに対して、後者の解答は、知識が正確であることに加え、A社の状況に触れています。経営戦略との整合性も意識されています。さらに、具体性もあり、社長には「なるほど」と思ってもらって、行動に移してもらいやすくなります。
知識が正確であってもその知識だけの診断・助言では社長に響きません。
ましてや、出題委員の書籍から引っ張ってきた言葉だけの知識を使ったものではもっと社長に刺さりません。
(過去の2次試験での私の失敗です・・・)
このように、2次試験においては、1次試験で学んだ知識を活用し、A社の状況や方向性を鑑みた診断・助言が必要です。
だからたいてい、各設問で「A社の場合」や「A社は」と記載されているのです(事例Ⅰの場合)。
事例企業のシチュエーションに合わせて知識という武器を活用することで差をつけましょう。
これこそが2次試験において問われる「知識の応用」です。
解答を書く際に参考にしてみてください。

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