”能動的”に読む 〜設問(R01事例Ⅰ)編〜

皆さんこんにちは!
AAS東京の石渡です。

前回の私のブログでは事例問題の与件文を例に、”能動的”に読むということをテーマにしました。2次筆記試験の80分という短い時間の中で「読む」プロセスと「考える」プロセスを効果的に行うためです。

今回は、令和元年度 事例Ⅰ第2問と第4問を例に設問文を読んでみましょう。
なお、解答プロセスとして、設問文→与件文の順番で読む場合とし、与件文を読んでいない状態を前提とします。

それでは行きましょう!

令和元年度 事例Ⅰ 設問文
第2問
A社長を中心とした新経営陣が改革に取り組むことになった高コスト体質の要因は、古い営業体質にあった。その背景にあるA社の企業風土とは、どのようなものであるか。100字以内で答えよ。

ワタシ
問われていることは「A社の企業風土」だな。組織文化の視点で分析しよう。
ワタシ
組織文化だから内部環境分析とっ。お、するとさっきの第1問は外部環境分析だったのかな?断定はできないけどその線はあるな。
ワタシ
この企業風土は・・・高コスト体質の要因である古い営業体質の「背景」と言うこと。つまり、A社の企業風土が古い営業体質を創り出し高コスト体質になっている、という関係だ。「高コスト体質」や「古い営業体質」について与件に探しに行こう。

 

第4問
新経営陣が事業領域を明確にした結果、古い営業体質を引きずっていたA社の営業社員が、新規事業の拡大に積極的に取り組むようになった。その要因としてどのようなことが考えられるか。100字以内で答えよ。

ワタシ
問われていることは「新規事業に積極的に取り組むようになった要因」。この設問も企業風土が論点かな。
ワタシ
「事業領域の明確化」ね。「ドメインコンセンサス」や「共通目的の設定」が連想できるな。貢献意欲やモラール・動機付けに関連する知識も使って分析しよう。
ワタシ
あ!「古い営業体質」?は確か・・・やっぱり第2問と同じ言葉だ。第2問の問題点がこの設問で解決される流れか?つながりも考慮するとヒントになりそうだ。
ワタシ
「考えられるか」かあ。やだなあ。。。与件に明確なヒントがないかも。ある程度類推が必要かもしれないな。

 

いかがでしょうか。
設問文だけでも、仮説思考で色々と思考を巡らせることができます。
与件文に探しに行く内容としてアタリをつけておくことで、効率的に与件文に着目できるはずです。ただし、これも理屈はそうなのですがそう簡単にはいかないのも事実です。精度を上げていくには知識を定着させることに加え、繰り返しのトレーニングが必要です。トレーニングによって効果的なメモのしかたも考案できるでしょう。そうすることで80分と言う時間ががどんどん濃くなっていくはずです!
トレーニング方法は前回のブログも参考にしてくださいね。

それではまた!

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