診断士試験は人生をかける価値があるか

こんにちは
隔週金曜担当の山本です。

合格アミーゴスでのブログ執筆もいよいよ最終回となりました。
今回はラストということで、診断士試験は人生をかける価値があるかをテーマに、資格取得1年目の新米なりに感じた診断士資格の価値についてお伝えしていきたいと思います。

◎社会的評価
認知度という点からいえば、診断士は弁護士や会計士、税理士といった独占業務のある士業には及びません。ですが、近年では社会人が取得したい資格ランキング1位AIによる代替可能性が低い士業(野村総研と英オックスフォード大との共同研究)に選ばれるなど、認知度とともに、その市場価値も高まってきています。
私自身の肌感覚で言えば、世間の認知度はまだまだ低いと言わざるを得ませんが、同業者はもちろん、他の士業資格をお持ちの方、診断士資格の難易度をご存知の方からは、「それなりの努力をしてきた人」という一定の信用と評価が得られます。小さなことのように思えますが、実はこれが地味に大事で、資格取得後さまざまなイベントで爆発的に人脈が増えるのは、こうした信用と評価があればこそです。
活かすも殺すも自分次第ですが、診断士資格は人生を変えるチャンスは与えてくれます。

◎活躍の場
一般的に診る書く話すが診断士の主な仕事と言われています。私も含め、実績の乏しいうちは頼まれたことに1つ1つ真摯に対応していくことが大切ですが、軌道に乗れば、活躍の場は決して少なくないと思います。

診る
・公的業務:国や地方自治体などの行政機関、中小企業基盤整備機構、各都道府県の中小企業支援センター、商工会・商工会議所などの公的機関からの委託で行う業務です。
・民間業務:個人で民間の中小企業と契約を結んで行う業務です。顧問契約を結んだり、単発でコンサルティング業務を請け負ったり、研修等を行ったりします。

書く
雑誌、新聞、中小企業支援サイト、メールマガジンなどへの原稿執筆、書籍の出版、受験支援機関でのコンテンツ作成業務(本ブログもその一環です)などがあります。

話す
経営者を対象としたセミナーや講演会、企業が行う研修や教育訓練の社外講師、受験支援機関や大学で教鞭を執るケースなどがあります。

◎収入
中小企業診断協会が年間業務日数100日以上の診断士を対象に実施したアンケート結果では、コンサルタント業務の年間売上(または年収)のボリュームゾーンは501~800万円(19.9%)となっています。実際の実入りはもう少し少なくなると思いますが、1,001~1,500万円が18.8%と同程度であることを考えると、それなりの収入が期待できる資格と言えるのではないでしょうか。
私の周りにも独立して活躍されている診断士の方はたくさんいらっしゃいますが、繊細な話題でもありますので、正直、実際のところは分かりません。上記のアンケートも年間業務日数100日以上という縛りがありますので、そもそもそこまで仕事を獲得できていないというケースもあるでしょう。
多いと感じるか少ないと感じるかは、現在のご自身の収入にもよると思いますが、国税庁の民間給与実態統計調査結果(男性の平均年収は532万円)を比較対象とすると、軌道に乗ればそれなりにということは言えるかと思います。

◎知識、ノウハウ
知識については、資格取得に向けて勉強中のみなさんも既に実感されているところではないでしょうか。私も受験生時代、昨日学んだことが今日の業務で出てくるなんてことはざらでした。学んだことをすぐに実務に活かせるのも診断士資格の魅力です。
ノウハウについては2次試験が大きく関連しています。経営者へのヒアリングや実地調査をもとに現状とあるべき姿を洗い出し、そのギャップを埋めるための対応策を立案するという一連の課題解決に至るまでの道筋は、コンサルタントに限らずすべての社会人に有用なスキルになるでしょう
AASでは単に合格するためだけの試験テクニックにとどまらず、課題の抽出、解決策を導くためのロジックを体系化したフレームワークの提供により、診断士に必要とされる本質的な力を養うことができます。AASで学んだメソッドやフレームワークは合格後にも大いに役立つものですので、気になる方は一度体験されてみてはいかがでしょうか。

◎達成感
中小企業診断士は難関の部類に入る資格だと思います。また資格の性質上、チャレンジする方に社会人が多いのも特徴です。業務の合間を縫って努力や工夫を重ねて合格を掴み取るというプロセスは、達成感とともに大きな自信につながります
今後の人生を歩んでいく上でも、診断士資格へのチャレンジは間違いなく大きな財産となるでしょう。

いかがでしたでしょうか。

診断士試験へのチャレンジで得られるものは数多くあります。ですが、何より重要なことは、資格取得を通じて自分がどのような人生を送りたいかということだと思います。

試験勉強を続けていく中で、ときには投げ出したくなることもあるでしょう。そんな時は、上記の質問を自分自身に問いかけてみることをおすすめします。そこではっきりとした答えが出ないのであれば、一度歩みを止めてみるのも良いでしょう。もしかしたらご自身の目的を達成するために必要なのは診断士ではなく別のものかもしれません。ですが、それはそれで価値あるプロセスなのではないかと思います。

診断士試験は人生をかける価値があるか?その答えは皆さん自身の中にあります

まずは全力で取り組んでみて、その過程でぜひ、みなさんなりの答えを見つけ出してください

私のブログも今回で最終回です。
長らくお付き合いいただきありがとうございました
みなさまにとって診断士試験へのチャレンジが実りあるものになりますよう祈念いたしております

それではまた(どこかで)お会いしましょう

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