皆さん、こんにちは。
「5年連続第2次試験を受けて、ようやく合格した50代サラリーマン」のけやきです。
1月14日(水)、第2次試験の筆記試験合格発表がありました。
結果を確認された皆さん、お疲れさまでした。
合格された方、おめでとうございます。残念ながら今回は届かなかった方、これまでの努力は決して無駄ではありません。
今回は、合格発表を受けて、①口述試験に進まれる方と、②再チャレンジを考えている方、それぞれに向けて、私の経験からお伝えしたいと思います。
筆記試験を合格し、口述試験に進む方へ~最後まで気を抜かずに
まずは、心からの祝福を
筆記試験合格、おめでとうございます!
これまでの努力が実を結んだ瞬間、どれほど嬉しかったことでしょう。ご家族や周囲の方々も、きっと喜んでくださっていると思います。まずは、ご自身をしっかり労ってあげてください。
今は、筆記試験合格のうれしさと安心感に加えて、「最後までやりきろう」「ここまできたら落ちられない」「もう一度受験はごめんだ」といった気持ちではないでしょうか。
油断は禁物~しっかりとした対策を
口述試験は、1月25日(日)です。合格発表から約10日間しかありません。
令和6年度の口述試験は、受験資格を得た方が約1,500人で、不合格者は1人という、合格率99.9%の試験でした。この数字だけ見ると「ほぼ全員が合格するなら大丈夫」と思われるかもしれません。
しかし、だからこそ、しっかりとした対策が必要です。
筆記試験に合格された方ですので、これから気を抜くようなことはないと思いますが、ここでは具体的な対策について書いてみたいと思います。
口述試験の事前準備~短期間での集中対策
準備の流れ
このブログが掲載される1月19日(月)には、対象の方にはすでに口述試験の案内が届いていると思いますので、日時と会場は早めに確認しましょう。
口述試験対策は、なんといっても、事例企業を頭に入れることです。質問されることは、筆記試験の与件文が頭に入っている前提で、筆記試験の設問のような内容を口頭で質問される形式です。
私の場合は、実際の筆記試験の設問とほぼ同じような設問と、別の観点での新しい設問でした。
対策の具体的な進め方
対策としては、事例企業を頭に入れるために、自分なりに事例企業を整理しておくことです。SWOT分析や戦略の方向性などを自分なりにまとめておくと、応用が利くのでよいと思います。
また、私のように筆記試験と同じような設問が出題されることもあると思うので、模範解答も一通り準備しておいた方がよいと思います。
これで、解答の準備はできるので、あとは当日のコミュニケーションの練習を事前にしておくと安心です。試験専門学校や、その他団体で、対面やオンラインで対応してくれるところがあるので、できれば1回は受けてみたいところです。それができない場合でも、声に出して解答する実戦練習は必須だと思います。
余談~当日の情報共有について
余談ですが、当日は先に口述試験を終えた受験生から、出題内容を共有してくれることがあります。私は午後だったのですが、少なくとも私が目にした午前中の問題と同じ問題は出ませんでした。しかし、私と同じ時間帯の他会場の受験生とは同じ問題でした。試験官も、口述試験の順番で有利・不利が発生しないよう配慮しているのかな、と思いました。
口述試験当日の流れ~早めの到着を心掛けて
到着時間
当日は、早めに行くべきです。私の試験時間は午後だったのですが、面接時間の2時間前には会場に到着していました。1時間前には必ず到着したかったので、交通機関の遅れを懸念して、念には念を入れた結果、1時間前の1時間前に着いてしまいました。
私は東京の会場だったのですが、早めについても大きな会議室で待機することができました。待っている間は、口述試験のシミュレーションを頭の中で何度もしていましたが、一通り終えると余裕も出てくるので、周囲を観察していました。
待機会場での様子
印象的だったのは、ほぼ全員がスーツ(男性はネクタイ付)できていること。しかもシャツは私の感覚では9割くらいが白だったと思います。残り1割はブルーやグレーだったと思います。
また、私は50代ですが、20代らしき人も何人かいて、優秀だなと感心して見ていました。また、友人同士で来ている人もいて、いっしょに切磋琢磨したんだな、と感じる場面もありました。
待機中は、ほぼ全員が持参した本試験問題やテキストを見て、だまって復習しているのですが、中には身振り手振りでシャドーイングしているハイテンションの方もいました。声は出していないのですが、その迫力に声が聞こえてきそうでした。
この場に集まっている人は、ほぼ全員が合格することを考えると、診断士にはいろんな人がいるなと、改めて思いました。
誘導のシステム~まるで事例Ⅲのよう
面接時間が近づくと、面接会場に向けて誘導されるのですが、この誘導が非常にシステマティックで、事例Ⅲの運営管理のノウハウが活きているのかなと感心しました。受験番号順に整列されるよう、段階的に並び替えがされるのです。
具体的にいうと、まずは面接時間が近づくと、待合会場の大スクリーンを通じて別の待合会場に誘導されます。その待合会場では、さらに受験番号で一定のグルーピングがされ、整列されます。次に、そのグルーピングごとに最終の待合会場に誘導され、そこで受験番号順に座席に座らされます。そして最後に、受験者1人ひとりに誘導の担当者がついて、会場に連れて行ってくれます。
まるで工場での大量生産の流れ作業のように感じました。診断士の人が設計するとこうなるのだな、と感心したことを覚えています。
面接試験~結論から話すことを意識して
試験の流れ
面接会場に入ると、試験官は2名でした。氏名、生年月日を言った後、質疑が始まります。私の場合は事例Ⅰで2問、事例Ⅱで2問の計4問でした。事例Ⅰ~Ⅳから2つが選択され、事例ごとに2~3問出題されることが定番のようです。
時間は10分間なので、1問あたり2~3分間程度となるようにゆっくりと話すことと、解答の根拠を交えながら解答するようにしていました。
試験官は、私の解答を聞きながら、チェックシートにチェックをしているような感じでした。何らかの採点基準のようなものがあるように感じました。
反省点~結論から話すことの重要性
ひとつ失敗したな、と思ったのは、なるべく1問あたりの解答を長く話そうとして、解答の核心を後回しにした話し方をしたところ、なかなか試験官のチェックがされず、少し間延びした感じになってしまったことです。
試験官の「聞きたいことは、そこじゃないよ」という心の声が聞こえてきそうで、急いで話を切り上げ、結論を言ったことを覚えています。皆さんも是非、結論から解答するといいと思います。診断士の実務でも、社長からの質問に対しては結論から解答すべきですしね。
私の担当試験官は、分かりやすい表情をしてくれていたので、試験終了時間になると「はい合格ですよ」という安心感を顔に出してくれていたように感じました(勝手に都合がいいように解釈しただけかもしれませんが)。
最後に
口述試験が終わると、診断士試験はすべて終了です。ここで純粋な解放感を味わうことができます。しっかりと対策をして、口述試験は是非、楽しんでください!
最終合格発表は、2月4日(水)です。皆さんの合格を、心より願っています!
残念ながら筆記試験に不合格となった方へ~4年連続不合格だった私から
今、感じている気持ち
結果を知った瞬間の胸の重さ、頭では分かっていても心が追いつかない感じ――それがどれほどつらいものか、私はよく知っています。
私は中小企業診断士の第2次筆記試験に、4年連続で不合格になりました。努力が足りなかったのではない。手を抜いた年もありません。それでも、結果は残酷なほど正直でした。
不合格は、「あなたがダメだ」という宣告ではありません。ただ、その年の答案が、合格基準にわずかに届かなかっただけです。紙一枚、数点の世界で、人生や能力の価値まで否定されたように感じてしまう――それがこの試験の怖さでもあります。
何度も続く不合格の先に
何度も落ちると、「もう自分には向いていないのではないか」「時間を無駄にしているのではないか」という声が、心の中で大きくなります。私もそうでした。撤退を考えたことは、一度や二度ではありません。
それでも続けられたのは、悔しさの奥に、まだ消えていない想いがあったからです。「ここまでやった自分を、結果だけで終わらせたくない」――その気持ちだけが、次の一歩を支えてくれました。
4年目の不合格のあと、私は5年目に合格者になりました。振り返ると、不合格だった年の学びや答案の失敗が、すべて合格答案の土台になっていました。遠回りに見えた道は、決して無駄ではなかったのです。
あなたへ
今は、無理に前向きにならなくていい。悔しがっていいし、落ち込んでいい。でも、あなたが積み重ねた思考力や経験は、もう確実にあなたの中に残っています。
もし心のどこかに、ほんの少しでも「もう一度」という気持ちがあるなら、その声を大切にしてください。
合格は、諦めなかった人のところに、ある日やってきます。
私は、そのことを自分の5年間で証明しました。
急ぐ必要はありませんが、是非再チャレンジしてください。必ず合格できると信じています。
最後に~それぞれの道を歩む皆さんへ
口述試験に進まれる方も、再チャレンジを考えている方も、それぞれの道を歩んでいかれると思います。
どちらの道も、決して楽なものではありません。でも、その道の先には、きっと素晴らしい景色が待っています。
皆さんの未来に、心からのエールを送ります!








