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【SNY】第10回 今も残っているAAS思考

SNYです。

12月も半ばに差し掛かり、寒さが厳しくなってきました。

もう少しで今年が終わります。皆さんは後悔のない1年を過ごせたでしょうか。

季節による気分は、生きているうちにそう何度も味わえるものではないですから、大切にしたいですね。

目次

今も残っているAAS思考

先日のご支援の中で、業務のマニュアル化をどのように進めるかが論点となりました。

スタッフの入れ替わりが激しく、OJTを中心とした研修を行っている現状では教育が追い付かないためです。

しかし、人のリソースがあるわけでもなく、マニュアル作成には時間がかかる。この場合、どのような作成方針を定めるべきでしょうか。

今回の場合、教育にかかる時間の短縮が目標であり、

マニュアル作成はそのための手段にすぎません。

業務の種類は幅広いため、すべてに対して詳細なマニュアル作成を行うことは、かえって時間のロスにつながります。

また、マニュアルは作成後に都度更新が必要ですから、管理の手間も増加します。

そこで、パレートの法則を根拠として、マニュアル作成を行うものと、OJTを中心として教育を行うものにわけることで、時間短縮効果を高めることを提案しました。

パレートの法則はご存じの通り、80%の結果は、全体の20%によって生み出される、80:20の考え方です。

これが非常に面白く、数値の仮定を行う上で非常に役に立ちます。

業務の記録からおよその統計を取得し(ここも難しいですが)、全実施数の80%を占める業務に対して詳細なマニュアルを作成、

残りの20%は、重要性と応用度を検討しつつも、基本はOJT一本での研修。

これによって、ネックの解消を目指すものとしました。

その後、ふと思い出したのですが、

いつかのAASの模範解答に、このようなものがあったなあと。

診断士実務の中でも、AASの考え方が生きているのだなあと、改めて思いました。

MECE

AASが大切にしている思考法の一つに、”MECE”というものがあります。

Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive、相互に排他的かつ全体として網羅的という意味です。

今回はパレートの法則による分別でしたが、ABC分析による分別を行うことも多いです。

分別を行ったあとは、抜け漏れなくダブリなく、施策を思考し適用する必要があります。

これについて大切なのは、分別を行った後、どのようなアクションを取るべきなのかを詳細に詰めることです。

分別を行い、方針をなんとなく決めるだけだと、結局何をどうするのかがあいまいに終わってしまい、提案前と変わらない方向性が引き続いてしまいます。

分析を行い、方針を打ち出したら、この後すぐに取り組めるアクションまで可能な限り紐づけることが大切だと感じます。

まとめ

今回私が伝えたかったのは、AASで学んだ考え方が現場で生きているということです。

試験テクニックを詰め込むことにつかれたとき、実際の改善現場を想像することで、

リフレッシュにも、刺激にも、今後の仕事の質にもつながるのではないかと思います。

本日は以上です。寒いので体調に気をつけてください!

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