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【カズ】第6回 口述試験体験談

こんにちは、カズです。
筆記試験を終え、合否発表を待つ落ち着かない日々を過ごされている方も多いのではないでしょうか。

筆記試験の合格発表が終わると、間を置かずにやってくるのが「口述試験」です。
「遅刻せずに試験官と話ができれば合格」と言われることも多い試験ですが、何も対策しないまま本番を迎えるのは、やはり不安だと思います。

本日のブログでは、

  • 私が実際に行った口述試験対策
  • 試験当日の流れと体験談

をまとめました。
これから口述試験を控えている方の参考になれば幸いです。

口述試験の概要

・試験時間:10分程度
・内容:事例Ⅰ~Ⅳのうち2事例が選択され、各事例につき2問程度(時間が余れば追加質問あり)
・回答時間:1問当たり2分が目安(試験案内の紙にも明記されていました)

事前の準備は「筆記試験合格発表後」でOK

私の場合、筆記試験の合格発表後から口述試験対策を始めました。
振り返ってみても、そのタイミングでまったく問題なかったと思います。

(正直、合格発表前に始めようとしても、きっと身が入らなかったと思います…)

ここからは、私が実際に行った3つの対策を紹介します。

①与件文、設問、再現答案の読み込み
口述試験では、事例企業の内容を理解していることが前提で質問が来ます。
与件文を持ち込んで確認することはできません。

一言一句覚える必要はありませんが、

  • 事業内容
  • 強み・弱み
  • 組織体制や特徴

など、筆記試験で解答要素になりそうなポイントは、頭に入れておく必要があります。

また、与件文に登場する用語については、
「自分の言葉で説明できるか?」
という観点で、理解が曖昧なものがないかを確認しておくと安心です。

再現答案を作成していない場合は、予備校各社が公表している解答例を確認するのでも十分だと思います。

なお、筆記試験の設問と似たテーマが口述試験でも問われることがあります。
筆記試験で「明らかに回答の趣旨を外したかもしれない」と感じている設問があれば、そのままの再現答案ではなく、本来どう答えるべきだったかを整理しておきましょう。


②模擬面接への参加
私は、

  • タキプロ
  • 一発合格道場

が開催していた模擬面接に参加しました。
(心配性で2つ参加しましたが、正直1つでも十分だと思います)

模擬面接の最大のメリットは、

  • 1問2分という回答時間を体感できること
  • 第三者からフィードバックがもらえること

です。

注意点として、模擬面接の枠は数が少なく、募集開始後すぐに締め切られることが多いです。
参加を考えている方は、事前に申込開始日をチェックしておくことをおすすめします。

私自身、タキプロの模擬面接でうまく答えられず、
「与件文の読み込みが甘かった」
ということに気付かされました。
本番前に課題を認識できた、非常に良い機会だったと思います。


③想定問題集の確認
模擬面接では、お土産として想定問題集をいただきました。
この想定問題集を使いながら、与件文・設問文を読み返すことで、知識や理解の抜け漏れを効率的にチェックできました。

年度によっては、想定問題集を公開している予備校もありますので、興味があればWebで探してみるのも良いと思います。

時間に余裕があれば、自分で想定問題を作ってみるのもおすすめです。

試験当日の流れ

集合・待合場所は大きな講義室
場は明治大学。
少し早めに到着し、待合場所となる大きな講義室で時間を過ごしました。

受験生の大半はスーツにネクタイ。
ビジネスカジュアルが浸透した昨今では、少し懐かしく、新鮮な光景でした(笑)

中講義室へ移動、圧巻の本人確認
受験票に記載された時間が近づくと、別の講義室へ移動します。
中くらいの講義室に、30名ほどの受験生が集まっていました。

その後、受験生1名につき案内役の方が1名ずつ付き、一斉に本人確認が行われます。
30名以上の案内役が同時に説明を始める光景はなかなかの迫力で、
思わず笑ってしまいました(笑)

ベテラン診断士2名との約10分間
本人確認後、案内役の方に導かれ、試験会場となる小さめの講義室前へ移動します。
そこで注意事項の紙を読みながら、自分の順番を待ちます。

なお、その注意書きには、
「1問あたり2分を目安に回答すること」
と明記されていました。

入室すると、

  • 50代くらいのベテラン感のある試験官
  • 70代くらいに見える超ベテラン感のある試験官

の2名がいらっしゃいました。

私の場合は、事例Ⅰと事例Ⅱからの出題でした。

事例Ⅰは2問。
いずれも想定の範囲内で、比較的スムーズに回答できました。

続いて事例Ⅱ。
1問目は問題なく答えられましたが、2問目が少し変化球
少し悩みつつも、実体験を交えながら話しました。

すると、超ベテランの試験官から、まるで普通に議論しているようなトーンで、

「それって…中小企業では難しいんじゃないの?」

という投げかけが。

そこで、
「簡単ではありませんが、〇〇という強みがあるので、それを活かせば〇〇が可能だと考えます」
と切り返し、何とか乗り切りました。

もともと議論することが好きな性格なので、その点は口述試験向きだったのかもしれません

退室すると、周囲の試験室はすでに静まり返っており、どうやら私が最後だったようです。

それだけ話が盛り上がった、ということにしておきます(笑)
(お昼休み前の最後の枠だったようで、次の受験生はいませんでした)

これから受験される方へ

「遅刻せずに、何か話ができれば合格」と言われる口述試験ですが、
振り返ってみると、本当に“対話ができるか”を見られている試験だったと感じます。

落とすための試験ではありません。
緊張しすぎず、自分の言葉で会話のキャッチボールができれば大丈夫です。

なお、口述試験は2026年度から廃止予定とされています。
今年度が最後の口述試験です。

ぜひ「最後の口述試験を体験できる」という貴重な機会を前向きに捉え、少し楽しむくらいの気持ちで臨んでください。

おすすめ書籍紹介
『世界のエリートが学んでいる教養書必読100冊を1冊にまとめてみた(永井孝尚)』
口述試験を通じて感じたのは、知識の量よりも「自分の言葉で考えを説明し、対話できるか」が重視されているという点です。こうした場面で支えになるのが、日頃から蓄えてきた“話の引き出し”です。本書は、哲学・歴史・経済など、世界のエリートが学んできた教養書100冊の要点を一冊で俯瞰でき、思考の軸を増やしてくれます。口述試験はもちろん、診断士として経営者と向き合う場面でも役立つ一冊です。

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