こんにちは、おくとです。前回は2次試験の時間配分戦略についてお話ししましたが、今回は1次試験に焦点を当てます。
1次試験は7科目すべてで40点以上、かつ総合で420点以上という複合基準。「どの科目から手をつけるべきか?」と悩む方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、私の経験から2次試験を見据えるなら「企業経営理論 → 財務・会計 → 運営管理 → 経済学・経済政策 → 経営法務 → 経営情報システム → 中小企業経営・政策」の順序をおすすめします。
なぜ学習順序を考えるべきなのか
7科目を均等に勉強する——一見合理的ですが、実は効率的とは言えません。なぜなら:
• 科目ごとに必要な学習時間が異なる
• 科目間に相乗効果がある
• 2次試験に直結する科目とそうでない科目がある
1次試験はゴールではなく、2次試験への通過点。ストレート合格を目指すなら、1次の段階から2次を見据えた学習順序を意識すると良いでしょう。
優先順位を決める3つの判断軸
軸1:2次試験への直結度
2次試験は4つの事例で構成されます:
• 事例Ⅰ(組織・人事) ← 企業経営理論
• 事例Ⅱ(マーケティング) ← 企業経営理論
• 事例Ⅲ(生産・技術) ← 運営管理
• 事例Ⅳ(財務) ← 財務・会計
一方、経済学・経済政策、経営法務、経営情報システム、中小企業経営・政策は2次試験では問われません。
軸2:科目間シナジー
• 企業経営理論 → 財務・会計、運営管理:経営の全体像が他科目の理解を助ける
• 運営管理 ↔ 経営情報システム:生産管理システムの理解に相互補完
企業経営理論は「経営の軸」として、最初に学ぶと他科目への土台になります。
軸3:必要学習時間
例えば、財務・会計は多くの学習時間を必要としますが、中小企業経営・政策はあまり多くの学習時間を必要としません。
推奨学習順序とその理由
第1位:企業経営理論
• 経営の全体像を把握でき、他科目への波及効果が大きい
• 2次試験の事例Ⅰ・Ⅱに直結
• 比較的取り組みやすく、学習のリズムを作りやすい
第2位:財務・会計
• 2次試験の事例Ⅳに直結
• 学習時間がかかるため、早めの着手がおすすめ
第3位:運営管理
• 2次試験の事例Ⅲに直結
• 企業経営理論の知識と接続しやすい
第4位:経済学・経済政策
• 財務の知識と多少の関連
• 5〜7位と比べて理解の要素が強い
第5〜7位:経営法務、経営情報システム、中小企業経営・政策
• 2次試験では問われない科目
• 暗記中心のため、短期集中で対応可能
• 中小企業経営・政策は直前1ヶ月で白書を集中的に学習するのも一つの方法
この順序のメリット
バックグラウンドに応じた調整
もちろん、この順序はあくまで一例です。例えば:
まとめ
1次試験7科目の学習順序は、2次試験との関連性、科目間シナジー、必要学習時間の3つの軸から考えることができます。
企業経営理論 → 財務・会計 → 運営管理 → 経済学・経済政策 → 経営法務 → 経営情報システム → 中小企業経営・政策
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