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【たか50-50】第8回 再現答案サービス活用法

こんにちは! たか50-50です。10月26日の2次試験を受験された皆様本当にお疲れ様でした。いまは大仕事を終えた解放感に覆われていることかと思います。今回は私の採点サービス体験談を中心に記述させていただきます。

本日の内容
試験結果発表までの2か月強、結果はどうなのか?が頭から離れないと思います。そのような時に精神的な安定剤のひとつとなるのが、各予備校が提供する再現答案の採点サービスです。私自身、昨年と一昨年はそれぞれ合計3社のサービスに再現答案を提出しました。その経験を通じて感じた、このサービスの真の価値と、結果に一喜一憂しない賢い活用法についてお伝えいたします。

1. 「即日作成」がおススメ:再現答案は受験生の義務

再現答案を作成するのは、試験直後の疲労困憊の状態では非常に億劫な作業です。しかし、私からは「当日に作成をやってしまうべき」だと考えておりました。理由は、できるだけ記憶が記憶が鮮明なうちに書き起こす方が結果的に楽であること、再現精度そのものも高くなること、宿題がなくなることで完了後のお酒がより一層おいしくなることです。また、予備校の採点サービスは提供枠が限られており、先着順で締め切られてしまうケースがほとんどです。マストではありませんがせっかくの機会でもありいろいろな観点からのフィードバックを受けてみたいですよね。

再現答案は、合格してもしなくても必ず使う機会があります。 合格後の口述試験対策はもちろん、万が一不合格だった場合の来年度に向けた最高の自己分析材料となるため、疲れた脳と体に鞭打ってでも早めに作成しておくべきです。

2. 結果に振り回されない:採点サービスに求めるべき価値

多くの受験生が知る通り、予備校の採点結果が本試験の得点と大きく乖離することは珍しくありません。私自身も、ある予備校で一桁順位の高評価をもらったにもかかわらず、本番の得点開示では散々な点数だった、という苦い経験があります。予備校と試験実施機関では、採点母集団の規模、採点期間、そして非公開の採点基準の点で大きな隔たりがあるため、診断士2次試験においてこのズレが生じるのは当然仕方のないことです。採点サービスに参考的な「合否確率」を求めつつも、受験生が本当にこのサービスから得るべき価値は、別のところにあると思います。

価値①:相対的な位置の把握と構造的な問題点の抽出
私が3社に依頼して良かったと感じるのは、受験生全体の中での相対的なポジションが把握できた点、そして各設問への一言コメントが得られた点です。

  • 「設問要求に対する方向性」
  • 「与件文の特定のキーワードの不足」
  • 「ロジックの飛躍」

といった、自分の答案の構造的な欠陥をいち早く客観的に指摘してくれるこのコメントこそが、採点サービスの本質的な価値です。本採点結果を占う試金石としてご自身の答案を見直されるとよいと思います。

価値②:予備校ロジックの吸収と次年度への布石
11月に入ると、各予備校が無料の解説会や解説動画を公開し始めます。私はこの時期、動画をたくさん見て、非常に勉強になりました。(試験前は大量の過去問解説動画を見る時間的余裕がない・・)。 再現答案のフィードバックと並行して、これらの解説動画を見ることで、予備校が考える理想の解答ロジック与件文の正しい読み方を深く理解できます。これは、口述試験で問われる際の回答の軸を固めるのに直結します。さらに、万が一不合格だった場合、来年度の予備校活用も合格のための選択肢のひとつとして重要になります。解説動画や再現答案の採点を通じて、「最も自分のロジックを理解し、納得のいくフィードバックをくれた予備校」こそが相性の良い予備校とも言えます。私は、このフィードバックの質を予備校選択の基準の一つとしました。

3. 実際どうなの? 採点のずれ

私の利用した3社の過去2年の結果は下記でした。得点で表示される場合とABCDで表示される場合がありました。一律で比較できず見づらい点すみません。また、ここには記述してませんが〇人中〇位という情報があり、これがおよその位置を測る参考になりました。縦にみると各社のばらつき具合がわかります。私の場合は総合判定はある程度確度がある結果となっていました。

 R5年度事例Ⅰ事例Ⅱ事例Ⅲ事例Ⅳ総合
A社BCAB
B社C+C+A-A-B+
C社ADBAB-
結果54
B-
53
B-
52
B-
62
A-
221
B-

※±は5点刻みでABCを上下に分けた場合。

 R6年度事例Ⅰ事例Ⅱ事例Ⅲ事例Ⅳ総合
A社64546465A+
B社B+B-B-A+A-
C社58535683A-
結果62
A-
58
B+
61
A-
83
A++
264
A++

結論:再現答案は「次への準備」のための羅針盤

再現答案の予備校採点サービスは、結果発表まで2か月超の心の隙間を埋める精神安定剤でもあり、モチベーション維持にもつながる有効ツールと思います。結果に過剰に一喜一憂するのではなく、得られた点数とコメントを冷静に分析し、口述試験対策次年度の戦略を立てるための羅針盤として最大限に活用する姿勢が成功への鍵です。今後はAI採点サイトなどの有用性も向上していくでしょう。ツールが何であれ、「適切なフィードバックを得て、行動を変える」という目的を忘れずに、結果発表までの時間を有意義に過ごしていただけたらと思います。

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