どうも、とっつぁんです!
9月も後半に差し掛かると、2次試験まで残り1ヶ月程度。
いよいよ本試験に向けたラストスパートをかける時期になってきますね。
本試験直前期になると、
残りの限られた時間をどのように過ごすか、何をどのように勉強するか、
悩むことが増えると思います。
勉強してきた期間や実感している完成度も人それぞれだと思いますが、
本試験に向けて解法がわかってきているという実感がある方は、本番でも同じように解けるように細部を詰めたい!
まだ手探り状態の方は、何かヒントを掴むことができれば、、、
という状態なのかなと思います。
事例によって差はあると思いますが、
私自身は全体感としては、不合格だった初年度は後者、合格した2年目は前者が近かったです。
※合格した2年目も事例Ⅲだけは後者の状態でしたが笑
今回は
まずは、合格した2年目に行なっていたことをご紹介します。
加えて、不合格だった1年目を振り返った時に、特にまだ手探り状態の時に避けた方がいいこと(NGな過ごし方)
をご紹介します。
合格した年の直前期にやっていたこと
私は、AAS公開模試を9月中旬に受験していました。(結果公開は10月上旬)
ですので、この模試までにある程度仕上げておき、模試を受験した後をスパート期間としていたので、
その過ごし方、と思っていただければと思います。
各事例の完成度が見えているときは、本試験ではそれぞれの事例で何点を目標にするかも整理し、
それに合わせた勉強を行なっていきます。
私自身は、
事例Ⅰ・Ⅱは60点越え、事例Ⅲは足切り回避(できれば50点代)、事例Ⅳは70点代(完答目標)として、
そのために何が必要かを考えていました。
※本試験の結果は、事例Ⅰ:63点、事例Ⅱ:60点、事例Ⅲ:48点、事例4:90点で合格しています
全体的なこと
・事例ごとの完成度合いの振り返りと戦略立て(事例何で何点を狙うか、そのために何を勉強するか)
事例I〜Ⅲ
9月中旬〜10月上旬(1ヶ月前〜2週間前)
・AASカリキュラムで、2回目の添削をしていない過去問の演習(各2事例)
・AAS模試(9月中旬受験)の結果、解説確認
・本年度の勉強において初見となる過去問の演習
10月中旬以降(2週間前〜試験前)
・知識のインプット(AASの直前対策含む)
・本年度の勉強において初見となる過去問の演習各事例7ヵ年分(全21事例)
事例Ⅳ
9月中旬〜10月上旬(1ヶ月前〜2週間前)
・AASカリキュラムで、2回目の添削をしていない過去問の演習
・中小企業診断士2次試験 事例IVの全知識&全ノウハウ(市販テキスト)
・AAS模試(9月中旬受験)の結果、解説確認
・知識のインプット(AASの直前対策含む)
10月中旬以降(2週間前〜試験前)
・知識のインプット(AASの直前対策含む)※特に他事例の知識で事例4に関係しそうな論点の整理
・中小企業診断士2次試験 事例IVの全知識&全ノウハウ(市販テキスト)
前半後半で分かれてはいますが、やっていたこととしては、試験戦略に合わせて3点です。
・各事例の知識面の再確認
・事例を解く力の定着と弱点の克服
・試験本番での時間の使い方、過ごし方のシミュレーション
各事例の知識面の再確認
1次試験で使用したテキストやAASのテキスト・直前対策の教材を1周目を通しました。
試験では知識のみを問う問題は出ないのですが、
解答の切り口として使えるようにする、不足している知識の補充を意識していました。
特に完成度の低かった事例Ⅲに関しては、
切り口として大きく間違えずに知識ベースでも解答ができれば足切り回避になると考えていたので、
試験の直前まで知識インプットは他の事例よりも多くの時間を使いました。(とはいえ事例演習がメイン)
なお、事例Ⅳについては完成度的に高得点を狙っていたのですが、
記述(理論問題)ができるかどうかが得点を分けると思っておりそれを意識した学習をしていました。
特に、記述は事例Ⅰ-Ⅲの内容と思われるようなことも出題されることがあるため、
事例Ⅰ−Ⅲの範囲の単語の意味やメリデメを端的に表現できるようにするや
財務的な観点に置き換えるとどのようなことが言えるか、を整理しました。
例えば、
アウトソーシング(事例Ⅰ・Ⅲ)する場合のメリットデメリットは?財務的な影響は?
というような問題に解答出来るような準備です。
事例Ⅳの対策を計算演習だけにしないことが重要です。
事例を解く力の定着と弱点の克服
新しいことをするのではなく、
改めて基礎を固めること・定着させることで、本番で再現できるような状態にすることを意識しました。
ある程度完成度が高まっている事例Ⅰ-Ⅱについては、論点や切り口に漏れがないか、再現性のある解答ができるか、
を重点的に確認しました。
まずは10月上旬まではAASのカリキュラムとして残っている事例を行いました。
AASの添削は、カリキュラム内の過去問に対して各2回まで、10月上旬が受付の最終締切でしたので、
添削可能な事例として残っている過去問の演習を行いました。
その後に行った初見問題は、この年のAASカリキュラム外=添削対象外の事例です。
事例の”採点”については、第三者(AAS)の結果のみ参考にすることとしていたので自己採点はしていません。
各事例の解説(AASのもの)の確認と自己添削はしましたが、
あくまでも抑えるべき論点を抑えられているか、解答でどう表現したか、だけを確認していました。
それもあり、試験数日前は、
解答を書き出すこともせず、設問文と与件文のリンクがあっているかどうかだけを行う演習もしていました。
苦手な事例Ⅲについては、知識として知らない内容はないか?も確認し、
足切りは回避できるレベルの最低限の解答ができるような準備をしていました
事例Ⅳに関しては得意科目でしたので、完答しつつミスがない解答を本番でもできるようにするために、
当初から使用していた『中小企業診断士2次試験 事例IVの全知識&全ノウハウ』(過去問で構成された問題集)をやり続けることで、
完成度を高めることを意識しました。
特に事例Ⅳは毎年問題の形式が大きく変わるわけではない(経営分析、CVP、NPVがメイン)ため、
同じような問題集があればやり続ける方針で良いと思います。
試験本番での時間の使い方、過ごし方のシミュレーション
各事例の試験時間の過ごし方を整理し、定着させます。
多くの事例を解いてくる中で、自分に合った試験の進め方が見えているかともいます。
例えば、
使用する筆記用具は何にするか、
開始の合図があったときにまず何をするか、
開始何分の時に何をするか(時間配分)
などを確定させて、それに沿った事例演習を行い、本番の過ごし方を体に染み込ませていきます。
これは試験中に脳に余計なエネルギーを使用させない=解答に集中するための取り組みでもあります。
特に名前や受験番号の記載忘れは致命的ですので、演習の時も最初に記載することを癖づけさせるようにしていました。
また、段落番号をふる、段落区切りの線を引くということもしていたのですが、
これを行いながら事例の全体像をパッと眺めることで、
『事例◯を解くモード』に脳を切り替えることにもつながっていました。
ちなみに、試験会場の環境の情報もSNSなどで収集しておくと良いです。
机の広さや独立型か長机か、などがわかっていると、同じ環境で演習できなくても、気持ちの準備はできるので、
当日のサプライズ感は無くなります。
特に不合格だった1年目を振り返った時に、手探り状態の時にこれはやらない方がいいなと思うことになります。
それは、
ひたすら演習の数だけをこなすこと。
点数(自己採点結果)に一喜一憂すること。
1年目は1次試験終了後に勉強を開始し、一貫して独学で勉強していたこともあり、完成度としてはいまいちな印象でした。
ただ、
数をこなせば何か掴めるのではないか?
完成度は低い気がしていても、繰り返し解く中で高い点数(自己採点)が取れればベンチマークとしてもいいのでは?
と思い、ひたすら演習をしていました。
また、自己採点をしていたのですが、80点だった!50点か、、、と点数に気を取られ、
高得点につながる解答はなんなのかを追うようになってしまいました。
高得点を狙うを追ったことで、解答として現れる言葉(キーワード)を覚えること気を取られ、
そのプロセスの深掘りを行うことができていませんでした。
結果として、
どう解くのか・自分ができていなかったことは何か、が定まらず、
事例を解いていても行き当たりばったりの解答となってしまいました。
もちろん解答プロセスの振り返りや解答の型を作ることを意識できていれば問題なかったのですが、
優先順位や重要度の設定を間違えてしまったことは大きな反省点として挙げられます。
まずは、これまで解いた事例演習を振り返り、不足していることを確認する、ことから始めてみましょう。
また、もし可能であれば、
予備校からのフィードバックをなるべく多くもらう・不明点は理解できるまで質問すること、
予備校を使われていない場合でも有識者の方など第三者からのフィードバックをもら雨ようにする良いと思います。
最後に
これまで、長いと数年間・1年以上、短くても数ヶ月間は2次試験対策をされている方が大半だと思います。
試験直前になると、
別の解法の方が正しいのではないか?
まだやっていないことを取り入れた方がいいのではないか?
など多くのこと・新しいことをやろうとしてしまうこともあると思います。
ただ、試験直前であっても、やるべきことは、
基礎を固めること、再現性があるように定着させること、
に尽きると思います。
ラストスパートの期間でも、これまでやってきたことを改めて振り返ることを意識してみてください。
以上