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【おくと】第7回:2次試験合格の鍵―戦略的時間配分マスター術―

こんにちは。おくとです。今回、第7回は2次試験で最も重要でありながら、多くの受験生が軽視してしまいがちな「時間配分」についてお話しします。

「知識はあるのに時間が足りない」「最後の設問が白紙になってしまう」そんな経験をした方に向けて、時間配分の一例と、その背景にある思考を公開します。

2次試験の基本構造を数字で把握する

まず、感覚に頼らず数字で現実を把握することが戦略の出発点です。

科目別の基本構造

まず、事例Ⅰ〜Ⅲは全4〜5問で構成され、1問あたりの点数が高く設定されています。一方、事例Ⅳは8〜10問で構成され、1問あたりの点数が他の事例と比べて低くなっています。

この数字から見えることは明確です。事例Ⅰ~Ⅲは「確実に部分点を取る」、事例Ⅳは「解ける問題を確実に解く」という戦略が導き出されます。

時間配分の黄金比

私の経験で最も安定した結果を生んだ時間配分がこちらです:

– 情報収集:20分
– 解答作成:55分
– 見直し:5分

基本的にはこのようなバランスですが、例えば事例Ⅰは設問解釈に時間がかかるため情報収集により時間をかけ、事例Ⅲは比較的記述量が多いため解答作成に気持ち多めに時間を割くなど、若干の調整を意識していました。

致命的な失敗パターンと対策

  • 失敗パターン1:「完璧主義の罠

症状:1問にこだわって何度も書き直し、時間を奪われる
対策:「80点解答で十分」というマインドセット

  • 失敗パターン2:「計算問題の沼

症状:事例Ⅳで1問に固執して時間切れ
対策:「5分ルール」導入(5分で計算の方向性が分からなければ飛ばす)

  • 失敗パターン3:「情報収集の長期化

症状:与件文を何度も読み返す
対策:情報収集時間の上限設定(最大25分など)

時間管理向上の練習法

3段階練習法

ステップ1:時間無制限練習(初期)
質の高い解答作成プロセスを身体に覚え込ませる

ステップ2:時間計測練習(中期)
各プロセスの所要時間を分割して測定・記録

ステップ3:時間制限練習(後期)
80分制限で「完璧でなくても時間内に完答」を目指す

ステップ2では、目標とする時間を書いた紙を机に置いて、時計と照らし合わせながら練習することで、本番での時間感覚が身につきます。

まとめ:時間配分マスターへの3ステップ

2次試験の時間配分は感覚ではなく、戦略的スキルです。

今すぐ実践すべき3つのアクション:

1. 自分の解答スピードを測定する
各プロセスの所要時間を客観的に把握
2. 科目別時間配分基準を設定する
今回の黄金比を参考に自分なりの基準を作成
3. 週2回の時間制限練習を継続する
本番と同じ80分制限での練習を習慣化

時間配分の改善は知識習得と違い、比較的短期間で成果が現れます。諦めずに継続すれば、必ず本番で威力を発揮します。

より詳しい学習法について

今回は時間配分に特化して解説しましたが、各事例の具体的な解法テクニックや論点整理については、私のYouTubeチャンネルで詳しく解説しています。1次試験から2次試験の各科目の攻略法を順番に投稿していますので、ぜひご活用ください。

[YouTubeチャンネルはこちら]
https://youtube.com/channel/UC2DVVfq-6H3O3qTUBy-gpoQ?si=IXIJhNu-DrzaLFNz

皆さんの合格を心から応援しています。時間配分を味方につけて、2次試験突破を目指しましょう!

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