10月1日は「日本酒の日」、全国一斉カンパイ!なんてイベントが行われるのですが、受験生皆さんの乾杯は試験終了まで取っておきましょう。今回は多々ある私の酒の失敗談ではなくて、二次試験の失敗談をお伝えしたいと思います。
私はR5年度とR6年度の2回、二次試験を受けました。やはり1年目の方が失敗は多かったと思います。もう直前期でクセを直すのは難しいかもしれません。けれど、もし似たようなことをやっている方がいらしたら今すぐ軌道修正してくださいね。まだ間に合います。
①自己採点が適当
自分でも本当に何をやっていたのかと思うのですが、過去問等の振り返りにおいて「模範解答はなぜそのような表現になっているのか」をほとんど考えることなく、意味内容から遠いか近いかで自己採点をやっていました。
これの良くないところは、題意や制約をどうやって与件文の情報から構成しているのかという設問解釈のアプローチを無視しており、解答の書き方がだんだん「当てもん」になっていってしまうことです。
もしこういった方がおられたら、すぐに設問解釈から解答を組み立てる方向に舵を切ってください。二次試験のほとんどの問題はアイデア問題ではありません。題意・制約条件を正確に把握し、与件文の情報とそれに付随する関連知識をまとめて、聞かれていることに素直に答える試験です。私はどんどん悪い方にいってしまったので、2年目にこのクセを直すのに苦労しました。
②他の方法を試さない
私は5色ペンを使用して与件文をチェックするのを推奨する派なのですが、一年目はシャーペン黒1色でした。
その理由は、5色を試してみるのがめんどくさかったから…
確かに色ペンの塗分けは時間のロスを発生させますが、視認性にはずっと優れています。このメリット・デメリットを一度も試すことなく、シャーペン一本のがかっこいい(?)みたいな謎のこだわりに固執していました。
塗分けに関してはご自分にあった方法のどちらでも良いとは思います。しかし、ある一つの方法しか試していないのはもったいないです。事実2年目に私は5色ペンを試してよっぽど自分にあっていたことを思い知りました。後の祭りでしたが…
同じように電卓を左手で打つのも2年目から覚えたのですが、やり方を変えてみて良かったと思います。
③焦って色々な教材に手を出す
②とは真逆のベクトルでやらかしたことが、直前期にさしかかり不安が募る一方となり、何とかそれを落ち着かせようと今までさわってこなかった新しい教材やかなり古い年度の過去問をやりはじめたことです。しかし、①のように振り返りが適当なので、解答が「あってる・あってない」という見方しかできず、ほとんど方法論が身につかないまま、単純に「過去問をやった」という妙な自信だけを積み上げる結果となっていました。
直前期は必要以上に新しい教材に手を出さず、自分がやってきた問題集や過去問のやり直し、弱い部分を補強するようなスタンスでいいのではないかと私は思います。
あ、もちろん本番の予行練習として初見の問題をやってみるのは全然アリです!(その時も振り返りはしっかりやりましょうね)
④苦手意識に急かされて自滅
急がなくてはと思いすぎると予想もしないやらかしをしてしまうことがあります。私は事例Ⅳでやってしまいました。R5年度の事例Ⅳは最後の3問が文章題なのですが、一枠飛ばしてなぜか真ん中の欄から埋め始めるという奇行をやらかしてしまい、さらにその下の枠まで埋めて初めてずれていることに気付くという悲しい事態になりました。私は事例Ⅳが得意ではなく、この失敗があってもなくとも良い得点にはならなかったとは思いますが、こんなことで貴重な貴重な時間を取られたのは痛恨の極みでした。苦手意識から「急げ急げ」しか考えられていなかったのですが、苦手だからこそ取れる問題は絶対に落とさずに、ムリな問題は捨て問にしてしまうといった割り切った姿勢が必要でした。
試験当日は平生の自分ではいられない場面もあると思います。焦っているのを感じた時こそ一度深呼吸をして、どっしり構えて変なミスをしない態勢を作ってほしいと思います。
まとめ
こうして振り返ると、1年目の私は落ちるべくして落ちていたことがよくわかります。だからこそ、今の時点で似たようなやってしまっている受験生がおられたら、一度ご自身の行動の振り返りと、残りの日数での立ち回り方を見直していただければと思います。
模試の結果がもうすぐ返ってくる頃かと思いますが、結果に一喜一憂することなく、なぜそうなったのかという点をしっかり復習して本番に備えてくださいね。応援しています。