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事例演習は数より質!振り返りと再現性が合格の鍵【とっつぁん⑥】

こんにちは、とっつぁんです!


2次試験に向けた勉強のペース、思うように進んでいますか?

取り組み方に迷ったり、焦りを感じたりする方も多い時期かもしれません。

1次試験後から初めて事例問題に取り掛かり、大急ぎで解法習得に挑まれる方。

今回の試験に向けて以前から準備を重ねている方。

今回は受験しないけど、次回以降に向けて情報収集・準備を進めている方。

2次試験に向けたこの時期でもさまざまな方がいらっしゃるかと思います。

今回は、私自身が本試験に挑むにあたって問題演習を行った際に意識していたことをご紹介します。

ただ、意識していた、と言っても解答のTipsというよりも、どのように演習を繰り返していたか、という勉強サイクルに近い内容です。

演習を行った事例数という見せかけの安心感

2次試験の勉強に関して、SNSなどを見ていると、

「最低◯事例解いておいた方がいい!」「私は合計◯事例解きました!」

といった声を目にすることも多いと思います。

こういった情報を目にすると、「自分も最低◯事例はやらないと、、、、」と焦ることもあると思います。

もちろん、一定の演習量をこなすことには意味があります。

問題の傾向を掴む、時間配分に慣れる、解答の型を定着させるといった点で、一定量の練習は不可欠です。

しかし、実際に2年間の受験を経て合格に至った経験から言えば、

事例数の多さそのものが合格を保証するわけではありません。

当たり前ではありますが、大切なのは「事例を解いた後の振り返り」「再度同じ事例を解いたときの定着を確認すること」です。

私が実際に取り組んだ事例数の比較

1年目(R5年度):46事例(R5年1次試験終了後に開始。約3ヶ月で月15事例ペース)

2年目(R6年度):68事例(同年3月より勉強開始。約8ヶ月で月8事例ペース)

1年目は独学で、「目指せ50事例!」とまずは数を重視しました。(50事例は最低やるべき、自分自身が頻繁に目にしていた事例数で設定)

量はこなせたものの、模範解答はどのような記載・単語を使っているのか、採点結果は何点だったか、程度の浅い振り返りが多く、演習が“やりっぱなし”に近い状態でした。

結果、不合格。

2年目は、振り返りの質を高める・解法の定着を促すために、他者からのフィードバックが必要と考え予備校(AAS)を受講しました。

勉強方法としては、AASのカリキュラムに沿って進め、1事例ごとに解答直後の自己添削、予備校での添削後の解説確認を必ずセットで行いました。

AASはおおよそ毎週1事例ずつ新たな課題として追加されていきますので、そのペースで実施していました。

なので、1週間で1事例解く+自己採点→添削してもらう→添削結果+解説の再確認をする、翌週は新しい事例で、、、という流れでした。(なので、週の勉強時間は多かったわけではないです)

不明点は添削を依頼する時や質問チャットを活用して解消していました。

また、カリキュラムの課題として出ている事例問題は受講期間中に最大2回まで添削をしていただけたので、

夏以降は2回目の事例演習をする形で、週2事例程度のペースで進めていました。

事例数だけ見るとペースは落ちましたが、自分の解答の振り返りや事例を深く理解することに繋がり学習の質は大きく向上し、合格に繋がったと感じています。

事例演習の「数」と「質」のバランス

事例を多く解く方法としては、大きく3つあります。それぞれ目的効果は異なると考えています。

1. 多年度の過去問題を解く

 → さまざまな出題傾向を経験し、解法のパターンを知る・身につける。

2. 同じ過去問を再度解く

 → 一度解いた問題を再度解くことで、抑えるべきポイントを理解できているか、再現性(型)が定着しているかを確認する。

3. 予備校の模試やオリジナル問題を解く

 → 完全に初見の問題に対して、学んだ解法(予備校のメソッド等)を再現できるか試す。

このうち、

1.「多年度の過去問題を解く」でさまざまなパターンを覚え

2.「同じ問題を再度解くこと」が定着を確認すること

が最も重要だと思います。

また、3の模試については「受験生の中での立ち位置(偏差値)を知る」という意味で1〜2回受けるのは有効ですが、他校のオリジナル問題まで網羅する必要はないかな、と思っています。

各予備校には独自の型があるので、オリジナル問題の解説を読んでもわからないことが多いためです。むしろ自分が信じる解答の型・長く学習してきた型に沿った学習を深める方が効果的です。

振り返りと定着確認の重要性

実際に演習をした後にやるべきことは以下の2つです。

初めて解く事例は振り返りを丁寧に行うこと

  • 与件文や設問文で拾いきれなかった情報はないか
  • 解答プロセスで抜けたステップはなかったか
  • 解答の型に沿った解答ができていたか
  • どのような解答プロセスや型を用いてその解答を導き出したのか

演習段階では、初めて解く事例の場合は、何点だったか、模範解答の内容とあっていたか、はあまり気にしなくても良いと思います。

自分の解答内容、解答を導き出すまでのプロセス、解答の型

解説の内容

ギャップを把握し埋めていくことが重要です。

(予備校など第三者に質問できる環境がある方は積極的に疑問点をぶつけてみましょう!)

また、その事例に限らず、他の事例を解いたときにも同じようなミスをしている場合は、要改善ポイントとして認識しておくと良いです。

再度同じ事例を解き直し、定着を確認すること

2回3回と同じ事例を解いていく際は、①の内容に加えて、

  • 以前同じ事例を解いた時のミスを繰り返していないか、書けていた内容は同じように書けているか
  • 解答文の暗記ではなく、解答の型に則った再現性あるプロセスで解答ができているか

を確認していきます。

特に、解答を導き出すプロセス(型)が定着できているかの確認は、試験対策として最重要項目だと思っています。

2回以上同じ問題を解いていると、前回解いた時は模範解答にこれが書いてあったな、、、と記憶が蘇り、解答してしまうことがありますが、

これではあくまでも”その事例だけ”で通用する解き方をしているだけであり、本試験対策にはなりません。

本試験では、初見の問題に対して・限られた時間で・診断士として求められている解答を導き出すことが必要になります。

その年度特有の傾向や新たな切り口もあるので、そのようなイレギュラーに対応できるような基礎を身につけておかなければなりません。

ですので、解答を導き出すプロセス(型)が定着できていることが重要になります。

もし、前回解いた時、模範解答にこれが書いてあったな、、、と記憶が蘇ってきてしまった場合は、

その根拠ってなんだっけ?どこから読み取れるんだろうか?

を整理し、自分なりに根拠を腹落ちさせた上で解答するようにしましょう。

このような意識で事例を繰り返すことで、ただ「こなした事例数」が増えるのではなく、解答の精度と再現性が積み上がっていきます

重要なのは、解答の型を覚え、その型に沿った解答を本番でもできるようにすることですので

事例の数や点数に惑わされずに、1事例1事例を振り返ることを意識して演習をしてみてください。

終わりに:事例演習で大事なことは解答のプロセス「型」を身に付けられているかを確認すること

試験合格に必要な事例演習の対応としては、

・ 事例演習は数をこなす以上に、解いた後の振り返り再度解いたときの解答プロセスの定着確認が合格に直結する。

・ 同じ事例を解き直すことで、解答の「型」が再現できるか確認し、本番での安定性を高める。

だと思っています。

演習の質を高め、解答を再現できる状態に持っていくこと、本試験会場でも発揮できるようにすることが、最終的に合格への近道になります。

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