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【ミューる】第5回 二次試験事例Ⅳ学習のすすめ方

一次試験お疲れさまでした。自己採点で合格ラインを超えた方おめでとうございます。

SNS上でも二次試験の学習のすすめ方について溢れる時期なので、事例Ⅳでおすすめの参考書と何を学ぶかの目的、学習順、経営分析とCVP分析、CF計算書について書きたいと思います。

おすすめ参考書とその順番


①マンガでわかる管理会計(オーム社):事例Ⅳで頻出の分野を一通り見渡せ、論述で使える内容も入っている。P24の会社のお金の流れは簡単ですが第1問経営指標で必要な発想が書かれております。


②事例Ⅳの解き方(TAC出版):最初は基本問題と応用問題をすすめる。過去問チャレンジはのちの年度毎過去問実戦にとっておく。①で記載のないCF計算書はここで学習。

③事例Ⅳが好きになる 攻略マスターガイド(戦研ストア):②で助走した上でもう一段高いレベルの解き方考え方を身につける。

④過去問演習(各年度通し、AASでダウンロード)
 事例Ⅳが好きになる 過去問マスターガイド(戦研ストア) 
 ①から③で、過去問を年度毎に解いていきます。答え合わせには上記を利用します。ここまでが最低限進めたいところです。H26年以降11年分がやっておく目安だと思います。

時間があれば
⑤30日完成!事例Ⅳ合格点突破計算問題集(同友館)
 合格者ですすめる方も多いと思います。昔はこれしかなかったため重宝しましたが、内容ごとの難易度がバラバラであり、それなりに難しいクセのある問題が突然出てくるので、今は上の②、③をこなした後の練習問題という位置づけになると思います。

⑥みんな欲しかった 簿記の教科書 日商1級 工業簿記・原価計算3(TAC出版)
 事例Ⅳの範囲と被りも多く、論述でも必要な項目が網羅されていますがオーバーワークぎみでもあるので余裕ある人だけにおすすめです。

事例Ⅳ 頻出分野の概観 経営分析とCVP分析、CF計算書

1.経営分析 第1問
 絶対落とせないところ。テキストを見るといっぱい経営指標があるが、事例Ⅳで使える(使いやすい)指標は基本5つだけです。聞き方であるのは、他社比較でD社の特徴、課題を書く。前年度比較で改善、悪化を書く。この2パターンです。
 前述の「①マンガでわかる管理会計」の24~25ページに資金の動きが載っています。
 A)株主の出資と銀行などから借入で資金を調達。(①自己資本比率)
 B)調達した資金から「棚卸資産」や「固定資産」を購入する。
  購入した「棚卸資産」や「固定資産」から生み出された財・サービスを売上。
  (②棚卸資産回転率・③固定資産回転率)
 C)売上げた結果で利益がでる。(④売上高総利益率、⑤売上高営業利益率)


 このA)~C)の流れが会社のお金の動きの基本ですので「これがわかっているよ。」を
 アピールする場が、事例Ⅳ:第1問の記述ということです。
 だからこそ、5つの指標を使いこなすことから考えるべきというのが、当方の考えです。

 D)なお令和4年度で出題された付加価値ですが、付加価値と利益のイメージの違いを説明しておきます。
   会社活動の結果で「会社に残るお金」が利益。
   (株式会社XXという無機的なハコが主体)
   よって人件費と減価償却費も会社の外に流出した金と捉えます。
   会社活動全体の生産活動総額「会社のヒトや各種資産が生み出した価値」が付加価値。
   (ヒトや資産を含む有機的集合体が主体)その活動実績ということ。
   よって人件費と減価償却費等は付加価値には含まれます。

2.CVP分析(Cost Volume Profit)
 いろいろな説明がありますが、
  売上-変動費ー固定費=利益・・・A)
 これをVolumeとCostの関係から量が変わると比例して増える変動費、
 変化しない固定費の特質を利用して目標の利益のために必要な販売量=売上を見つけようということです。

 A)の目標利益と量により変わらない固定費が所与であればこれをまとめて
  固定費+利益=売上高ー変動費=限界利益 となればよいということになります。

 途中式の書き方は
 ①固定費+欲しい利益=欲しい限界利益 これだけ限界利益を稼げばいい。
 ②欲しい限界利益に対応する売上高は 欲しい限界利益/所与の限界利益率 =欲しい売上高
 この2段階の処理がわかっていますをアピールすることが大切です。
 (損益分岐点分析のときは欲しい利益が0というだけ)

3. CF計算書
 ここ10年出題はありませんが、万が一出題されてできないと挽回不能になるため抑えておく必要があります。

①スタートは当期税引前利益
②減価償却費、引当金繰入はキャシュの支出ない費用だから+
③特別利益、営業外利益を- 特別損失、営業外費用を+ →「営業」利益ベースに戻すため
④営業債権の前年からの増加は- →売り上げたけれども回収していないのでキャッシュ増えていない
⑤棚卸資産の前年からの増加を- →原価を当期の仕入額に修正。原価になってないがキャッシュ減った。
⑥仕入債務の前年からの増加を+ →⑤で仕入たけどまだ払ってないから調整、払ってない分はキャッシュ減ってない。
⑦小計を導出 営業利益に対応したキャッシュフロー
⑧受け取った利息を+  →期中の受取なので③と違うこともある
⑨支払った利息を-   →期中の支払いなので③と違うこともある
⑩法人税支払額を-
⑪営業キャッシュフロー 上記すべての合計

 以上、事例Ⅳで最低限戦えるためのことを書かせていただきました。

 スタートダッシュ大切ですので頑張ってください。

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