どうも、SNYです。
今年も診断士1次試験が迫ってきていますね。AASは2次試験対策に特化している講座ですが、診断士試験は1次試験の突破が欠かせません。
2次試験とは性質が違う、2日間・7科目の短答試験です。
振り返るとさすがに苦労したのは2次試験なんですが、1次試験にも違ったキツさがあります。
今年1次試験を受けられる方や、保険受験をされる方に向けて、今日は難しさについて振り返ってみようと思います。
1次試験の難しさ
科目が多い
単純に科目が多いです。多いことの何が難しいかというと、頭の切り替えを行う必要があるんですね。
試験勉強の時から試験中まで。人間はマルチタスクを行うとどうしても効率が下がりますから、フルパフォーマンスで臨むことが難しいです。
初日の最終科目は運営管理ですが、慣れない製造現場の改善手法やツール、用語や計算など、なかなかハードだった記憶があります。
ただ、財務会計以外は比較的時間に余裕がありますから、落ち着きながら回答するよう心がければいいはずです。
選択肢の言い回しが難しい
1次試験の問題文は、絶妙に読みにくい文章で記述されることが多いですね。
特に企業経営理論では、専門用語や難解な状況説明が多く、読み解くのに神経を使います。
ちょっと引いた目線で見ると正解は当然わかるものでも、当日の緊張の中では冷静さを保つことが難しいです。
そのため混乱して間違った回答をしてしまう、これはあるあるですよね。
2次試験では読み解くのが難しいのは事例4、一部事例3のビジネスモデルに関してでしょうか。
ただし、1次試験は難文を読む能力が問われているように感じるので、しっかり対応する必要がありますね。
7科目を2日間行うことが体力的にキツい
私は20代で体力はまだまだあるほうだと思うんですが、2日間集中して7科目、難解な文章や暗記のアウトプット、財務会計の計算問題を行うことはやっぱりキツかったです。
カプセルホテルに連泊して試験を受けたのですが、遠征の疲れや慣れない環境への心理的負担があり、2日目が終わった後、しばらく汗が止まらなくなりました。
1次試験は自己採点ができるので、無事合格圏であることを確認でき、2次試験の対策にきりかえられました。
科目ごとの難易度は、他の難関国家資格と比べると深さがない分簡単に感じることもありますが、やはり複数の視点を持ちながら7科目を乗り越えることは大変です。
2次試験は1日で80分×4科目、しかも最後はあの事例4ですから、それもそれで大変なんですけどね。
当日は落ち着くことが大切
過度の緊張は抑えたほうがいいと思いますが、少し緊張感をもって臨むほうが頭の回転がよくなります。
水分補給をしっかり行いながら、休憩時間に糖分補給を行って、真っ向から向き合いましょう!
今日の一問
中小企業診断士第1次試験 令和3年度 財務会計 第9問から出題です。
キャッシュフローが増加する原因として、最も適切なものはどれか。
ア 売掛金の減少
イ 仕入債務の減少
ウ 棚卸資産の増加
エ 長期借入金の減少
解説
正解:ア
ア 適切
売掛金の減少とは、これまで掛けで販売していた商品・サービスに対して現金回収が進んだことを意味します。売掛金が減るということは、キャッシュ(現金)の流入があったことを示し、キャッシュフローの増加要因となります。特に営業活動によるキャッシュフローの増加と関連します。
イ 不適切
仕入債務の減少は、掛けで仕入れていた代金を現金で支払ったことを意味します。つまり、キャッシュが社外に流出している状態であり、キャッシュフローは減少します。
ウ 不適切
棚卸資産の増加は、在庫が増加したことを意味し、仕入れなどで現金が支払われたにもかかわらず、まだ売上につながっていない状態です。このため、キャッシュが社内にとどまってはいるものの使われており、キャッシュフローは減少します。
エ 不適切
長期借入金の減少は、返済が行われたことを意味します。借入金の返済には現金の支出が伴うため、キャッシュが減少し、キャッシュフローは減少します。
今回は以上です。次回もよろしくお願いします!