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【たか50-50】第2回:R6年度経営情報システムの対策コスパについて

こんにちは。たか50-50です。
今回は1次試験 経営情報システムの傾向についての簡単な考察を述べさせていただきます。

目次

経営情報システムについて

中小企業DX化推進が叫ばれる今日、経営情報システムの重要度は増していると推察されます。また、IT系は技術進化が速い分野でもあります。こういったことからIT系のど真ん中で業務している人以外にはこの科目は手に余ることが懸念されます。
試験対策も定番学習テキストに加えて毎年新しい知識を入れる必要があるのではないか、そんな余裕はないよというのが大方の反応ではと思います。
そこでR5(2023)1次試験合格のわたしの知識は通用するのか、1年で陳腐化しているのか、ノー勉でR6(2024)問題を解いてみた感想を述べさせていただきます。

結論:

  • 体系的学習により最新用語の知識を追う必要は薄い
  • 重要論点の着実な理解が60点への必要条件
  • なじみのない問題はヒントが埋め込まれているはず、落ち着いて対応すべし

つまり、他情報系資格試験やテキストに手を伸ばす必要は薄く、診断士試験の定番テキストで対応可能ではとの感想です。ただしある程度はDXやAI等の動向を扱ったニュースを目に留めておく必要はありの前提です。
以下、そのように考えた経緯です。

難易度分析

私なりの分類は下記です。
(私の基礎力は末尾に付記しています)

難易度

  • 捨て問レベル: 3問
  • 新傾向問題 : 4問
  • 定番問題  : 18問

【捨て問レベル】
第14問:アジャイル開発、スクラムの特徴  
 プロダクトバックログ、スプリントレビュー、レトロスペクティブで頭が??
第16問:ソフトウェア開発工数見積もり手法 
 CoBRA、LOCはうっすら記憶があるがCOCOMO法、COSMIC法は初耳
第19問:CSIRT、CVE等の情報セキュリティ管理用語説明  
 完全に初耳オンパレード

【新傾向/新トピック問題】 
第10問:IT政策
第12問:ビジネスモデルキャンパス
第13問:キャッシュレス決済
第17問:パスキー
ただしこれらは設問文の文脈や対象スコープ、限定語句や日常生活経験などから消去法で正解にたどり着くことが可能なように設計してあるとも考えられ、基礎知識を前提とした定番問題よりむしろ与しやすいと思いました。

【定番問題】
・全体的には4~5論点の正誤の組み合わせで聞かれており正解への難易度が高い
クラウドサービス、バックアップ、工数見積もり、サイバー攻撃、等
・DB正規化、SQLは設問中の論点が1-2個でおおまかにでも理解していれば正解しやすい
・統計は基本は捨て問:ただしR6年の統計は易し目で、〇〇検定等ではなく分類の基本である最頻値と中央値の定義がわかっていれば問題文を読めばわかる。ただし残り時間が少ない中では焦るはず。第23問も問題文の定義に沿って計算すればよい。落ち着いて対応すべし

結果と自信度

ちなみに解いた際の結果と自信度は以下でした。
 68点 (17/25問)

  • 自信あり解答:       5/6問
  • それなりに絞り込んで解答: 3/5問
  • かなり迷いつつ解答:    5/10問
  • 勘、文脈推測で解答:    4/4問

理解/記憶があいまいで迷った問題は50%程度の正答率でした。
勘というのは悪あがきした後の勘であり結果的に絞り込まれていたのかもしれません。

仮に10時間ほど勉強していたら?
ひととおりの用語確認と公式等の短期暗記を行っていたとしても望めるのは(たった)4点アップ程度でした。
第1問:タッチパネル (静電式、赤外線式の特徴)
第21問:アーンドバリュー見積り計算 (勘で〇)
ある意味、60点レベルの実力から70点超を目指すのはコスパが悪いと感じました。

以上から、

  • 幅広い知識を学習する必要がある1次受験生にとっては、細かな専門的論点まで聞いてくるやっかいな科目
  • 1-2回テキストを読んだレベルでは自信をもって回答できる問題は数問のみ。他は選択しを2-3個まで絞り込めるがその正答確率は50%と覚悟
  • 解答後の自信は得られにくいが目新しい問題がむしろ得点源になりうる
  • ある程度の基礎力があればそこから上積みで勉強しても効果は得られにくい

というのが今回持った感想です。

本番へ向けた対策案

独特の用語オンパレードに惑わされず主要論点の理解を深める対策が効果的と感じました。

  • テキストで体系的に主要論点を理解し、定番問題の例題正答率を80%超に高める
  • テキストにない新傾向の問題が出た場合は文脈や言い回しから丹念に消去法で正答を探す。忙しい中で知識を拡げるための特別の対策は優先度低い
  • 本番で3~5問程度は捨て問として割り切る、動揺しない、時間浪費しない

以上、お読みいただきありがとうございました。
少しでもご参考になれば幸いです。

補足:私の基礎力

1次試験結果:
R4年:60点
R5件:72点

得意科目として80点超をとる実力があるわけではありませんが、そこそこの勉強で60点をとる基礎力はあるという感じです。

IT業界経験はありませんが、理系大学卒で20年超のメーカー勤務のため周辺知識は蓄積されているというスタートでした(他科目に比べ相対的な得意科目)。ただし役に立ったのは文字コードやインターネットプロトコル関係のみで点数にして8~12点のアドバンテージがあった程度との感覚です。

勉強法:
1年目:スタディングのオンライン動画と過去問演習
2年目:TACスピードテキスト&問題集

1年目は他科目が間に合わず情報システムは動画を一度見て練習問題と過去問を1~2周回した程度です。体系的理解でなく局所的に頻出論点を理解した感覚です。
2年目はテキストにてじっくり全体像と主要論点を学ぶことができました。目先の試験のためだけでなく知識をつけたという意味では充実感がありました。80点いけるのではとの感覚でしたがやはり本試験は難しく72点でした。(1年目で科目合格権利を持ちつつも2年目は他科目の失敗カバーのため受験)

お勧め2次対策講座

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