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わたしの再現答案リアル解説(R06事例1 62点) たか50-50

本日解説するわたしの再現答案はこちらです(R06年度事例1 62点) たか50-50

こんにちは! たか50-50です。
今回はR6年度事例1の再現答案解説を記述させていただきます。

事例1について、私が本番で心がけていたことは下記のポイントです。
・大きな戦略の流れを押さえること
・設問のレイヤー、<戦略、組織(構造x文化)、人事(能力xモラール)>を意識すること

第1問(配点20点)

[設問文]
 A社の2000年当時における⒜強みと⒝弱みについて、それぞれ30字以内で答えよ。

私の回答
強み:きめ細かいニーズ対応で荷主の信頼獲得②倉庫保管サービス能力
弱み:①新規開拓力が弱い②管理体質が旧態依然で業務が非効率

解釈
「2000年当時における」時制に注意してオーソドックスに強み弱みを抽出すればよい。
30字なのでそれぞれ2つまたは3つの要素を抽出したい。あとの設問を意識して優先順位を考えればよい。

考え方
基本的に与件文前半部分からの抽出でよいだろう。弱みは明確に書かれているので抽出しやすい。強みは倉庫保管サービスは間違いないと思うが、時制を考えるともう一つをどう表現するか難しい。

振返り
強みは3PLにつながる表現ができればよかったかと思います。

第2問(配点20点) 

[設問文]
 なぜ、A社は、首都圏の市場を開拓するためにプロジェクトチームを組織したのか。また、長女(後の2代目)をプロジェクトリーダーに任命した狙いは何か。100字以内で答えよ。

私の回答
理由は、若手とともに新しいやり方・発想で首都圏物流需要を開拓するため。狙いは、①2代目の物流企画・営業経験を活用し新事業開発を進める②新事業開発経験により後継者として育成し円滑な承継を図る。

解釈
前半は組織構造について、後半は後継者育成の観点で問われている。

考え方
プロジェクトチームを組織したのは知識・文脈からも迅速に市場ニーズに対応させるためだろう。若手のみとしている点は柔軟な発想ですすめるためか。長女任命の狙いは経験知識の活用と育成で問題ないだろう。
(入社経験の浅い長女と若手1名と新規採用に競争の激しい首都圏開拓を任せるのか、すごいな)

振返り
前半では既存組織では適さない理由にも言及できればよかったです。後半はあまり今回のケースを深く考えずに過去問解答に引っ張られてしまいました。

第3問(配点20点) 

[設問文]
 なぜ、Z社はA社に案件を持ちかけたのか。100字以内で答えよ。

私の回答
理由は、①A社の地元県への進出においてA社物流ネットワークが活用でき②2代目長男の提案力により情報システムを活用した首都圏事業部の効率的受注処理や在庫管理を高く評価し、有効な協業先と考えた為。

解釈
問題文が短く、問われている真意の解釈が難しい。基本的にはZ社になくA社にある資源、強みを活かす観点を探せばよいであろう。

考え方
A社の地元県での強みであるネットワークと、首都圏の強みである情報システム力からひとつずつ抜き出すこととする。

振返り
A社の地元県での強みはごまかして表現してしまいました。もっと具体的にかければよかったです。後半をどうまとめるか苦心して10分近くかけてしまいました。

第4問(配点40点)

[設問文]
  今後、A社が3PL事業者となるための事業展開について、以下の設問に答えよ。

(設問1)
  2024年の創業経営者の助言による配置転換の狙いは何か。80字以内で答えよ。

私の回答
狙いは、①首都圏事業部との業務連携強化で県内事業部の在庫管理等の業務遂行能力向上を図り②2代目長男のリーダーシップで県内事業部の古い慣習と組織体質を変革する為。

解釈
3PL事業者となるためにそれまでの組織が適していないという前提で考える。組織だから構造と文化で答えるべきか。

考え方
県内と首都圏の連携不足は使いたい。もう1点は文化面から古い風土を長男に改革させる方向とする。

振返り
経営幹部の補佐による長女の全社掌握についても言及すべきでした。また、長男には改革実行力があるという前提で解答しましたが、与件文のやや独断的な面という記述はネガティブ面を意図されているのかもしれません。さらに組織文化面はここでは求められてはいなかった可能性もあります。

(設問2)
 A社がZ社との取引関係を強化していくために必要な施策を、100字以内で助言せよ。

私の回答
施策は、①情報システム活用による在庫管理強化と機動的な商品補充対応②サービス向上による大手3PLとのサービス差別化③能力・成果に応じた公平な人事処遇制度導入でモラール向上④委託先人手不足への対応。

解釈
3PLへ向けた組織能力向上という点でまとめたい。切り口はサービス面と人材面か。

考え方
まずはなぜZ社取引が限定的となっているかを掘り下げねばならない。また、終盤13段落に課題が羅列されていたのでそれらの裏返しを行う。

振返り
人事処遇制度と人手不足対応については具体的施策が示せず課題抽出のみとなりました。できれば整理してサービス面と人事面の2要素にまとめられればよかったですが、解答ではうまく整理できず①~④の羅列型となりました。ただし本番の時間切迫感の中では一応の及第点ではないかと思います。

全体を通じて

物流業界の人手不足、2024年問題はひょっとしたらと考えていました(だからと言って特に対策をしていなかったですが)。 3PLを目指すという全体ストーリー、レガシーの県内事業部と新設の首都圏事業部の断絶課題はつかみやすかった印象です。ただし設問にうまく答えられたかというと、表面的にごまかした解答にとどまっているという自覚はありました。そのため62点という結果は納得(ほっとした)のものでした。1年間の勉強を振り返ると実力が出し切れたかという点では悔しいところはありますが、やはり学習の成果を出し切るには本番の対応力が必要と痛感いたしました。

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