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わたしの再現答案リアル解説(R06事例2 68点) カズ

本日解説するわたしの再現答案はこちらです(R06年度事例2 68点) カズ

こんにちは、カズです。
今回はR06年度事例2の私の再現答案について解説します。

第1問(配点 20 点)

[設問文]
B 社の現状について、SWOT 分析をせよ。各要素について①~④の解答欄にそれぞれ 40 字以内で説明すること。

再現答案
①S 3代目の高いセンスと企画力、自前店舗の存在、地場産業関係者との良好な関係性。
②W X焼に関する社会全般への情報発信の滞り、販路の縮小、オンライン活用ノウハウの不足。
③O 食器愛好家が多く集まる陶磁器祭り、クリエイター志望の新規窯元、視聴者からの問合せ。
④T 安価でデザインの良い陶磁器の普及、人口減少に伴う陶磁器の需要減少、窯元の零細化。

解答作成プロセスの紹介
 私の場合、与件文を読む際、3色のマーカーを使ってチェックを入れながら読んでいました。水色やピンクでチェックした要素を見ながら重要要素を抜き出して骨子を作り、解答作成しました。

・水色 :自社の強みや機会に関連しそうな内容(ポジティブ要素)
・ピンク:自社の弱みや脅威に関連しそうな内容(ネガティブ要素)
・黄色 :社長の想いやその他の重要そうな内容(「」で囲われている内容など)

 試験本番では、弱みに該当する要素(ピンク)があまりチェックできておらず、弱みに書くことないじゃん…と少し焦りました。何かしら書かなくてはいけないと考え、骨子作成時には脅威としてピックアップしていた「X焼に関する社会全般への情報発信の滞り、販路の縮小」を弱みの欄に移動させて書くことにしました。

振り返り
 試験後に落ち着いて考えてみると、「新鮮味もないし、安くもない」が弱みだったかな…?と思いましたが、この部分には(「」がついていたためか)ピンクではなく黄色でマーキングしていたため、骨子作成時には弱みとして認識できませんでした。2色にしておけばよかった…

第2問(配点25点)

[設問文]
 X 市は、ふるさと納税の返礼品として X 焼を活用したいと考えている。現在でも市の返礼品の中に X 焼はあるが、全国の返礼品の中で埋もれている状態にある。
 3 代目は、X 市から「返礼品の中でもっと目立ち、市と X 焼のファンを増やすような返礼品の企画を考えてほしい」と依頼を受けた。ブランド価値構造のうち、消費者にもたらす感覚価値と観念価値を意識して、返礼品の企画を 100 字以内で提案せよ。

再現答案
3代目の高いセンスと、クリエイター志望の窯元の新しい作風を活かし、芸術性のあるコラボ商品を提供。また窯元の見学ツアーを提供してX焼の歴史を伝え、見た目や使い勝手と歴史背景の両面からブランド力を高める。

解答作成プロセスの紹介
 まず設問文を読んだ第一印象が「感覚価値、観念価値とは何ぞ…?」知識として入っていませんでした。しかしあまり慌てずに、「与件にヒントあるかな。ヒント無ければみんな書けないだろう。」と考え、解答する順番は最後に回しました。
 与件文を読み終わっても、感覚価値・観念価値に明確につながりそうなヒントはなかったので、とりあえず方向性の異なる2つの要素を入れようと、以下のような解答の方向性を決めて、解答作成しました

 ・感覚価値:見た目とか使い勝手とか、直感的なことかな…?
 ・観念価値:X焼のイメージUPになること… 歴史とかかな?

振り返り
 観念価値の意味が分からなかった割には、最低限は書けたように思います。反省点として、B社の強みの要素を入れられるともう少し加点される可能性があったかな、と思います。

第3問

[設問文]
 X 焼には窯元それぞれの魅力があるため、 3 代目は、消費者がいろいろな窯元の陶磁器を手にとれる機会をつくりたいと思っている。しかし、陶磁器祭りで接客をしていると、「あれもこれも欲しいが、家にはもうたくさんの食器がある。収納スペースがないし、今あるものも捨てられない」と購入をためらう食器愛好家の声をよく耳にする。
 3 代目は、自社や窯元の事業機会拡大を図る一方、こうした食器愛好家のニーズを充足する新規事業を手がけたいと考えている。どのような事業内容にすべきか、100字以内で提案せよ。

再現答案
見て気になった食器を借りられるシェアリング事業を展開すべき。気分や季節に合った食器を使用でき、気に入った物は購入も可能にする。不要になった食器の引き取りも行い、家の収納とシェアリング在庫を共に確保する。

解答作成プロセスの紹介
 「あれもこれも欲しい」「収納スペースがない、捨てられない」この部分を読んで、シェアリングエコノミーを問われている問題では…?と真っ先に考えました。(シェアリングエコノミーは、自分のファイナルペーパーにも書いていたくらい、目を付けていました)

振り返り
 解答の方向性がシェアリングエコノミーとすぐに決まり、あまり悩まず短時間で解答できた点は良かったです。一方で、文章がやや冗長で文字数が足りずに書きたい内容を書ききれなかったのは反省点です。実際には「ニーズを充足する新規事業を低コストで始められる」といった要素まで入れたかったです。

第4問

[設問文]
 EC サイトの新規顧客は増えたが、 3 代目は顧客の顔を直接見ながら販売できない寂しさも感じ始めた。
3 代目は、今後は、X 市の地元で開く店舗と EC サイトの両方を利用する顧客を増やしていきたいと考えるようになった。B 社にはどのような施策が必要か、150 字以内で具体的に提案せよ。

再現答案
施策は①陶磁器祭りでX焼の魅力を直接発信し、購入者にはオンラインクーポンを発行し、リピート購入を促す②動画やECサイトで店舗を紹介し、新規窯元との協業で新鮮味のある店舗限定商品を販売して競合との差別化・地域活性化を図る③店舗でECサイトを宣伝し、双方の顧客を循環させて固定客化を図る。

解答作成プロセスの紹介
 「X焼の地位向上のために尽力すると決めた」という記述が頭に強く残っており、それを軸に解答を作成しました。リアルとオンラインの両方に触れる必要があると考えて、①リアル⇒②オンライン⇒③相乗効果、といった流れで施策を並べました。また、「新鮮味もないし、安くもない」という記述も頭に残っており、新鮮味を出す施策を入れようとも考えました。

振り返り
 設問の意図を踏まえると、オンラインの顧客が増えてきている状況下で寂しい、リアルを増やしたいという想いであるため、オンライン客をリアル店舗へ誘導する施策を先に書いたほうが良かった気がします。また、カフェスペースのことを完全に見落としていましたが、リアルの施策で「カフェスペースで映える郷土料理を提供」とかも入れたかったです。

終わりに

 私が合格ライン越え(68点)できた主な要因は、以下の2点だったと感じます。

・意味が分からないワードがあっても慌てず、できる範囲で最善を尽くしたこと。(第2問)
・シェアリングエコノミーに目を付けていたことで、短時間で解答が書けたこと。(第3問)

 ちょっと難しい問題が出題されても、きっと他の受験生も答えられないだろうと割り切って、そこに時間を使いすぎないことや、メンタルが沈まないようにすることが重要と思います。
 事例2が終わっても、後に2事例控えています。終了後にミスに気付いても修正はできませんし、くよくよしても仕方がないので、「よし!全問書ききった!次は事例3!」くらいのノリで、振り返らずに頭を切り替えていました。試験当日のメンタル、重要だと思います。

 シェアリングエコノミーに関しては、たまたま山をはっていた内容で書けたという運要素もありますが、日ごろから気になる・知らないビジネスワードがあれば、簡単に説明できる程度にはしておく癖をつけると良いと思います。テレビやニュースアプリ等で知らないワードが出てきたらネットで調べる、くらいでも十分効果があると思います。

おすすめ書籍紹介
今回は事例2の再現答案紹介でしたので、マーケティングに関する書籍を紹介します。

『マーケティング入門(小川孔輔)』
マーケティングというとコトラーが有名ですが、こちらの本は日本の事例を中心に紹介されているので、日本人はこちらのほうが読みやすいかもしれません。マーケティングを学び始めたときに背伸びをして購入するも、当時は本の分厚さに負けて一度挫折しました…が、最近になって再度読んでみると、マーケティングの基本を網羅的にまとめられていて、とても勉強になります。

『カール教授のビジネス集中講義 マーケティング(平野敦士カール)』
上記の『マーケティング入門』に挫折したときに、こちらの本でマーケティングの基礎を学びました。図表を使ってマーケティング理論をざっと紹介されていて、初学者でも取っつきやすい内容と思います。

お勧め2次対策講座

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