実務従事のプログラムの経験談②

いかがお過ごしでしょうか。

ししまるです。

試験に合格して、中小企業診断士として歩み始めた方も、次の試験に向けて試験勉強に励んでらっしゃる方もいらっしゃるかと思います。

今回は前回に引き続いて、私の実務従事の経験談について、共有させていただきます。

 

補助金申請書の作成~グループワーク~

前回のブログでも紹介したとおり、私は民間企業が主催する実務従事・研修に参加いたしました。座学中心の講義形式の研修後、グループワークを数日に分けて実施します。

実務従事プログラムを主催する会社をモデル企業として、新規事業を考えて、補助金申請を行うというものです。

テーマや切り口については、実際の経営状況などを踏まえて、リアルな形で例示されて、その例示の中から選択することもできますし、全く異なるテーマを取り扱うこともできます。

希望するテーマが同じ方たちとグループを組んで、自社の強み・課題等の現状分析、新規ビジネスのコンセプト、収支計画、新規事業に必要なリソース、ビジネスを遂行するための具体的な方法(アウトソースなどの担い手の検討を含む)を考えて、成長ストーリーをまとめるといった流れになります。

私は、新しいSaaSを考えるというテーマを選択しました。私は本業の勤務先においても、事業部門の企画セクションに従事していますが、こうしたグループワークは実際の業務の雰囲気に近く、臨場感のあるものでした。

参加者の大半は、私自身を含めて、その年に中小企業診断士の試験に合格したばかりの方々も多かったです。同じグループには、コンサル、IT、マーケティング、営業といったバックグラウンドの異なる皆さんと一緒にグループワークを行うことができて、非常に有意義な時間を過ごすことができました。

グループワーク終了後に各グループでプレゼンを行って、優秀なプレゼンを決定するようなイベントを行って集合型での実務従事は終了となります。

 

補助金申請書の作成実務~個人ワーク~

グループワークでのコンセプト固めが終わった後は、実際の補助金申請の際に提出する事業計画書を作成することになります。

グループワークは限られた時間で、コンセプトやストーリーの骨格を検討することが中心でした。実際に申請書類に落とし込むための数字作り、細部も含めた事実関係の補強などを個人ワークとして実施します。

実際に申請をしようとする補助金申請の要件などを確認し、その要件を満たす形で、新規事業の意義付け、効果、方法などをまとめていきます。

補助金制度の適用要件は、まさに行政手続きの世界だなと感じました。独特の言い回しなども多く、確り読み込んで理解していく必要があることを感じました。要件を理解するためには、行政の考え方や施策の背景なども理解する必要があり、中小企業政策を正しく理解し、ベクトルを合わせていくことの大切さを学びました。

申請書の作成にあたっては、主催者側で実際に使っている補助金のテンプレートやサンプルが共有されて、こうしたテンプレをベースにして、見よう見まねで作成します。テンプレが確り構築されているので、初心者でも何とか作成できるものなのだなと感じました。

一通り自分で作業してみて、補助金の申請においても大切なポイントは、通常のビジネスの世界で顧客宛てにプレゼンすることや、社内で自分のアイディアを説明することと大きくは変わらないものでした。結局は新規事業に魅力を感じてもらうということになりますので、これまでの企業勤務などで培ってきた社会人としてのスキルを活かすことができるわけです。このように士業でありながら、既存のビジネス経験が活用できるというのは、中小企業診断士の魅力の一つであることを再認識しました。

 

以上、実務従事というテーマで私の体験談を共有させていただきました。少しでも皆様方の気付きなどになれば幸いです。

 

皆様のご健勝を引き続き祈念しております。

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