社会人リスキリング – 自分に合った資格を見極めよう –

お久しぶりです!チューヤンです。このブログ執筆も10回目を迎えました。年末ということでこの1年の棚卸しと来年に向けて意識が向いている方も多いのではないでしょうか。来年は何か資格にチャレンジしようと決意するにも丁度良い季節ですので、ここで実際にお会いした士業の方々とお話しした印象を踏まえて士業資格を比較してみたいと思います。チャレンジする資格選びの参考になれば幸いでございます。

目次

中小企業診断士とのダブルライセンス 比較4士業

今回は私が中小企業診断士になってからお会いした士業の方々の情報を踏まえて書かせていただくので、公認会計士、税理士、社労士、中小企業診断士の4つを比較してみようと思います。最後の「資格学習に向いていそうな人」は完全に私の主観的意見ですのでご容赦を。また年収と各学習時間については前回のブログにも記載があるので是非ご参考まで。
前回のブログ:中小企業診断士とはどんな資格か?│中小企業診断士合格アミーゴス (aas-clover.com)

公認会計士 税理士 社労士 中小企業診断士
受験資格 なし 会計科目:なし
税法科目:所定の業務歴、学習歴が必要
税理士試験受験資格の概要|国税庁 (nta.go.jp)
所定の学歴、業務歴が必要
(短大卒相当でOK)
受験資格について | 社会保険労務士試験オフィシャルサイト (sharosi-siken.or.jp)
なし
合格後の実務要件 実務経験3年以上かつ実務補修の修了
公認会計士の資格取得に関するQ&A:金融庁 (fsa.go.jp)
会計に関する実務経験が通算2年以上
税理士の登録|国税庁 (nta.go.jp)
実務経験2年以上、または事務指定講習の修了
社労士の登録申請について|全国社会保険労務士会連合会 (shakaihokenroumushi.jp)
実務要件15日以上
中小企業庁:申請・届出の手引き (meti.go.jp)
主な独占業務 監査意見の表明(いわゆる会計の外部監査)
公認会計士の仕事内容 | 日本公認会計士協会 (jicpa.or.jp)
税務代理、税務署類の作成、税務相談
4. 申告納税制度|国税庁 (nta.go.jp)
社会保険、労働保険に関する書類の作成・提出代行
社会保険労務士制度 |厚生労働省 (mhlw.go.jp)
なし(産廃業者への診断書作成はできるが独占ではない)
中小企業診断士は独占業務がある?資格を取る意義を解説 | 中小企業診断士試験コラム (agaroot.jp)
中小企業診断士とのシナジー 中堅以上の企業向け業務が多く、業務上のシナジーは税理士より小さい あらゆる事業者が必ず税理士のお世話になっており、税務+αの提案をする上でシナジーは大きい 従業員を雇用する事業者は社労士のお世話になっており、労務+αの提案をする上でシナジーは大きい
必要とされる学習時間
資格の平均年収を比較【難関国家資格の費用対効果をランキングで紹介】
3,500時間 3,000時間 800時間 1,000時間
資格学習に向いてそうな人 会計の最高峰資格のため財務諸表がある程度(簿記2級レベル)わかる前提で考えて上記くらいの勉強量は必要。監査論等は監査を受けたことのある大企業勤めの方は取り掛かりやすい印象。ただし、現役大学生なども受験可能であり学習量で押し切られる可能性も高い。診断士試験の「助言」を会計特化で行うイメージが持てる人は向いてる気がします。 税法という決まり事をキッチリと細かく覚えていくことに抵抗の無い人におすすめ。診断士のような社長の想いや外部環境に応じて提案する仕事が好きな人は趣向が合わない可能性が高いです。税法ってもっとシンプルにできるよね…?とか考えてしまう人はあまり勉強がはかどらない・・・かも。 この4つの内、唯一全てがマークシートで完結する試験。各科目名がすべて労務や年金に関する法律関係のため、正解はあるものの法解釈の観点等で救済措置もある。左記の税法と同様に決まり事キッチリ系ではあるが、年金や労働組合といった割と身近な分野ではあるため、人事系の業務に興味があるという人であれば相性は良い印象。 二次試験の「助言せよ」系の問題に回答できるかどうか。一見答えは無いけど、与えられた条件文(与件文)から最適解を導き出す力が求められる。絶対がないことに柔軟に答えられる思考ができるかどうか。これだけ覚えれば大丈夫!って試験じゃないので、診断士試験に合わない人はきっと税理士とか社労士等の法律キッチリ系が向いている気がします。

上記をご覧になっていかがでしょうか?資格の学習を始めようと考えるきっかけは人それぞれだと思いますが、それなりの時間を投下する必要がありますので社会人として士業資格を取得するのであれば自分に合った資格を目指すのが必須ではないかと考えます。資格試験の内容ってそれなりに考えられているなという気がしていて、試験に受かればすぐに務まるものでもないのですが最低限知っておいてほしいこと、その道の心構えといったものを反映していると思います。つまり自分に合わない試験勉強を乗り切ったとして、合わない士業の仕事が楽しいか考えるのも大切かなと感じています。本業の都合上、必要に迫られて資格取得を目指される方もいらっしゃるでしょうが、もし転職や独立を目的に資格取得を目指す場合は、できればその士業の方に実際にお会いして自分に合っているかどうかを見極めてからチャレンジすることをおすすめいたします。せっかく何百時間、何千時間も学習時間を投下するなら自分にとっての最大リターンを考えて取り組みたいですよね。

おわりに

実はこんな分析してみたのも自分の今後のチャレンジを考えた副産物でした。当初は業務上のイメージから税理士を目指してみようかな、とか考えていたんですが、公認会計士もいいと思うよと会計士の方からアドバイスをいただき、実際に過去問や周辺情報を調べて路線変更を決意いたしました。まだ会計系しか手を付けていなかったのでそのままシフトできたのでサンクコストがほぼゼロなのが救いです。いずれにせよ数年単位のチャレンジなんですが、思い込みだけで突っ走らず業界の方に意見を聞けて本当によかったなと感じています。中小企業診断士であれば私も業界の人としてお答えできることもあると思いますので、何かあれば匿名の質問箱までご連絡ください。
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