診断士開業「できるかな?」⑥2次試験に落ちても診断士になるために!

こんにちは、花柄です。

経営コンサルタントとして独立・開業して3ヶ月が経ちました。

相変わらず、コンサルタント養成塾の課題に対応するとともに、いろいろな研究会や勉強会に顔を出し、診断士としてのインプット中心の生活をしています。

さて、今回は私が中小企業診断士に合格する前のことを書きたいと思います。

5月のこのページに書いたとおり、私は2回目の2次試験に向けて準備をしていた昨年の夏頃から、会社を辞め、中小企業診断士(診断士)として独立する事を考えるようになりました。

そしていよいよ去年のちょうど今頃には「12月末には退職して、2023年の春、或いは遅くとも秋までには診断士になる。」と決心するに至りました。

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でも、昨年の2次試験に100%合格する自信はあったのか?と問われると、100%どころか、10%もありませんでした。

だったら、2次試験に落ちたらどうするつもりだったのか?

2次試験に落ちたら・・・その場合でも、遅くとも2023年の秋には診断士になるべく、中小企業診断士養成過程(養成課程)を受験・修了を目指すことを考えていました。

養成課程とは

中小企業診断士養成課程とは、中小企業庁の示すガイドラインに基づいた「演習」と「実習」により構成されたカリキュラムを修了することにより、2次試験および診断実習が免除されるというものです。養成課程を修了する事で、中小企業診断士登録ができます。つまりは2次試験合格+実務補習or 実務従事15日間と同等の資格を得ることができます。

現在、全国に養成課程は16校(※うち2校は募集なし)ありますが、いずれも特色があります。受講の形態も平日週5日のコースから、勤めながらでも受講できる週末・夜間型などのがあり、受講期間も6ヶ月〜2年とさまざまです。

いろいろと調査の上、私の場合、2次試験に落ちた場合でも半年間、つまりは秋までに中小企業診断士になれる養成課程に応募することを検討しました。

養成課程の選考に向けて

選考の倍率などは公表されていないものの、近年は養成課程受講の希望者も増加傾向にあり、競争率は高くなっているようです。

12月末で会社を辞めると決めた以上、2次試験に落ちて、養成課程にも落ちたら浪人生活です。しかも再び1次試験からやり直しです。

なんとしても浪人は避けたい。

そこで9月頃から、2次試験の勉強と並行して養成課程の選考にむけた準備も始めました。

養成課程の選考準備について

養成課程への応募にあたっての選考は、主に書類選考と面接試験です。

これらに対し、私が行った対策をお示しします;

1)説明会の情報収集

養成課程各校は、それぞれ受講説明会を実施します。

まずはその予定について情報収集し、希望する受講説明会に参加することをお勧めします。

理由は、各養成課程ともに選考がありますが、そのポイントを明確に示していないからです。書類選考では、論文や研究計画書の提出を求められますが、何を書くべきかも詳しく示されません。

ついては、各養成課程の選考に備えて、求める人物像についての情報を得ることが重要だと考えるからです。

2)書類選考に向けての資料作成

各養成課程ともに、書類選考ではテーマを与えられた上で論文の提出などが求められます。

しかし、何をどのように書けば良いのか、全くわかりませんでした。

そこで、大学の社会人MBAコースを目指す人たち向けの、研究計画書の書き方を参考にし、文章を書きました。

限られた字数や制約条件の中で、「なぜ診断士を目指すのか」「養成課程で何を学びたいのか」「養成過程で学んだ事をどのように活かすつもりか」といった3点を重点的に何度も推敲して文章を完成させました。

3)面接対策

養成課程の面接試験についての情報は、ネット上にもほとんど出ていません。

その中でもわかってきたことは、少なくとも以下の点について確認されるということでした。

A)実務実習において、チームワークができる人かどうか。

B)一定以上のPCスキルはあるか。

C)1次試験をベースとした、診断士を目指すものとして最低限の知識はあるか

私が受験した経験から情報提供させていただくと、A)については、これまでチームで成果を出した事例などについて、話せるように準備しておいた方が良いと思います。B)については、面接の前に簡単な課題が出され、その場でPCで作業し、面接時にプレゼンを求められたことがありました。 C)については、面接の前に与件文と課題が与えられ、面接に席で説明するといったことがありました。

養成課程の受験結果

結局、私の場合、2次筆記試験の結果発表前に選考が実施される2校に申し込みました。

2校とも書類選考は合格し、面接試験を受けましたが、最終結果は1勝1敗でした。

それでも、12月中に浪人はないことが確定したことで、少しは落ち着いて退職の日を迎えることができました。

まとめ

昨年の今頃には会社を辞めて診断士になるという、不退転の決意をしたものの、2次試験に絶対合格の自信はありませんでした。

しかし養成課程という次の一手があったことで、少しは落ち着いて次のチャレンジに向けた行動をとることができました。

結果として、2次試験に合格し、5月に診断士登録をすることができましたが、養成課程にむけた準備は決して無駄ではなかったと思っています。

診断士を目指して2次試験の準備をされている皆様の中で、養成課程について検討されている方は、今から試験勉強と並行して養成課程の情報収集をされることをお勧めします。(2次筆記試験前に来年3月期の募集が終わってしまう養成課程もあります。)

養成課程でも面接試験では2次試験と同様の知識をベースとした知識を問われます。2次筆記試験の勉強は診断士になるにあたって重要なものです。あと2ヶ月の追い込み、頑張ってください。

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