2次試験に向けたマインドセット

皆さん、いかがお過ごしでしょうか?ししまるです。

1次試験を受験された方は大変お疲れ様でした。

本当は一息つきたいところですが、10月には2次試験が控えています。厳しい現実ですよね。。。

 

私の1回目の2次試験受験は、準備が間に合わず、案の定、不合格となりました。その後の1年間で2次試験の準備をして合格した経緯があり、ストレートで合格することの難しさを実感しました。

1次試験と2次試験では対策の方法が大きく異なるため、確りと2次試験用の対策をすることが大切であると身をもって経験しました。

 

2次試験に向けた心の準備

参考書や予備校などで様々な解答方法、メソッドが示されていますが、どんなメソッドにも共通して言えることは、論理的な思考プロセスに基づき、与件文や設問文を整理・構造化し、与えられた情報の中で解決方法を纏めることだと思っています。

例えば、顧客として経営コンサルティングのサービスを受けたことがある方は、その際のイメージを思い返してみてください。素人では思いつかないような提案、アイディアや切り口をコンサルタントが示してくれることは稀だと思います(自分自身に全く知見のない領域についてコンサルティングを受ける場合には、知識や経験を伝授してもらうという側面もありますが)。うまく言語化できないものや整理できていない事項について、整理整頓して、綺麗にまとめてもらい、背中を後押ししてくれるといった印象を持ったことはないでしょうか?

2次試験の解答においても同じようなことが言えると思います。

つまり、新しいアイディアを求められているのではなく、物事を理路整然と整理して、1次試験の知識をベースに解答をまとめることが求められています。論述問題の場合、得意分野や専門分野の場合、どうしても自分の考えや経験に基づく主張したくなりますが、ぐっと衝動をおさえて、冷静に物事をまとめるスタンスが大切です。

 

与件文の整理

まずはざっと設問文から読むようにしていました。どのようなことが問われているのか、全体としてどのようなストーリーを用意しているのかをイメージするためには、設問文にざっと触れることが一番よいと考えています。

その上で、事例によって、設問に特徴があるので、事例に合わせた読み方があると思いますが、どの事例にも共通して、私は以下のようなことをやりながら、与件文を読んでいました。

  • 段落ごとにナンバリングして、何を言っているパラグラフなのかを簡単にメモする。
  • 「ポジティブ」な事項(強みや機会)は黄色でマーキングし、「S」や「O」のアルファベットをつけて、「ネガティブ」な事項(弱みや脅威)は、ピンクでマーキングし、「W」や「T」のアルファベットをメモする。
  • 逆説の接続詞や「〇〇していた、~」といったように、前の文脈から変更を意図した表現をチェックする。
  • 与件文の中での繋がりを矢印や線で紐づけする。
  • 設問で問われることとリンケージさせるため、「問2」といったようなメモ書きをする。

 

設問文の理解

2次試験でもっとも重要なのは設問文を理解することだと思います。私は2回の2次試験の受験経験がありますが、1回目と2回目で大きく変わったのは、設問文をより重視して、構造化した上で、何が問われているかを考えることに時間を使うことでした。

解答時間の制約もあり、どうしてもすぐに論述を始めたくなるのですが、設問で問われていることを正しく理解することは、出題者が何を答えさせたいのかを考えることです。2次試験では、自分が中小企業診断士として顧客に解を示す能力を試されていると考えれば、顧客である設問の内容は極めて重要だということが分かると思います。

試験問題なので、難易度を調整するために、あえて分かり難い、または不十分な表現で記載されています。したがって、出題者の意図、事例のストーリーを整理して解答する必要があります。与件文の整理・構造化とあわせて、設問文の整理・構造化も必ずトレーニングするようにして頂けると、合格水準の解答に近づくものと考えています。

 

それでは本日はここまでとさせていただきます。

暑い日が続きますが、体調にお気をつけながら、試験勉強を頑張ってください。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次