日常生活で生産管理を腹落ちさせる

こんにちは。シン・カオス王子です。

全国各地で梅雨入りして、私の住む地域でも雨の日が多くなってきました。

雨の日となると、なんだかテンションが上がらず勉強に身が入らない、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

このブログを読んで、少しでも明るい気分になっていただければ、私としてもとてもうれしいです。

日常生活と運営管理/事例Ⅲ

受験生の皆様のなかで、仕事以外の「空いた時間を100%勉強に費やせる」という方はどのくらいいらっしゃいますでしょうか。

「家族と過ごす時間を増やしたい」「趣味にも時間を割きたい」「家事もこなさないといけない」などなど、日常生活の中で時間を捻出するのにご苦労されている方も多いのではないかと思慮します。

今回は、いわば、「逆転の発想」で、日常生活のなかで1次試験「運営管理」の中の生産管理、あるいは2次試験「事例Ⅲ」を少しでも腹落ちさせる方法をご紹介したいと思います。

料理は「生産管理」との共通点がいっぱい

「DIY」とか、「洗濯・掃除」とかでもいいのですが、私の趣味が料理なので、料理をベースにご説明させていただきますね。

生産管理の肝といえば、「Q(品質)」「C(コスト)」「D(納期)」ですよね。料理に置き換えると、「美味しいものを美味しい状態で」「できるだけ安く」「手早く」作る、ということでしょうか。

例えば、夕食に「鶏肉のから揚げ」と「野菜サラダ」「お味噌汁」の3品を作り、ご飯も炊くとしましょう。その際の必要な作業としては、まず、スーパーに出向き、特売情報も参考にしながら食材を調達すること(鶏肉はもも肉にするかむね肉にするか、「Q」と「C」のせめぎあいになりますね)。家に帰ってからは、以下のA~Dの4つの作業が必要になると思います。

A.から揚げ:鶏肉に下味をつけて、片栗粉をまぶし、揚げる(25分)

B.野菜サラダ:レタスやトマトをカットし、冷蔵庫で冷やして食前にドレッシングをかける(10分)

C.湯を沸かし、出汁をとり、カットした豆腐とわかめを入れて味噌を溶く(10分)

D.米を洗い、炊飯器で炊く(50分)

唐揚げのイラスト(レモン付)

でも、料理をされる方は、A~Dをひとつずつ順番にやって、90分かけて料理を作っている…わけではありませんよね。いかに効率的にA~Dの作業を進めるか、そこに生産管理の要素があると思うのです。生産管理のいろんなアプローチで見ていきたいと思います。

生産の4M:Material(材料)、Machine(機械設備)、Man(作業者)、Method(方法) という言葉がありますが、材料を買ってきて、コンロや鍋、炊飯器といった設備を使って、作業者が様々な調理法で料理する、という点で、まさに料理は生産の作業だと思います。

ECRSの原則で改善を

QCDのバランスをどうとるか、にもよりますが、A~Dの工程に当てはめて、どのように作業を効率化できるか考えてみたいと思います。その際、有用なのはECRSの原則。E(Eliminate,排除)、C(Combine,結合)、R(Rechange,交換)、S(Simplify,簡素化)の順で、作業改善を考えていく、というものです。

Eの例:米は無洗米を使い、洗わずに済ませる。

Cの例:鶏肉の下味付けを、塩、コショウ、しょうゆ、酒、ニンニクなどを順番に投入していくのではなく、最初から調味料がミックスされている市販品にて行う。

Rの例:鶏肉を切って下味をつけてから油を温めるのではなく、最初に油を火にかけ、温度を上げている間に鶏肉の準備をする。

Sの例:レタスは包丁で切るのではなく、手でちぎる。

こういった検討を繰り返すことによって、Qは変えずとも生産を効率化できていくものだと思います。

料理を差し出しているシェフのイラスト(男性)

ほかの論点にも応用できる

ECRSの観点だけではなく、料理はこんな論点でも考えられるのはな?

例えば、・ビールが冷蔵庫に残り6缶になったら、一ケース買ってくる(定量発注方式)、・炊飯器やオーブン、圧力鍋など機器の効率的な活用(マンマシンチャート)などなど。

「家事や趣味の時間まで、勉強のことを考えたくない!!」という方もいらっしゃるとは思うのですが、私は製造業での勤務経験がなく、生産管理の様々な論点を「腹落ち」させるには、料理というのは最適なツールだった気がします。皆様も、ちょっとした息抜きのタイミングにでも、考えてみてはいかがでしょうか。ご参考になればとてもうれしいです。

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