しゃがみ込んでこそ届く夢

皆さんこんにちは、馬車の第五輪です。

令和4年度の2次試験に合格された皆さん、本当におめでとうございます。
これから実務補修をはじめ、診断士登録に向けた取り組みで忙しくなると思いますが、歴代の先達が記したこのブログ合格アミーゴスは貴重な情報の宝庫ですので、折に触れて参考にしてみてくださいね。

そして残念ながら不合格だった皆さん、心中の悲しみ・悔しさはいかばかりか、お察しいたします。
特に発表直後のこの時期は、「とても事実を受け入れられない」という心境の方が多いことでしょう。

1度目の不合格はまだ、2次対策が不十分だった、という整理が比較的しやすいと思いますが、2度目以降は準備不足を理由にしづらいことや、1次試験受け直しのハードルもあり、
「あんなにがんばったのに」
「多くの人に不義理をしてまで、歯をくいしばって学習をこなしてきたのに」
「これからどうすれば受かるかわからない」

という絶望感が渦巻いてなかなか思考がまとまらないのではないでしょうか。

かく言う私も7回連続で2次試験筆記で不合格になりました。
帰納法的に考えると7回連続でダメだったものは、8回目もダメと考えるのはある意味自然のことで、誰にも責められることではないと思います。

ですが毎年少し時間をおいてですが、こんな風に考え、励まされてまた過去問に取り組み始めるのでした。

「ダウンはしたが、まだカウント10じゃない。」
「お前もういい大人だろ、お前もういい加減、諦めんなよ」
「必要なのは走り続けることじゃない。走り始め続けることだ」
「立ち上がった回数で勝負、這いつくばった回数で勝負」

次もやるのか??

切実な問いを自分に突きつけている方も多いと思います。
それぞれ置かれた環境はまったく異なることを承知で、あえて聞きます。

あなたにとって、今回の不合格はカウント10ですか?

おわりに

2022年年1月14日、令和3年度中小企業診断士2次筆記試験の結果が発表された日のことです。
合格発表日のルーティンワークとなる診断士協会のHPチェック。午前10時過ぎ頃、「手応えからして今年もないだろうな」と思っていたところ、そこに自分の受験番号を発見したのでした。
目を疑うとはまさにこのこと。妻にLINEでダブルチェックをお願いして、幻覚でないことを確認します。
キツネにつままれたような、酔っ払ったような、実感が湧かないまま日中の仕事をこなしたことを憶えています。

人生が変わった日、、であるはずなんだけど、特に周囲から胴上げで祝福されるわけでも、ヨハネの黙示録よろしく天空から7種類のラッパが鳴り響くわけでもない。
本当に何事もなく、業務終了。
「まぁそりゃそうだよね」
ひとりごちながら帰り支度をし、単身なのでささやかななひとり祝杯用の焼き鳥をテイクアウトして、口述試験の情報収集のために家路につく途上・・・・

街のシンボルとなっている山の頂上から、爆音とともに突然打ち上げ花火が・・・
季節外れの真冬の夜空に、500発もの花火が打ち上げられたのでした。

何が起きているのかまったくわからず呆然と立ち尽くし、北島康介ないしJ-WALKもしくはオフコースばりに言葉を失いました。
(あとでわかったのですが、地元プロバスケットボールチーム結成を記念してスポンサー企業がサプライズで花火を打ち上げたそうです)

どこのコンクールに出しても落選間違いなしのピンぼけ写真ですが、あの美しさは1年経った今でも鮮明に憶えています。
「今までやってきてよかった」
心から思えた瞬間でした。

来年は、このブログを最後まで読んでくださったあなたに、同じような感慨を味わってもらいたい、そう願います。
最後の最後、無責任の誹りを覚悟で、心からの祝福を送りたいと思います。
「あなたは絶対大丈夫です。諦めない限り、絶対に合格します。」

同じ診断士として、どこかでお会いできる日を楽しみにしています。

ではまた、その日まで。

【参考】
「カウント10」
「お前もういい大人だろ」
「オールドルーキー」
「キッズリターン」
「あ。っという間はあるさ」
いずれも作詞:竹原ピストル

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