弱点と向き合い、克服していくこと

合格年度 合格者氏名 再現答案  
30年度 原野 延之 pdf_ico_32

1.はじめに

私は、大手受験校で一次の受講をし、得点はそれほど高くなかったものの順調に3科目+4科目の1.5年コースで一次通過することができました。二次講座についても1年目は大手校で受講しながら自主勉強会にも参加して勉強を進めていましたが、がむしゃらに事例を解くばかりでなかなか点数が伸びないまま受験し、予想通り不合格になりました。

その後、二次の受験校を選ぶにあたって私が重視したことは、「解答解説に自分が理解納得できるか?」という点です。各社が行っている二次試験実施後の説明会に参加したり、各社が出している過去問の模範解答や解説集を比較したりして、納得できるかどうかを慎重に吟味しました。そして私にとって解答解説が最もすっと腹落ちしたAASを選びました。これは、出題側から模範解答が発表されない中小企業診断士試験ならではの受験校の選び方だと思います。

 

2.受験歴

  一次 二次
2015年 3科目受験→3科目合格
2016年 4科目受験→合格 DACB のC→不合格
2017年 7科目受験→合格 BBBC のB→不合格
2018年 ****の*→合格

 

3.私の合格理由

私が合格した理由は、自分の弱点と向き合い、克服することができたからだと考えています。

1)こじらせパターンを克服する

二次試験における私の弱みは、与件分や設問要求を誤って解釈し、強い思い込みで解答骨子を作ってしまい、設問要求に合わないまま書き進めて辻褄があわなくなる、典型的なこじらせパターンでした。AASで指導いただく前は事例を解いて答え合わせをしても、解釈を間違ったことを点数が低い理由にしてそこで終わってしまっていました。AASでは、なぜその解釈をしてしまったのか、なぜ解釈の誤りを80分の間で修正できなかったのかをとことん突き詰めていただきました。その点で、同じ時間、同じ条件で解いた仲間の解答と見比べることが、自分の弱点や改善点を知るために大変有効でした。また、半日を使ってじっくりと事例の解説や解法の議論をすることで、与件分の一単語一単語に込められた意図や、指定されている制約条件に気付き、設問要求の誤った解釈を防げるようになってきました。

2)事例4を克服する

私は事例4が非常に弱く、少しの応用問題に入るとまったく正解できていませんでした。そもそもの財務や管理会計の知識が浅いこと、数字感覚が弱いこと、焦ると計算過程のメモが乱雑になり読み取りや書き写しで間違えること、がその主な原因でした。知識は一次のテキストで補いながらとにかく基礎問題の勉強を続けました。数字感覚は弱さを自認し、逆に電卓を使えるメリットを最大化することにしました。電卓検定の四則計算問題と典型的な財務諸表分析問題のセットを大量にコピーし、毎日出社前に喫茶店で同じ問題を繰り返し解くことで、電卓のブラインドタッチをマスターし、効率的な財務諸表分析を手順化しました。その結果、夏を過ぎた頃には財務諸表分析でのミスはなくなりましたし、暗算に頼らず全て電卓で計算する手法を定着できました。計算メモについては、AASで厳選いただいた事例4過去問の良問集から自分用の問題集を作り、それを限られた紙スペースの手書きメモで正解するまで回転し、メモパターンを手に覚えさせました。

3)当日に何一つ新しいことをしない

不合格となった過去の2回を振り返ってみると、本番当日になって新しいことにチャレンジし、ペースを乱すことがありました。1年目は、事例1の文章量が思ったよりも多かったことに気が動転し、メモを多く作ろうと問題文まで切り裂いてしまいました。2年目は、当日朝に買おうとしていたおにぎりがコンビニになく、さまよっている間に当初予定していた電車に乗り遅れました。いずれも点数には影響しないことですが、気の焦りは集中力の低下に影響していたのだと思います。AASで指導いただいた心・技・体のバランスの重要性を再認識しました。今回の受験時には、タイムスケジュールに基づいた「やることリスト」を事前にできるだけ細かく設定し、おにぎりも必要量を前日のうちに買っておいたことで、当日には会場の机と椅子が違うこと以外は何一つ新しいことをせずに事例に集中できました。

4.診断士を目指す皆さんへ

資格本やネットには合格のためのノウハウ情報やべからず集があふれています。でも当たり前ながら、受験するのは他の誰かではなく自分自身です。情報に翻弄されることなく、自分の弱点は何なのか、それを克服する自分に最も効率的・効果的な打ち手は何なのかを考えるために、世にある情報を利用しながら取り組んでもらえればと思います。

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